コミュ障引きこもりの僕が再就職したら天使のような人が集う超ホワイト企業でした

MIroku

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#10〜歓迎会で昼から遊びとか〜

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「安達~」

「はい」

「これ、色付きコピよろ~」

「わかりました」

 入社初日のあの出来事以降。僕も何とか斎藤さんと打ち解け始めて来た。今では先の様なやり取りも出来る様になった。

 一般人なら簡単な事でも、僕の様な人間社会にブランクがある様な人種にはキツイ事なのだよ。

「あっ‼︎ ルイルイからメールだ」

 僕にもメールが送られていた。人事部全員が宛先に入っている。件名は『安達さん歓迎会について』

 歓迎会……あの皆んなが酒飲んで好き勝手にワイワイ騒ぐ……主賓の人間はその場に馴染めず、緊張するだけして、物凄く精神的に疲れる儀式の事を言う。言うまでもなく、僕は苦手だ。って言うか無理だ。

「安達さぁ~、こう言うのは大丈夫系?」

 僕は首を横に振った。歓迎してくれる気持ちは有難いが、こう言った食事会は、好き嫌いがあると思う。前に働いていた時には『付き合いだ』とか言われ、無理矢理連行された挙句、『こう言う所が悪い』だの『俺の若い時は』だの、僕にとってマイナスにしかならない話をスピーカーの様に話していた。聞きたくなくても耳に入る。

「ふ~ん。あっしもナシよりのアリだから、気持ちわかるけど。安達チョマ」

 そう言い残し、斎藤さんはRUIさんの元へ歩いて行った。

 チョマ‼︎ 何言うつもり‼︎ 一回だけなら我慢できるから‼︎ それ以降の誘いは全部断るけど、一回だけなら大丈夫だから‼︎ 頼みますから事を荒げないで‼︎

「乙さぁーん。言ってきたよ」

 上機嫌で斎藤さんが話しかけてくる。一体何を言ったんだ……

「歓迎会だけど、居酒屋とかじゃなくて事務所でやる事になたし。もちろん酒抜きで。そしたらさ、安達も仕事の一環で行けんじゃね? 連絡した手前、断るのもルイルイに悪いじゃん?」

 うっわ……凄く助かる……この人、前回と言い今回と言い、凄く気を使ってくれている。今までこんな人に出会った事は無かった。

「あっ、早速ルイルイから連絡来たし」

 本当だ。えっと内容は……

『件名:安達さんの歓迎会のついて

 皆さま、お疲れ様です。
 掲題の件ですが、事務所にて開催いたします。
 日程をこちらで決定いたしましたのでご連絡を致します。

 日時:2018年9月29日 12:00~
 ※当日休暇の方はごめんなさい(>人<;)

 以上です。』

 12時から、マジか。

「ラッキー‼︎ 昼から休みじゃん‼︎ 安達様様‼︎」

「え? 昼休憩でじゃなくて、ですか?」

「あたぼうじゃん‼︎ ほら、連絡来たし」

 またまたRUIさんからメールが来た。

『言い忘れてましたが、当日の業務は午前中迄とします。思い切り遊びましょう。尚、勤怠は通常通りにつけてください。』

 マジか。すげぇ……午後から遊びでお金が出るって事だよな? そんなのありか?

 僕はRUIさんを見た。僕の視線に気がついたRUIさんはにっこりと微笑んで(僕は女神スマイルと呼んでいる)手を振ってくれた。

「ほらね。うちの会社、こう言う事には手ぬかねぇから」

「はぁ~……」

「うっし‼︎ バイブス上がって来た‼︎ さっさと仕事片付けんべ‼︎」

 そこからの斎藤さんは、仕事がめっちゃ早かった。
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