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第2話 『初めてのモンスター狩り、ゴブリンとの遭遇』
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常盤流星、十八歳(転生後)。異世界初心者。
職業──無職、目標──異世界風俗通い。
「まさか……異世界でも職探しする羽目になるとはな」
陽光が差し込む石造りの街を歩きながら、流星は思わずため息をついた。
転生して若返ったとはいえ、現実は甘くない。異世界も金がすべて。飯を食い、宿に泊まり、そして何より──風俗に行くには、通貨が要る。
「ふー、風俗のためにモンスターを斬る人生が始まったか……」
そんなわけで、流星は冒険者ギルドに足を運んだ。建物の外壁は古びていたが、中は意外にも活気に満ちており、受付には愛想の良さそうな獣耳の美少女がいた。
「いらっしゃいませ、ご用件は冒険者登録ですか?」
「うん。俺、風俗に行きたくて──いや、働きたくて」
「……?」
受付嬢が一瞬、目をしばたたく。流星は慌てて咳払いをし、適当な理由で取り繕った。
「ま、まぁ、生活費がね? うん、生活費。必要だから」
手続きはすんなり終わり、冒険者としての初依頼もすぐに紹介された。初心者向けのモンスター討伐、その名も──
「【ゴブリンの群れ退治】。近くの森に出る小型のモンスターです。討伐数に応じて報酬が支払われます」
「ゴブリン……って、あのファンタジーでよく聞くやつか」
「はい。凶暴ではありますが、単体ではそこまで危険ではありません。ただ、数が増えると厄介ですのでお気をつけください」
―――
森の中は、思った以上に静かだった。
空は晴れ、鳥のさえずりが聞こえる。時折、木々の間を風が吹き抜ける音が耳に心地いい。
だが、流星の脳内は緊張でパンパンだった。
(やるしかねぇ……風俗のためだ。ここでビビってちゃ、いつまでたっても下半身が報われない)
腰には、ギルドから貸し出された鉄の剣が下がっている。正直、使ったことなんてなかった──いや、現代日本で実戦経験なんてあるわけがない。だが、流星には一つだけ武器があった。
「鹿島神道流、免許皆伝って肩書きは伊達じゃねぇ……!」
そう、流星は剣道・古武術マニアだった。週末の時間を道場で過ごし、数十年かけて磨いた実力は本物だ。問題は、それが本物の“命のやりとり”に通用するかどうかだった。
「ギギッ……!」
不意に、木々の陰から小柄な人影が現れた。
「……来たか」
緑色の肌。尖った耳。小太りで、粗末な布をまとっている。手には木の棍棒。──ゴブリンだ。
そしてその後ろから、もう二体。計三体。
(いきなり群れかよ! まぁ、やるしかない!)
「行くぜ……風俗のためにッ!!」
流星は剣を抜き、叫んだ。
―――戦闘。
「せいやっ!」
まずは一太刀。真正面のゴブリンに踏み込み、胴を斬る──はずだったが、刃は浅くしか入らず、ゴブリンがギャアアと叫ぶ。
「ぐっ、浅かったか……くそ、実戦はやっぱ違ぇ……!」
もう一体が背後から迫る。流星は咄嗟に体を捻り、足払いをかけるように払い下ろす。ゴブリンが転倒。そこへ剣を振り下ろし──
「ッらああああああ!!」
肉を断つ感触。震える腕。脂汗。殺した──その現実が、流星の喉を渇かせた。
「俺……殺したんだな……」
一瞬、剣を持つ手が震える。だが、次のゴブリンが突進してくる。その顔には明確な敵意があった。
(やらなきゃ、やられる──!)
