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10.街へおでかけ5
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せっかくなので、ブレスレットはこのまま着けて行くことになりました。そんなこともできるのですね。
レイが支払いのサインをしている間、うっとりと腕のブレスレットを眺めていると視線を感じ、私は首を巡らせました。
すると、店内の反対側のテーブルに座っている若い男性と目が合いました。
窓が小さいため、少し暗い店内で、その方の金の髪は陽光の様に煌めいていて、明るい青い瞳とともにその相貌の美しさは際立っています。
うっかり見惚れてしまい、慌てて、座ったままですが、会釈をします。あちらもきれいな笑顔を浮かべて返してくださいました。
その気配に気がついたレイがそちらを見て、一瞬顔をしかめました。
男性の方は、嬉しそうに立ち上がって手招きしています。呼ばれた彼は、渋々立ち上がり、近づいて行きました。
どうやら、お知り合いだったようです。私も急いで椅子から離れるとついていきました。
側に着くと、彼は小さな声で男性に文句を言い始めました。
「せっかく知らないふりをしていたのに、どうして絡んでくるのですか!」
「だって、お前達、やりとりが可愛すぎるからさ。ちょっと話してみたくなって?それにこんな機会でもなければ、私がお前の婚約者と話すことなんてできないだろ?」
「あああ、もう。貴方がいた時点で帰ればよかった!」
「でも、どうしても彼女に自分の色のブレスレットを着けて欲しいという欲に勝てなかったんだろう?未熟者が。」
「その通りですよ!」
どうやらお知り合いのようですが、レイが一方的にやり込められています。こんなところを見るのは初めてです。一体どういう関係なのでしょうか。
その前に、私もきちんと挨拶しなければと思うのですが、口を挟む隙がありません。
言い合う二人の前で途方にくれていたら、男性がちらっとこちらを見てくれたので、すかさず挨拶しました。
「初めてお目にかかります。リーディア・エーデルと申します。」
二人が話している様子からして、この方はきっと私より上の貴族だと思われます。きちんとしなければ、レイに恥をかかせてしまいますので、マナーの先生に習ったとおり、礼をしました。
彼は洗練された動きでそれに応えた後、残念そうに言いました。
「やはり、覚えていないか。私と貴方は子供の頃に一度だけ会ったことがあるのだが。」
「申し訳ありません!私、人のお顔を覚えることがなかなかできなくて。」
「まあ、ほんの少しの時間、話しただけだったし、覚えていなくても仕方ない。私のことは、ルカと呼んでくれ。」
「ルカ様とお呼びしたのでよろしいですか?」
「いや、ただのルカでいい。」
「何を勝手なことを言っているのですか、貴方は!とりあえず迷惑になりますから、店から出ますよ!」
呼び方が決まらないままにレイに促され、従業員さんに礼を言って、私達は店の外に出ました。
レイはルカ様の手を掴み、通行人の邪魔にならない場所まで連れて来ると、辺りを見回し、低い声で尋ねました。
「貴方の護衛は何処です?まさか、またこっそり抜け出して来たのではないですよね?ルカーシュ第三王子殿下。」
ええっ?!王子様でしたか!道理で美しいはずです。ちょっと近寄り難い程の美貌ですもんね。
恐れ多いとそっと間合いをとって離れようとすると、レイに腕を掴まれました。あらら?
