若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

文字の大きさ
87 / 114

86

しおりを挟む

「決まりました!」

和美と萌ちゃんの親子の再会時の事を聞いてほっとしていたら
萌ちゃん達の話し合いも終わった様です。

「話し合いの結果、今は加護だけで十分なのでこのままでお願いする事になりました!」

可愛いコとの契約は羨ましいけど
ソレが理由で精霊王との契約をするのは違うからと…

出来れば可愛い姿になって常に一緒に行動したいと思っていると…


萌ちゃんの意見はこんな感じ。

聖の精霊王は常に可愛いモコモコした姿になるのはちょっと抵抗があるらしく

姿はその都度変える仕様でいくそうです。

通常はボヤけるけど今の人の姿のミニチュア版で、

たまにモコモコやらの動物系やら神獣系やら色々な姿になる予定で

ウチのチビ王達とも交流したいし泉や地下の温泉等にも遊びに来たいと…

見た目と違い以外と行動派な様です。

「名前はそのまま聖さんになりました!」

ソコは真面目?な性格なのか堅物?なのか

「聖の属性なのだから、そのまま聖で良かろう?」

と、

可愛いやらカッコ良いやらの名前を希望する事もなく

今までと違う呼び名に期待する事もなかったみたいです。

可愛い姿になる事も了承したし
ウチに遊びに来たりする事を希望したから
フレンドリーな性格かと思ってたけど違うみたいで、

コレ又個性的な性格なのかな?

「コレからは私の事はセイと呼んでくれ。」

改めて挨拶をしてくれたセイさんに

「今までと変わんねぇ~じゃん!」

聖の、から

セイ、

になっただけで属性がそのまま名前になって不満げにする
ウチのチビ王達。

そんな皆を宥めつつ
ノリがイイのか悪いのか分からない聖属性の精霊王に

「ウチのチビちゃん達と同じ様にちゃん呼びでも良いですか?」

と聞けば

「良い。話し方も皆にしている様にしてくれ。」

と許しが出たので

「では、セイちゃんで。」

表現が苦手なだけなのかな?

私のちゃん呼びもスンナリ了承したし
そのままどんな姿になるのか聞けば子犬やら子猫やら可愛いモコモコの姿に次々と変わり
虫類や魚類にまで変わりだして
和美と萌ちゃんが少し引いていた。

ウチのメンバー曰く

「今まで1人で誰にも気づいてもらえなかったのに、真由美のお陰で加護を与えた萌と交流出来る様になったのが嬉しいのでしょう」

ああ…

今まで1人で寂しかったのね?

ソレでテンション高めになってるという事かな?

「ソレで間違い無いわよ?
だって真由美に聖の加護もついてるもん。
セイにも気に入られたんだね!
コレってコンプリートってヤツでしょ?
スゴイんだよね!」

はあ~?

加護ですと?

「いやいやいや、なんの冗談ですかピーちゃんや?」

ピーちゃんを見るとサムズアップでウンウン頷く。

赤ドラちゃん達もニコニコ、
いや、
ニヤニヤとサムズアップ。

慌ててステータスを見るとありました…

膝から崩れる私を見て

今までの話を聞いていた和美と萌ちゃんが苦笑い。

「加護のコンプリートとか前人未到よねぇ~…」

「真由美さんスゴイです…」

セイちゃんの早変わり変身に引いてた2人と後ろで微笑ましく見ていたカミオールさんも
皆して引いているのは気のせいですよね?

加護をつけられ引かれる私って…

チビ王達やウチの子達、セイちゃんが嬉しそうだから文句も言えない。

いや、
有り難い加護を頂いたのに文句は言わないけど…

加護のコンプリートってヤバイ効果とか無いよね?

分からない?


そりゃぁ、
今までに全ての精霊王と契約した者や加護を受けてた者が居ないなら分からないわな!

「大丈夫。悪い事は無い。」

タマリちゃんの慰め?がなんだか空しい…

「ま、まぁ、悪い事じゃないし今更チートが増えても問題無いでしょ?」

和美の締めの言葉で加護の件はスルーする事にして

落ち着く為にお茶を入れなおす。

「折角だからお昼は萌ちゃんとセイちゃんの歓迎も兼ねてちょっと豪華にしようか~?」

折角萌ちゃんも来てくれてセイちゃんと交流も出来る様になったんだから
気を取り直してお祝いしましょう!

コハクちゃんもセイちゃんの力をもらった様で全属性仕様になったらしいしね!

萌ちゃん達の希望を聞けば

「ハンバーガーが食べたいです!」


おいおい、

そんなんで良いの?

…もっと中華とか和食とかのリクエストではなくハンバーガー?…

「中華とか和食はママに作ってもらったり出来るけどジャンクフードは他の人の前では出せませんよね?」

ああ、そうだった。

ジャンクやスナック菓子は人に見られない様にって渡したんだった。

希望が出たので

今日の昼食はジャンクで決定!

色々なお店のバーガーを出し好きな物を選んでもらう。

ポテトやシェイクにナゲットも出す。

「バーガーとかは徐々に広めていけるけどスナック菓子はまだまだ無理そうだから後で萌ちゃん用に収納バックに入れとくね?」

コッチの世界には無いであろう
スナック菓子の諸々を貰えると
喜ぶ姿はまだ子供らしさが垣間見える。

急に聖女として行動する事になり
学生だった子供から大人へと成長している萌ちゃん。

少しでも癒しになるならお菓子位
いくらでも召喚させて頂きますよ~!

子供の笑顔は大人の癒しですからね!




しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。 左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。 この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。 しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。 彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。 その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。 遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。 様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

【完結】魔王様、今度も過保護すぎです!

綾雅(りょうが)今年は7冊!
ファンタジー
「お生まれになりました! お嬢様です!!」  長い紆余曲折を経て結ばれた魔王ルシファーは、魔王妃リリスが産んだ愛娘に夢中になっていく。子育ては二度目、余裕だと思ったのに予想外の事件ばかり起きて!?  シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。  魔王夫妻のなれそめは【魔王様、溺愛しすぎです!】を頑張って読破してください(o´-ω-)o)ペコッ 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう ※2023/06/04  完結 ※2022/05/13  第10回ネット小説大賞、一次選考通過 ※2021/12/25  小説家になろう ハイファンタジー日間 56位 ※2021/12/24  エブリスタ トレンド1位 ※2021/12/24  アルファポリス HOT 71位 ※2021/12/24  連載開始

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

処理中です...