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第20話 1534年 4歳 堺に行こう③ 赤目との出会いだぞ
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食事をとりながら小西と情報交換していると、ふと興味深い話が出た。
小西「若様、最近“伊賀と甲賀が手を結び、ある忍びの里を滅ぼした”という噂をご存知ですか?」
俺「犬猿の伊賀甲賀が? よほどの脅威だったのだろう。その里の名は?」
小西「赤目流と言いまして、名張の山奥にあった抜け忍の里です。伊賀と甲賀から逃げてきた男女が起こした集団でして……」
──小西の話は続く。
・抜け忍だけで構成されたため、諸流派の技を吸収し強力な忍び集団に成長
・しかし伊賀・甲賀からの流言で大名から雇われることはほとんどない
・それでも小規模な大名や地侍、商家からの依頼で細々と生き延びてきた
・今回ついに、伊賀・甲賀の若き精鋭男女が抜け忍になり、赤目が匿ったため大規模討伐が行われた
俺「なるほど。しかし小西殿はずいぶん詳しいな」
小西「遠縁の者が赤目に繋がりまして。何件か仕事を頼むうちに深い縁となりました」
そういえば俺の間者は軒猿だが──2歳のとき依頼を断られたので、意地でも使っていない。
俺「赤目流の代表に会いたい。段取りを頼めるか?」
小西「承知しました。今日はもう遅いので、明朝に」
◆翌朝──赤目滝の登場
朝食後、小西商店で待つと、番頭が来て報告する。
番頭「赤目様がお見えです」
案内された座敷には、俺・小西・安田・番頭、そして見知らぬ中年男が平伏していた。
男「お初にお目にかかります。赤目滝丹波と申します」
ただの地味な男だ。だが──違和感がある。
場の空気、視線の流れ、匂い……妙に引っかかる。
特に番頭。顔も姿もいつもの番頭だが、“オーラが違う”。
俺「……番頭さん。あなたは誰だ?」
ピクリ、と気配が変わる。男は静かに変装を解いた。
偽番頭「申し訳ございません。本物の番頭様には“急用”で席を外して頂きました。赤目滝丹波にございます」
こいつが本物の赤目滝か。
俺「なぜこんな真似を?」
赤目滝「命を狙われておりますので。いくら小西様の紹介でも、用心せねばならぬと」
小西「若様に対して無礼であろう、赤目滝!」
俺「構わない。それより──今度は俺が試してよいか?」
赤目滝「如何様にも」
◆風馬・水斗 vs 赤目滝
風馬と水斗を呼び、赤目滝を囲ませる。
俺「手足は使っても良いが、怪我はさせるな。互いを戦闘不能にしたら勝ちとする」
赤目滝「では……両手を使わずに、この二人に勝てます」
ん、なぜ自分が不利になるように?
あー、分かった。
これは二人を挑発して、怒らせて“相打ち狙い”だ。
俺「お前達、挑発に乗るな。奴の狙いは相討ちだ」
赤目滝がこちらを見た。図星だ。
風馬と水斗は以心伝心で動き、前後に挟んで間合いを測る。
風馬が金的を蹴り上げようとした瞬間──
赤目滝は足払いで風馬をひるませ、その勢いのまま背中で水斗へ八極拳の鉄山靠のような体当たり。
二人を重ねて倒し、その上に座り込む。
俺「終了」
赤目滝「若様、審判が内情をバラすのはご勘弁を」
…俺(…やりよる。)
◆赤目滝との本題
席に着き、俺は改めて聞いた。
俺「長尾家について何を知っている?」
赤目滝「上条定憲様が反乱を計画しております」
昨夜のうちに調べたのだろう。やるな。
俺「俺が赤目を雇うと言ったら来るか?」
赤目滝「ぜひ。ですが……長尾家は“腰掛け”程度に考えております」
正直だな。
俺「何を望む?」
赤目滝「一族の安全。そして伊賀・甲賀への復讐。しかし越後では伊賀国へ侵攻など……」
俺「赤目滝、考え違いだ。これは越乃柿酒、石けん。試してみよ」
小西が試させる。赤目滝の目が変わった。
俺「まだ小西にも言っていないが、盾・弓・槍も新兵器を開発中だ。戦場が変われば──」
赤目滝「……伊賀まで届く、という事でございますな」
俺「そうだ。俺の“目”となれ。もし届かぬと思ったときは離れれば良い」
赤目滝は深々と頭を下げた。
赤目滝「赤目一族、若様にお仕えしたく存じます」
安田まで涙ぐんでいる。
安田「若……やはり若は天下を取る御方ですぞ……!」
◆赤目滝、加入
俺「明日の朝には堺を立つ。それまでに支度してこい」
赤目滝「かしこまりました」
立ち去る前、俺は聞いた。
俺「最後に。目が赤くもないのに、なぜ赤目と名乗る?」