「逃げたりしませんよ?」
「わかってるけど、なんとなく手が動いて。お願いだから、一人で何処かに行かないでくれる?」
レイがルカーシュ殿下に怒ったままの怖い顔で私に言うので必死に頷いていたら、怒られている当の殿下が笑って、
「ラインハルト、彼女には過保護だな。まあ、ご令嬢をこんな道に立たせておくのも申し訳ないし、そこのカフェにでも行こうか。護衛もおっつけ来るだろう。」
と言って、そのまま歩きだしました。
もちろん、レイを通して三人繋がってますので、私も引っ張られて行きます。
結局、三人でカフェのテーブルを囲むことになりました。場所は隣の公園がよく見える窓際ですが、珍妙な三人組として周りから奇異の目で見られている気がします。
まあ、皆さんの気持ちは良くわかります。美麗な男性二人と普通な女の組み合わせは謎ですもんね。
これでレイと二人だったなら、どう見られていたのでしょうか。
想像すると落ち込みますね・・・。
そして、落ち込むといえば、
「なんで僕は、こんな特大の邪魔者付でここにいるんだろう・・・。リディと初めてのデートがこんなことになるなんて最悪だよ。」
レイががっくりとしてテーブルに突っ伏しています。
その横で、ルカーシュ殿下は興味深そうに周りを見渡し、小声で私に話しかけてきました。
同時に殿下の一つに結った長い三編みが揺れて、私に当たりました。
殿下の髪、私より長いかもしれませんね。
「リーディア嬢は、カフェに来たことはあるか?」
「いいえ、今日が初めてです。とても楽しみでした。殿下は来たことがありますか?」
「殿下はだめだ、ルカと呼べ。私の髪や瞳の色は王都では目立たないから、殿下と呼ばれなかったら私が誰かはわからない。いいな?ちなみにカフェに来たのは私も初めてだ。一人で入るところでは無さそうだし、一緒に来てくれる相手もいなくてな。機会がなかったから、今日お前達と来れてよかった。」
ルカ、と呼び捨てにするのは不敬な気がするのですが、当人の希望ですし、周りに、バレないようにするためだと言われてしまったら断われません。
「承知しました。ルカ、も初めてでしたか。一緒ですね。」
「僕も一緒だからね!」
復活したのか、レイが会話に参加してきました。思うのですが、ルカの前だとレイが幼くなるような?
「レイもカフェに来るのは初めてですか?」
注文の時にメニューの解説などしてくれたので何度か来ていると思っていましたが。
「リーディア嬢、この男のことだ、きっとこの店に来るのは初めてなんだろう。な、レイ?」
「別にどっちでも初めてという点では一緒でしょ。それより、レイって呼ばないでくださいよ、ルカーシュ。」
「お前もルカと呼べ。」
また言い合いが始まりそうです。いえ、これは戯れあいといったほうが的確ですかね。
うーん、やはり、レイが私と二人の時と違いますし、ルカも彼をよく知っているような感じです。
「あのう、お二人はどういうご関係ですか?」
思い切って尋ねてみたところ、同時に答えが返ってきました。
「護衛とその対象。」
「学院の寮で六年間同室だった。私が三歳上だったから面倒をみてやったのだ。」
レイの言う護衛と対象というのは、お仕事関係の方ですね。彼の所属する騎士団は王族の護衛と街の警備の両方を担っていますから。
そして、ルカの言うように、学院の寮で六年間同じ部屋だったというのであれば、仲の良さに頷けます。多感な時期に寝食共にしてたわけですからね。
でも、ルカはすぐ近くにお家といいますか、住んでいる王宮があるので通いでも良かったのでは?
