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第5話 『ゴブリンの残党、リリアのピンチ!』
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「はぁ~~~……銀貨2枚半、かあ……」
オークを仕留め、報酬を手にした帰り道。
常盤流星は、ため息混じりにポーチの中を覗き込みながら、リリアと森道を歩いていた。
「私がいなければ、死んでたぞ。2枚半でも譲歩だ」
「いや、分かってるけどさ……あの斬撃、俺じゃなきゃ耐えられなかっただろ? こう、もっと“評価”されてもよくない?」
「ふふ、誇り高き風俗剣士殿の主張、受け止めておこう」
「うん? なんか今、バカにした?」
「気のせいだ」
リリアが微笑みながら前を向いた瞬間だった。
──ゴゴゴ……。
低いうなり声と、草を掻き分ける音が周囲に広がる。
「この気配……!」
「……ゴブリン、だな」
リリアの声が硬くなる。森の奥から、数体──いや、十体近い緑色の影が現れた。
歯をむき出しにし、棍棒やナイフを握りしめ、こちらに殺気を放っている。
「ゴブリンの残党か……っ、しかも数が多い!」
「ちっ、オーク討伐の疲労がまだ……!」
リリアが腰を落とす。呼吸が浅い。さすがに連戦は堪えていた。
「リリア、後ろに下がれ。ここは──」
「無理よ、動けな──」
次の瞬間、ゴブリンの一体がリリアの背後に回り、飛びかかった!
「──ッ!」
「リリアッ!!」
ゴブリンの棍棒がリリアの肩を打ち、体がよろめいた瞬間、後ろから別の個体が彼女の腕を掴んだ。
ぐいっと引っ張られ、リリアの身体がバランスを崩す。
「くっ……離せッ!」
「ギギギ……!」
粗雑な笑い声が響き、ゴブリンの群れがリリアを取り囲む。
その中の一体が、リリアの胸元に手を伸ばし──
「──殺すぞ、てめぇらァアアアアアア!!!!!」
流星が叫んだ。
剣を抜き、一直線に駆ける。
鹿島神道流・居合い一閃。刃が空気を裂き、最も近いゴブリンの首を跳ねた。
「ギギィ!?」
振り向いたゴブリンの目の前で、流星の剣が縦一文字に振り下ろされ、二体目が真っ二つになる。
怒りと殺意を燃やし、流星は叫ぶ。
「おいゴブリン共! 俺の仲間に、手ェ出してんじゃねぇぞおおお!!」
ゴブリンたちが一斉に振り返る。リリアは地面に倒れ込みながら、驚いた目で流星を見上げた。
「……バカ……無茶だ……!」
「風俗のためなら命も張れる。仲間のためなら──もっとだよッ!」
流星の剣が、唸った。
一歩、踏み込み。胴を裂く。
もう一歩、腰を落とし、斬り上げ。
「ッらああああッ!!」
怒涛の連撃。振るうたび、血が散り、緑色の肉体が崩れていく。
最後の一体が逃げ出そうとした瞬間──
「逃がすかってんだよッ!!」
跳びかかるように、渾身の突き。
剣がゴブリンの胸を貫き、完全に沈黙させた。
―――
静寂が、森に戻る。
呼吸を整えながら、流星は剣を突き立て、肩で息をしていた。
その視線の先には、まだ地面に座り込んだリリアがいる。
「リリア! 大丈夫か!?」
「ええ……かろうじて。肋が少し……でも、命に別状はない」
流星が手を差し出すと、リリアは少し驚いた顔をしたあと、静かにその手を取った。
「……助けてくれて、ありがとう。まさか本気で来るとは思わなかったわ」
「そりゃ来るさ。俺、紳士だから」
「……普段は風俗風俗言ってるくせに、ね」
「風俗好きと、仲間を大事にするのは別なんだよ。俺は“合意”が好きなの。嫌がる女の子なんて、冗談でも見たくない」
その言葉に、リリアの表情がふっと和らぐ。
「変な人。でも……いい人ね」
流星が照れくさそうに頭を掻いていると、リリアが突然、自分の胸元を見下ろした。
「……あ」
「ん?」
「ゴブリンに……胸当て、壊された……」
流星の目線が自然とリリアの鎖骨から滑り落ち──
「ちょっ……ちょちょちょちょッ! 見んなぁぁぁああああ!!」
「ご、ごめん!! いやでも、見ようとしたわけじゃ──」
「殺すぞッ!!」
ポコッ!