目を見開く。体が勝手に動いた。足を引き、剣を横に構え、鋭い踏み込みで斬り込む。
「鹿島神道流──斬り込みぃ!」
首筋を斬り裂き、血飛沫が上がった。三体目のゴブリンが、悲鳴もあげずに崩れ落ちる。
―――
気がつけば、あたりは静寂に包まれていた。
流星は剣を突き立て、膝をついた。自分の荒い呼吸が、鼓膜にうるさく響く。
「……なんとか、生き延びた……」
初めての実戦。血の臭い、倒れた死体、そして勝利。自分の中に眠っていた“剣士としての本能”が、確かに目を覚ました瞬間だった。
「これで……風俗代の足しにはなるよな?」
心の底から安堵しつつ、流星はゴブリンの耳を切り取ってポーチに収めた。それが報酬の証だと、ギルドで聞いていたからだ。
「よし……初陣は、俺の勝ちだ」
額の汗をぬぐい、流星はふと空を見上げた。異世界の空はどこか蒼く、どこまでも高かった。
「風俗に、行くために。──俺はもっと強くなる。」
その決意と共に、流星は森を後にした。
職業──無職、目標──異世界風俗通い。
「まさか……異世界でも職探しする羽目になるとはな」
陽光が差し込む石造りの街を歩きながら、流星は思わずため息をついた。
転生して若返ったとはいえ、現実は甘くない。異世界も金がすべて。飯を食い、宿に泊まり、そして何より──風俗に行くには、通貨が要る。
「ふー、風俗のためにモンスターを斬る人生が始まったか……」
そんなわけで、流星は冒険者ギルドに足を運んだ。建物の外壁は古びていたが、中は意外にも活気に満ちており、受付には愛想の良さそうな獣耳の美少女がいた。
「いらっしゃいませ、ご用件は冒険者登録ですか?」
「うん。俺、風俗に行きたくて──いや、働きたくて」
「……?」
受付嬢が一瞬、目をしばたたく。流星は慌てて咳払いをし、適当な理由で取り繕った。
「ま、まぁ、生活費がね? うん、生活費。必要だから」
手続きはすんなり終わり、冒険者としての初依頼もすぐに紹介された。初心者向けのモンスター討伐、その名も──
「【ゴブリンの群れ退治】。近くの森に出る小型のモンスターです。討伐数に応じて報酬が支払われます」
「ゴブリン……って、あのファンタジーでよく聞くやつか」
「はい。凶暴ではありますが、単体ではそこまで危険ではありません。ただ、数が増えると厄介ですのでお気をつけください」
―――
森の中は、思った以上に静かだった。
空は晴れ、鳥のさえずりが聞こえる。時折、木々の間を風が吹き抜ける音が耳に心地いい。
だが、流星の脳内は緊張でパンパンだった。
(やるしかねぇ……風俗のためだ。ここでビビってちゃ、いつまでたっても下半身が報われない)
腰には、ギルドから貸し出された鉄の剣が下がっている。正直、使ったことなんてなかった──いや、現代日本で実戦経験なんてあるわけがない。だが、流星には一つだけ武器があった。
「鹿島神道流、免許皆伝って肩書きは伊達じゃねぇ……!」
そう、流星は剣道・古武術マニアだった。週末の時間を道場で過ごし、数十年かけて磨いた実力は本物だ。問題は、それが本物の“命のやりとり”に通用するかどうかだった。
「ギギッ……!」
不意に、木々の陰から小柄な人影が現れた。
「……来たか」
緑色の肌。尖った耳。小太りで、粗末な布をまとっている。手には木の棍棒。──ゴブリンだ。
そしてその後ろから、もう二体。計三体。
(いきなり群れかよ! まぁ、やるしかない!)
「行くぜ……風俗のためにッ!!」
流星は剣を抜き、叫んだ。
―――戦闘。
「せいやっ!」
まずは一太刀。真正面のゴブリンに踏み込み、胴を斬る──はずだったが、刃は浅くしか入らず、ゴブリンがギャアアと叫ぶ。
「ぐっ、浅かったか……くそ、実戦はやっぱ違ぇ……!」
もう一体が背後から迫る。流星は咄嗟に体を捻り、足払いをかけるように払い下ろす。ゴブリンが転倒。そこへ剣を振り下ろし──
「ッらああああああ!!」
肉を断つ感触。震える腕。脂汗。殺した──その現実が、流星の喉を渇かせた。
「俺……殺したんだな……」
一瞬、剣を持つ手が震える。だが、次のゴブリンが突進してくる。その顔には明確な敵意があった。
(やらなきゃ、やられる──!)
目を見開く。体が勝手に動いた。足を引き、剣を横に構え、鋭い踏み込みで斬り込む。
「鹿島神道流──斬り込みぃ!」
首筋を斬り裂き、血飛沫が上がった。三体目のゴブリンが、悲鳴もあげずに崩れ落ちる。
―――
気がつけば、あたりは静寂に包まれていた。
流星は剣を突き立て、膝をついた。自分の荒い呼吸が、鼓膜にうるさく響く。
「……なんとか、生き延びた……」
初めての実戦。血の臭い、倒れた死体、そして勝利。自分の中に眠っていた“剣士としての本能”が、確かに目を覚ました瞬間だった。
「これで……風俗代の足しにはなるよな?」
心の底から安堵しつつ、流星はゴブリンの耳を切り取ってポーチに収めた。それが報酬の証だと、ギルドで聞いていたからだ。
「よし……初陣は、俺の勝ちだ」
額の汗をぬぐい、流星はふと空を見上げた。異世界の空はどこか蒼く、どこまでも高かった。
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その決意と共に、流星は森を後にした。
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