視線だけで私の疑問が分かったらしく、彼はさらりと答えを教えてくれました。
「あそこは嫌いだから、ずっと寮生活してた。」
嫌いって言っちゃうのですね。
ルカはそのままお行儀悪く頬杖をつくと、ため息をつきながら語りだしました。
「私は本当に王宮の空気が嫌いで、学院に行くまでも、しょっちゅう抜け出しては連れ戻されていた。だから学院では、名前も身分も姿すらも偽って暮らしてみたのだが、それがとても性に合ってしまってな。今でも続いている。」
なんだか得意気なルカとは対照的に、横のレイは疲れ果てた顔をして、
「僕は先月この人の護衛に付かされてて、24時間何時いなくなるか気が気じゃないし、気がついたら別人になってるし、リディに会えないしで、精神的ダメージが大きすぎる一ヶ月だったんだよ。」
と、またテーブルに突っ伏しそうになっています。私はそんな彼の背に手をあてて、労りました。
「そんなに忙しくて気の休まらないお仕事だったのですね。お疲れ様でした、レイ。私、そんなところにお手紙を出してしまってすみませんでした。なかなか会えないから、手紙なら都合の良いときにお返事をいただけるかと思って、つい。」
「手紙は嬉しかったよ!これからも欲しい。もうこの人の護衛はやりたくないだけで・・・。」
それを聞いたルカは、にやりと笑って彼に止めを刺しました。
「お前達、本人の前で失礼だな?残念だが、私の捕獲率が一番高かったから来月もお前だろうよ。今度は手紙書く暇もないくらいこき使ってやる。楽しみだな。」
「職権濫用ですよ、それ。大体、なんですか、捕獲率って。」
「他の奴は多少遠慮するからな。お前だけだよ、忖度なく私を捕まえて引きずっていくのは。」
「他の奴は職務怠慢ですね。ああ、来月もリディに会えないとか何の嫌がらせなの、これ。僕のこと忘れないでね?」
情けなく訴える彼を、うっかりかわいいと思ってしまった私です。
「大丈夫ですよ、レイを忘れたりしませんし、返事がなくてもお手紙差し上げますから。」
嬉しそうに笑う彼を見ながら、ルカが不思議そうに聞いてきました。
「お前達は政略結婚ではないよな?両家は元々仲がいいし、子供達が婚姻を結ぶことでさほどメリットがあるとは思えんし。」
「まあ、そうですね。僕達のようなのは珍しいかもしれませんね。」
彼は曖昧に答えます。あまり突っ込まれたくないことのようです。
しかし、私達は政略結婚ではない、のでしょうか?私は叔父が持ってきた話なのでそうだと思っていたのですが、よく考えればレイからの申込みと言えるわけで、そうなると、貴族令嬢憧れの、恋愛結婚になるの?・・・いや、冷静になれ、私。
多分、お見合い結婚的なやつですね。うん。
レイが支払いのサインをしている間、うっとりと腕のブレスレットを眺めていると視線を感じ、私は首を巡らせました。
すると、店内の反対側のテーブルに座っている若い男性と目が合いました。
窓が小さいため、少し暗い店内で、その方の金の髪は陽光の様に煌めいていて、明るい青い瞳とともにその相貌の美しさは際立っています。
うっかり見惚れてしまい、慌てて、座ったままですが、会釈をします。あちらもきれいな笑顔を浮かべて返してくださいました。
その気配に気がついたレイがそちらを見て、一瞬顔をしかめました。
男性の方は、嬉しそうに立ち上がって手招きしています。呼ばれた彼は、渋々立ち上がり、近づいて行きました。
どうやら、お知り合いだったようです。私も急いで椅子から離れるとついていきました。
側に着くと、彼は小さな声で男性に文句を言い始めました。
「せっかく知らないふりをしていたのに、どうして絡んでくるのですか!」
「だって、お前達、やりとりが可愛すぎるからさ。ちょっと話してみたくなって?それにこんな機会でもなければ、私がお前の婚約者と話すことなんてできないだろ?」
「あああ、もう。貴方がいた時点で帰ればよかった!」
「でも、どうしても彼女に自分の色のブレスレットを着けて欲しいという欲に勝てなかったんだろう?未熟者が。」
「その通りですよ!」