赤目滝「名張の山中に“赤目滝”という滝があり、そこから取った名でございます」
なるほど。地名か。
赤い目の忍者なんて、間者では目立って仕方ない。
赤目滝は穏やかな表情になり、静かに去っていった。
小西「若様、最近“伊賀と甲賀が手を結び、ある忍びの里を滅ぼした”という噂をご存知ですか?」
俺「犬猿の伊賀甲賀が? よほどの脅威だったのだろう。その里の名は?」
小西「赤目流と言いまして、名張の山奥にあった抜け忍の里です。伊賀と甲賀から逃げてきた男女が起こした集団でして……」
──小西の話は続く。
・抜け忍だけで構成されたため、諸流派の技を吸収し強力な忍び集団に成長
・しかし伊賀・甲賀からの流言で大名から雇われることはほとんどない
・それでも小規模な大名や地侍、商家からの依頼で細々と生き延びてきた
・今回ついに、伊賀・甲賀の若き精鋭男女が抜け忍になり、赤目が匿ったため大規模討伐が行われた
俺「なるほど。しかし小西殿はずいぶん詳しいな」
小西「遠縁の者が赤目に繋がりまして。何件か仕事を頼むうちに深い縁となりました」
そういえば俺の間者は軒猿だが──2歳のとき依頼を断られたので、意地でも使っていない。
俺「赤目流の代表に会いたい。段取りを頼めるか?」
小西「承知しました。今日はもう遅いので、明朝に」
◆翌朝──赤目滝の登場
朝食後、小西商店で待つと、番頭が来て報告する。
番頭「赤目様がお見えです」
案内された座敷には、俺・小西・安田・番頭、そして見知らぬ中年男が平伏していた。
男「お初にお目にかかります。赤目滝丹波と申します」
ただの地味な男だ。だが──違和感がある。
場の空気、視線の流れ、匂い……妙に引っかかる。
特に番頭。顔も姿もいつもの番頭だが、“オーラが違う”。
俺「……番頭さん。あなたは誰だ?」
ピクリ、と気配が変わる。男は静かに変装を解いた。
偽番頭「申し訳ございません。本物の番頭様には“急用”で席を外して頂きました。赤目滝丹波にございます」
こいつが本物の赤目滝か。
俺「なぜこんな真似を?」
赤目滝「命を狙われておりますので。いくら小西様の紹介でも、用心せねばならぬと」
小西「若様に対して無礼であろう、赤目滝!」
俺「構わない。それより──今度は俺が試してよいか?」
赤目滝「如何様にも」
◆風馬・水斗 vs 赤目滝
風馬と水斗を呼び、赤目滝を囲ませる。
俺「手足は使っても良いが、怪我はさせるな。互いを戦闘不能にしたら勝ちとする」
赤目滝「では……両手を使わずに、この二人に勝てます」
ん、なぜ自分が不利になるように?
あー、分かった。
これは二人を挑発して、怒らせて“相打ち狙い”だ。
俺「お前達、挑発に乗るな。奴の狙いは相討ちだ」
赤目滝がこちらを見た。図星だ。
風馬と水斗は以心伝心で動き、前後に挟んで間合いを測る。
風馬が金的を蹴り上げようとした瞬間──
赤目滝は足払いで風馬をひるませ、その勢いのまま背中で水斗へ八極拳の鉄山靠のような体当たり。
二人を重ねて倒し、その上に座り込む。
俺「終了」
赤目滝「若様、審判が内情をバラすのはご勘弁を」
…俺(…やりよる。)
◆赤目滝との本題
席に着き、俺は改めて聞いた。
俺「長尾家について何を知っている?」
赤目滝「上条定憲様が反乱を計画しております」
昨夜のうちに調べたのだろう。やるな。
俺「俺が赤目を雇うと言ったら来るか?」
赤目滝「ぜひ。ですが……長尾家は“腰掛け”程度に考えております」
正直だな。
俺「何を望む?」
赤目滝「一族の安全。そして伊賀・甲賀への復讐。しかし越後では伊賀国へ侵攻など……」
俺「赤目滝、考え違いだ。これは越乃柿酒、石けん。試してみよ」
小西が試させる。赤目滝の目が変わった。
俺「まだ小西にも言っていないが、盾・弓・槍も新兵器を開発中だ。戦場が変われば──」
赤目滝「……伊賀まで届く、という事でございますな」
俺「そうだ。俺の“目”となれ。もし届かぬと思ったときは離れれば良い」
赤目滝は深々と頭を下げた。
赤目滝「赤目一族、若様にお仕えしたく存じます」
安田まで涙ぐんでいる。
安田「若……やはり若は天下を取る御方ですぞ……!」
◆赤目滝、加入
俺「明日の朝には堺を立つ。それまでに支度してこい」
赤目滝「かしこまりました」
立ち去る前、俺は聞いた。
俺「最後に。目が赤くもないのに、なぜ赤目と名乗る?」
赤目滝「名張の山中に“赤目滝”という滝があり、そこから取った名でございます」
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