──リリアの拳が、流星の頭にクリーンヒットした。
仲間の絆が深まると同時に、流星の脳天には愛ある一撃が加わったのだった。
オークを仕留め、報酬を手にした帰り道。
常盤流星は、ため息混じりにポーチの中を覗き込みながら、リリアと森道を歩いていた。
「私がいなければ、死んでたぞ。2枚半でも譲歩だ」
「いや、分かってるけどさ……あの斬撃、俺じゃなきゃ耐えられなかっただろ? こう、もっと“評価”されてもよくない?」
「ふふ、誇り高き風俗剣士殿の主張、受け止めておこう」
「うん? なんか今、バカにした?」
「気のせいだ」
リリアが微笑みながら前を向いた瞬間だった。
──ゴゴゴ……。
低いうなり声と、草を掻き分ける音が周囲に広がる。
「この気配……!」
「……ゴブリン、だな」
リリアの声が硬くなる。森の奥から、数体──いや、十体近い緑色の影が現れた。
歯をむき出しにし、棍棒やナイフを握りしめ、こちらに殺気を放っている。
「ゴブリンの残党か……っ、しかも数が多い!」
「ちっ、オーク討伐の疲労がまだ……!」
リリアが腰を落とす。呼吸が浅い。さすがに連戦は堪えていた。
「リリア、後ろに下がれ。ここは──」
「無理よ、動けな──」
次の瞬間、ゴブリンの一体がリリアの背後に回り、飛びかかった!
「──ッ!」
「リリアッ!!」
ゴブリンの棍棒がリリアの肩を打ち、体がよろめいた瞬間、後ろから別の個体が彼女の腕を掴んだ。
ぐいっと引っ張られ、リリアの身体がバランスを崩す。
「くっ……離せッ!」
「ギギギ……!」
粗雑な笑い声が響き、ゴブリンの群れがリリアを取り囲む。
その中の一体が、リリアの胸元に手を伸ばし──
「──殺すぞ、てめぇらァアアアアアア!!!!!」
流星が叫んだ。
剣を抜き、一直線に駆ける。
鹿島神道流・居合い一閃。刃が空気を裂き、最も近いゴブリンの首を跳ねた。
「ギギィ!?」
振り向いたゴブリンの目の前で、流星の剣が縦一文字に振り下ろされ、二体目が真っ二つになる。
怒りと殺意を燃やし、流星は叫ぶ。
「おいゴブリン共! 俺の仲間に、手ェ出してんじゃねぇぞおおお!!」
ゴブリンたちが一斉に振り返る。リリアは地面に倒れ込みながら、驚いた目で流星を見上げた。
「……バカ……無茶だ……!」
「風俗のためなら命も張れる。仲間のためなら──もっとだよッ!」
流星の剣が、唸った。
一歩、踏み込み。胴を裂く。
もう一歩、腰を落とし、斬り上げ。
「ッらああああッ!!」
怒涛の連撃。振るうたび、血が散り、緑色の肉体が崩れていく。
最後の一体が逃げ出そうとした瞬間──
「逃がすかってんだよッ!!」
跳びかかるように、渾身の突き。
剣がゴブリンの胸を貫き、完全に沈黙させた。
―――
静寂が、森に戻る。
呼吸を整えながら、流星は剣を突き立て、肩で息をしていた。
その視線の先には、まだ地面に座り込んだリリアがいる。
「リリア! 大丈夫か!?」
「ええ……かろうじて。肋が少し……でも、命に別状はない」
流星が手を差し出すと、リリアは少し驚いた顔をしたあと、静かにその手を取った。
「……助けてくれて、ありがとう。まさか本気で来るとは思わなかったわ」
「そりゃ来るさ。俺、紳士だから」
「……普段は風俗風俗言ってるくせに、ね」
「風俗好きと、仲間を大事にするのは別なんだよ。俺は“合意”が好きなの。嫌がる女の子なんて、冗談でも見たくない」
その言葉に、リリアの表情がふっと和らぐ。
「変な人。でも……いい人ね」
流星が照れくさそうに頭を掻いていると、リリアが突然、自分の胸元を見下ろした。
「……あ」
「ん?」
「ゴブリンに……胸当て、壊された……」
流星の目線が自然とリリアの鎖骨から滑り落ち──
「ちょっ……ちょちょちょちょッ! 見んなぁぁぁああああ!!」
「ご、ごめん!! いやでも、見ようとしたわけじゃ──」
「殺すぞッ!!」
ポコッ!
──リリアの拳が、流星の頭にクリーンヒットした。
仲間の絆が深まると同時に、流星の脳天には愛ある一撃が加わったのだった。
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