どうやらお知り合いのようですが、レイが一方的にやり込められています。こんなところを見るのは初めてです。一体どういう関係なのでしょうか。
その前に、私もきちんと挨拶しなければと思うのですが、口を挟む隙がありません。
言い合う二人の前で途方にくれていたら、男性がちらっとこちらを見てくれたので、すかさず挨拶しました。
「初めてお目にかかります。リーディア・エーデルと申します。」
二人が話している様子からして、この方はきっと私より上の貴族だと思われます。きちんとしなければ、レイに恥をかかせてしまいますので、マナーの先生に習ったとおり、礼をしました。
彼は洗練された動きでそれに応えた後、残念そうに言いました。
「やはり、覚えていないか。私と貴方は子供の頃に一度だけ会ったことがあるのだが。」
「申し訳ありません!私、人のお顔を覚えることがなかなかできなくて。」
「まあ、ほんの少しの時間、話しただけだったし、覚えていなくても仕方ない。私のことは、ルカと呼んでくれ。」
「ルカ様とお呼びしたのでよろしいですか?」
「いや、ただのルカでいい。」
「何を勝手なことを言っているのですか、貴方は!とりあえず迷惑になりますから、店から出ますよ!」
呼び方が決まらないままにレイに促され、従業員さんに礼を言って、私達は店の外に出ました。
レイはルカ様の手を掴み、通行人の邪魔にならない場所まで連れて来ると、辺りを見回し、低い声で尋ねました。
「貴方の護衛は何処です?まさか、またこっそり抜け出して来たのではないですよね?ルカーシュ第三王子殿下。」
ええっ?!王子様でしたか!道理で美しいはずです。ちょっと近寄り難い程の美貌ですもんね。
恐れ多いとそっと間合いをとって離れようとすると、レイに腕を掴まれました。あらら?
「逃げたりしませんよ?」
「わかってるけど、なんとなく手が動いて。お願いだから、一人で何処かに行かないでくれる?」
レイがルカーシュ殿下に怒ったままの怖い顔で私に言うので必死に頷いていたら、怒られている当の殿下が笑って、
「ラインハルト、彼女には過保護だな。まあ、ご令嬢をこんな道に立たせておくのも申し訳ないし、そこのカフェにでも行こうか。護衛もおっつけ来るだろう。」
と言って、そのまま歩きだしました。
もちろん、レイを通して三人繋がってますので、私も引っ張られて行きます。
結局、三人でカフェのテーブルを囲むことになりました。場所は隣の公園がよく見える窓際ですが、珍妙な三人組として周りから奇異の目で見られている気がします。
まあ、皆さんの気持ちは良くわかります。美麗な男性二人と普通な女の組み合わせは謎ですもんね。
これでレイと二人だったなら、どう見られていたのでしょうか。
想像すると落ち込みますね・・・。
そして、落ち込むといえば、
「なんで僕は、こんな特大の邪魔者付でここにいるんだろう・・・。リディと初めてのデートがこんなことになるなんて最悪だよ。」
レイががっくりとしてテーブルに突っ伏しています。
その横で、ルカーシュ殿下は興味深そうに周りを見渡し、小声で私に話しかけてきました。
同時に殿下の一つに結った長い三編みが揺れて、私に当たりました。
殿下の髪、私より長いかもしれませんね。
「リーディア嬢は、カフェに来たことはあるか?」
「いいえ、今日が初めてです。とても楽しみでした。殿下は来たことがありますか?」
「殿下はだめだ、ルカと呼べ。私の髪や瞳の色は王都では目立たないから、殿下と呼ばれなかったら私が誰かはわからない。いいな?ちなみにカフェに来たのは私も初めてだ。一人で入るところでは無さそうだし、一緒に来てくれる相手もいなくてな。機会がなかったから、今日お前達と来れてよかった。」
ルカ、と呼び捨てにするのは不敬な気がするのですが、当人の希望ですし、周りに、バレないようにするためだと言われてしまったら断われません。
「承知しました。ルカ、も初めてでしたか。一緒ですね。」
「僕も一緒だからね!」
復活したのか、レイが会話に参加してきました。思うのですが、ルカの前だとレイが幼くなるような?
