タイマヲマイタ 【Eランク大学生時代】

テジリ

文字の大きさ
6 / 6
ベトナム3日・カンボジア11日滞在編

ルウィン先生のひとこと

しおりを挟む
 さて、灯枇あけびが参加したInternational Internshipに話を戻そう。

当初の予定では、2週間カンボジアに滞在するはずだった。が、海外経験者メンバー達が見事ネット検索で見つけ出した、比較的安い海外航空券は、ベトナムに3日間ストップオーバーできたのだ。

よって、ベトナムの中華街にあるホテルに宿泊し、ホーチミン観光もすることと相成った。

その海外渡航の前段階として、何度か親睦会という名の呑み会があった。参加者はInternational Internshipの関係者であるからして、様々に便宜を図って下さった韓教授も、ある時1次会へ参加していた。

 韓教授は、まあ仮名からもお分かりのとおり、韓国人である。
大学生頃には灯枇あけびの厨二病も鎮静化し、韓先生個人に対して何か思う所は全くなかった。

それに学園大ではそもそも、ネットde真実(笑)という風潮が、教授・学生共にあり、特に何かしらのレポートで、Wikipedia等を参考文献リストに加えることは恥だった。少なくとも先生方は全くいい顔をしなかった。


 それはさておき、1次会のみ参加した韓教授は、その席でしたたかに酔っぱらった。先生が陽気で饒舌なのは通常運転だが、その時は普段の倍以上にそうだった。

韓先生のお話しは、たしか東南アジアのどこかに、先生がたまたま知り合った韓国人が経営するロッジか何かがあり、韓先生の口利きがあれば格安で泊まれるとの内容だった。

他にも今度、韓先生の引率で、格安韓国旅行にみんなで行こう! というお誘いもあった。

韓先生は1次会で帰って行き、2次会はBarに異動した。

1次会・2次会共に出席していた、International Internshipの引率教授であるルウィン先生は、韓先生が既に居ない席で、

「韓先生は良い韓国人だけど、韓先生の知り合いは悪い韓国人かも知れないから、捕まって売り飛ばされないようにしなくちゃいけませんね、ハッハッハー」

と、大笑いしながら仰った。灯枇あけびはそれを聞いて、目からウロコが落ちたようだった。


ミャンマー人教授のルウィン先生からすると、単なる酒の席の冗談だったのかも知れないが、なかなか示唆に富んだ発言ではなかろうか?


 なお、この2次会時刻は既に深夜を迎えており、スマホの電池切れを起こしていた灯枇あけびはまだ知る由もなかったが、その後帰宅すると家の前にパトカーが停まっていた。

灯枇あけびの姿をみとめた警察官は、何事も無くて良かったですね~と警察官を呼んだ母親に言いながら、灯枇あけびの指紋を採取した。


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...