若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

文字の大きさ
11 / 114

10

しおりを挟む

今日は朝からお弁当作りをしています。


この後朝食を食べたら庭の奥の小さな森まで探索兼散歩をする事になり

どうせなら外でご飯を食べようかとつい、

口からこぼれたら

さす騎士ならぬ仔犬騎士様が拾ってしまい

キラキラ攻撃を受ける事になったのです。

夕べの晩御飯もそれはもう大変に喜んでくれまして
(この人こんなキャラだっけ?という位に)

終始ニコニコと満面の笑みのままでした。


最初に会った時は無表情に近い顔がデフォだったのに

一週間を過ぎた辺りからデフォが崩れて

今では笑顔がデフォになってます。

そんな笑顔のレオナルドさんも散歩に同行するそうなので

森の方角にも行く事にしました。


流石に魔物なんかは居ないのはわかっているけど

危険があるかもしれないと

まだ1人での森は許可されてなかったので楽しみです。

中身オバさんなんだから多少の事なら問題ないと思うのだけど

見た目が若いというだけで

敷地内での1人禁止ってどんだけ過保護なの?

っておもいますよね~?

まぁ、国王直々に護衛をお願いされたから大事になってるんでしょうね?

私はのんびり出来ればそれで良いので

その準備の為なら我慢しますよ、
あまり長くは無理だけど。



昨日ほんの少ししか残らなかった角煮入りのおにぎりと

召喚した昆布で作った佃煮入りのおにぎり、

卵焼きにソーセージと温野菜を炒めた物、

プチトマトを入れて完成。

少し淋しいけど小鍋に豚汁もどきを作って入れてあるので
丁度良い具合になるでしょう。


弁当箱と豚汁もどきの鍋はマジックバックに入れて持って行くから温かいまま食べれます。

さすマジ!

大好き鉄板チート!

で、

2人で並んでお庭を進みやって来ました森の入り口、

そこまで広くはないと言うけど、

ここから森の終わりが何処までか見えないので

個人の敷地には思えない位十分広いのです。

今日は奥の果樹園?

でフルーツ等をとっておきたいな~。

それを使って明日はジャム作りとかすれば

正にスローライフな感じがしません?

別にタルトとかでもイイけどタルトとかオシャレなお菓子は

本を見ながらとかじゃないと作れません。

うどん屋で店長として働いていたからといっても

調理師免許を持っていた訳でもなく

普通の人より自炊もしてなければ

お菓子作りなどそんな時間があったらその分寝てるわって

生活でしたからね。

休みの日に自炊する程度、

お店で賄いや新メニューの試作等それなりに作れるのは作れるけど

ただそれだけなのでぱっと思いついて簡単に作れるといえば

ジャムかゼリーかシャーベット位なので独断で

スローライフ=ジャムになりました!

さてさて何の果物があるかしら~♪




お~!

これはぶどうですね?

巨峰位の大きさの粒です。

美味しそう~!

あっ、あれはブルーベリーでは?

コレはジャム決定でしょ!

こっちは野苺?

コレもジャムです!


目に入る果物をどんどん収穫してマジックバックに入れていきます。


鳥や野生の小動物の為に全部は取らない様に気をつけて収穫していれば
あっと言う間にお昼の時間です。

少し先に開けた場所があるのでそこでお昼ご飯にしましょう。

隣の仔犬騎士様もソワソワしだしました。


「ココは空気も綺麗だし、
人が暫く寄り付かなかったのにこんなに果実が豊富に実っている。
多分精霊達が多く住んでいるのでしょう。
精霊達は果実を好むと昔からよく聞きます。」


ニコニコ、モグモグしながらレオナルドさんが言うには

この世界の精霊達は自然豊かな綺麗な泉の近くに住まい

果樹を育ててその実を食すのだそうです。

ふふ、精霊さんですか、

チート鉄板ではココで精霊王とか出て来て加護とか契約とかになる流れですよね~?

もしくはモフモフな大きな犬が怪我をしているとか?

確かテイム?

契約?

とかのスキルがあったはず、

精霊は精霊魔術に関係する?

まっ、分からないから何かあったら検証しよう。

で、

弁当箱をおいてレオナルドさんに豚汁もどきのおかわりをよそっていたのですが、


「キュキュッ!」


???

「ま、真由実さん、よ、横!」


昔の全員◯◯の◯村、後ろ!後ろ!

みたいなレオナルドさんのお知らせに、

古い記憶を不意に思い出し横を見ると

可愛らしい小さな動物が私のお弁当から卵焼きを出して食べていた。

うどん出汁で味付けしてネギを入れてるけどこの動物はネギは大丈夫?

本人?が自分でとったのなら大丈夫かな?

それより何の動物だろう?

リス位の大きさだけど顔は狐のような猫のような、でも、大きな目はまん丸で、

子供なのかな?

何て考えても分からないので現地人のレオナルドさんに聞こうと思ったら

先にむこうから教えてくれたました。


「真由実さん、
ソレは管狐だと思います。
管狐は精霊の守りを司ると云われていてあまり人前に姿を見せないと言われているのですが…がっつり食べてますね……」

はい、来た、

鉄板予想がフラグになったのか?

想像した大きな犬(神獣)とかじゃなくて良かったのかもだけど、

小さくて可愛らしいからイイのだけど

コレってアレじゃない?

又々普通の管狐とかじゃないパターンじゃないの?

もうソロソロ鉄板はお腹いっぱいなんですが…

まだスキルも全部検証してないのにどーするの?
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。 左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。 この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。 しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。 彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。 その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。 遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。 様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

【完結】魔王様、今度も過保護すぎです!

綾雅(りょうが)今年は7冊!
ファンタジー
「お生まれになりました! お嬢様です!!」  長い紆余曲折を経て結ばれた魔王ルシファーは、魔王妃リリスが産んだ愛娘に夢中になっていく。子育ては二度目、余裕だと思ったのに予想外の事件ばかり起きて!?  シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。  魔王夫妻のなれそめは【魔王様、溺愛しすぎです!】を頑張って読破してください(o´-ω-)o)ペコッ 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう ※2023/06/04  完結 ※2022/05/13  第10回ネット小説大賞、一次選考通過 ※2021/12/25  小説家になろう ハイファンタジー日間 56位 ※2021/12/24  エブリスタ トレンド1位 ※2021/12/24  アルファポリス HOT 71位 ※2021/12/24  連載開始

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

処理中です...