「レイもカフェに来るのは初めてですか?」
注文の時にメニューの解説などしてくれたので何度か来ていると思っていましたが。
「リーディア嬢、この男のことだ、きっとこの店に来るのは初めてなんだろう。な、レイ?」
「別にどっちでも初めてという点では一緒でしょ。それより、レイって呼ばないでくださいよ、ルカーシュ。」
「お前もルカと呼べ。」
また言い合いが始まりそうです。いえ、これは戯れあいといったほうが的確ですかね。
うーん、やはり、レイが私と二人の時と違いますし、ルカも彼をよく知っているような感じです。
「あのう、お二人はどういうご関係ですか?」
思い切って尋ねてみたところ、同時に答えが返ってきました。
「護衛とその対象。」
「学院の寮で六年間同室だった。私が三歳上だったから面倒をみてやったのだ。」
レイの言う護衛と対象というのは、お仕事関係の方ですね。彼の所属する騎士団は王族の護衛と街の警備の両方を担っていますから。
そして、ルカの言うように、学院の寮で六年間同じ部屋だったというのであれば、仲の良さに頷けます。多感な時期に寝食共にしてたわけですからね。
でも、ルカはすぐ近くにお家といいますか、住んでいる王宮があるので通いでも良かったのでは?
視線だけで私の疑問が分かったらしく、彼はさらりと答えを教えてくれました。
「あそこは嫌いだから、ずっと寮生活してた。」
嫌いって言っちゃうのですね。
ルカはそのままお行儀悪く頬杖をつくと、ため息をつきながら語りだしました。
「私は本当に王宮の空気が嫌いで、学院に行くまでも、しょっちゅう抜け出しては連れ戻されていた。だから学院では、名前も身分も姿すらも偽って暮らしてみたのだが、それがとても性に合ってしまってな。今でも続いている。」
なんだか得意気なルカとは対照的に、横のレイは疲れ果てた顔をして、
「僕は先月この人の護衛に付かされてて、24時間何時いなくなるか気が気じゃないし、気がついたら別人になってるし、リディに会えないしで、精神的ダメージが大きすぎる一ヶ月だったんだよ。」
と、またテーブルに突っ伏しそうになっています。私はそんな彼の背に手をあてて、労りました。
「そんなに忙しくて気の休まらないお仕事だったのですね。お疲れ様でした、レイ。私、そんなところにお手紙を出してしまってすみませんでした。なかなか会えないから、手紙なら都合の良いときにお返事をいただけるかと思って、つい。」
「手紙は嬉しかったよ!これからも欲しい。もうこの人の護衛はやりたくないだけで・・・。」
それを聞いたルカは、にやりと笑って彼に止めを刺しました。
「お前達、本人の前で失礼だな?残念だが、私の捕獲率が一番高かったから来月もお前だろうよ。今度は手紙書く暇もないくらいこき使ってやる。楽しみだな。」
「職権濫用ですよ、それ。大体、なんですか、捕獲率って。」
「他の奴は多少遠慮するからな。お前だけだよ、忖度なく私を捕まえて引きずっていくのは。」
「他の奴は職務怠慢ですね。ああ、来月もリディに会えないとか何の嫌がらせなの、これ。僕のこと忘れないでね?」
情けなく訴える彼を、うっかりかわいいと思ってしまった私です。
「大丈夫ですよ、レイを忘れたりしませんし、返事がなくてもお手紙差し上げますから。」
嬉しそうに笑う彼を見ながら、ルカが不思議そうに聞いてきました。
「お前達は政略結婚ではないよな?両家は元々仲がいいし、子供達が婚姻を結ぶことでさほどメリットがあるとは思えんし。」
「まあ、そうですね。僕達のようなのは珍しいかもしれませんね。」
彼は曖昧に答えます。あまり突っ込まれたくないことのようです。
しかし、私達は政略結婚ではない、のでしょうか?私は叔父が持ってきた話なのでそうだと思っていたのですが、よく考えればレイからの申込みと言えるわけで、そうなると、貴族令嬢憧れの、恋愛結婚になるの?・・・いや、冷静になれ、私。
多分、お見合い結婚的なやつですね。うん。
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