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第7話 『風俗での新たな冒険』
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夜の街──ネオ=エルドラド地区。
灯火が並ぶ石畳の通りに、赤や金に彩られた布の看板が揺れている。男たちは笑い、女たちは誘惑の眼差しを送る。まさしく、異世界屈指の歓楽街。
「おおお……これが、異世界風俗街……!」
常盤流星の目が、少年のようにキラキラと輝いていた。
そこには、エルフ専門店、獣人専門店、スライムプレイ専門店(!?)など、予想の遥か上を行く“店名”の数々が並んでいた。
「世界は……広いな……」
その姿を物陰から見ていたリリアは、呆れ果てた表情で腕を組む。
「まったく……なぜ私は、こんな男に付き合ってるのかしら」
──そして、目的の店に到着。
【ヒューマン・セラピア】──人間族専門・初回歓迎・リラクゼーション特化型店舗。
「ふむ。まずはスタンダードで。ステップアップは、それからだ」
「……ステップアップって何の話?」
「未来への投資だよ。癒しというのは、段階的に深まっていくものなのだ」
「まったく……語るわね、風俗哲学」
店内に入ると、驚くほど静かで落ち着いた雰囲気が漂っていた。
ふわりと香る花の匂い、肌に優しい魔法の空気循環。
異世界らしく、受付嬢は浮遊魔法でフワフワと舞いながら案内してくれる。
「本日は“癒しコース”にて、シエラちゃんをご指名ですね? では、こちらへ」
流星は笑顔で頷き、案内された個室へと入っていった。
そこには、ふわふわのクッション、温かいタオル、そして──
「こんばんは、ご指名ありがとうございます。私はシエラ。精霊術の“流しほぐし”が得意なんです」
可憐な笑顔の人間族の少女。目元にほんのり光が差し、どこか神秘的な雰囲気が漂っている。
「シ、シエラさん……! 癒される準備、できてます……!」
──が。
施術開始から数分後。
流星は困惑していた。
「え、ちょ……あっ、そっちじゃ──く、くすぐったっ……!」
「力を抜いてください~。はい、流し魔力、入りま~す」
「いや、今! 完全に変なとこに魔力入ったって!? え、えっ、下半身まで!? おいぃぃぃ!?」
シエラの“癒し術”は、予想の斜め上をいく精霊術だった。
体のツボを刺激するどころか、“魔力の導流”と称して全身の神経を電気のように刺激してくる。
「お客様、これが“異世界式快楽緩和療法”です♪」
「ちがう! 俺が欲しかったのは! 優しく手を握ってくれる系のやつだーっ!!」
叫びもむなしく、数十分後──
──部屋の外。
「……ひどい目に遭った……」
流星はヨレヨレになって出てきた。目の焦点は合っておらず、髪は爆発したように乱れている。
「どうだった? 癒された?」
「いや、なんか……“気持ち良すぎて逆に怖い”って初めて思った……あれはもう“神の領域”……人間には早すぎる」
「……やっぱり、風俗って謎が多い世界なのね」
その瞬間だった。
バァンッ!
店の裏手から爆音が響き、悲鳴が飛び交う。
叫ぶ女の声、慌てて走るスタッフ、そして──
「こらぁあああ! オレの指名のエルフが逃げたんだぞぉおおお!!」
叫びながら現れたのは、見るからに酔っ払った乱暴者の冒険者たち。
店のスタッフに絡み、店の備品を壊し始める。
「おい、やめとけ。そいつらは明らかにトラブルメーカーだ」
「知ってるよ。でもな──」
流星は、立ち上がった。
「こういう店で暴れるやつが、一番ムカつくんだよ!」
リリアもまた剣を抜いて並び立つ。
「どんな世界でも──女は、強く在るべきだものね」
「いいこと言うな、相棒!」
──その夜、二人の“冒険者”は、異世界風俗街の平和を守るため、全力で乱入者をボコボコにすることになる。
戦闘後、二人は店の裏口で肩を並べて座っていた。
「……まさか、異世界風俗で喧嘩になるとはな」
「でも、ちょっとスッキリしたでしょ?」
「うん。たしかに、心の奥までスッキリした」
「……変な意味じゃないよね?」
「いや、ちょっと変な意味も入ってる」
「はい、死刑」
ポカッ!
──こうして、風俗の地にて絆を深めた二人。
流星は悟った。**「癒し」とは、“誰かと分かち合うこと”だと。
灯火が並ぶ石畳の通りに、赤や金に彩られた布の看板が揺れている。男たちは笑い、女たちは誘惑の眼差しを送る。まさしく、異世界屈指の歓楽街。
「おおお……これが、異世界風俗街……!」
常盤流星の目が、少年のようにキラキラと輝いていた。
そこには、エルフ専門店、獣人専門店、スライムプレイ専門店(!?)など、予想の遥か上を行く“店名”の数々が並んでいた。
「世界は……広いな……」
その姿を物陰から見ていたリリアは、呆れ果てた表情で腕を組む。
「まったく……なぜ私は、こんな男に付き合ってるのかしら」
──そして、目的の店に到着。
【ヒューマン・セラピア】──人間族専門・初回歓迎・リラクゼーション特化型店舗。
「ふむ。まずはスタンダードで。ステップアップは、それからだ」
「……ステップアップって何の話?」
「未来への投資だよ。癒しというのは、段階的に深まっていくものなのだ」
「まったく……語るわね、風俗哲学」
店内に入ると、驚くほど静かで落ち着いた雰囲気が漂っていた。
ふわりと香る花の匂い、肌に優しい魔法の空気循環。
異世界らしく、受付嬢は浮遊魔法でフワフワと舞いながら案内してくれる。
「本日は“癒しコース”にて、シエラちゃんをご指名ですね? では、こちらへ」
流星は笑顔で頷き、案内された個室へと入っていった。
そこには、ふわふわのクッション、温かいタオル、そして──
「こんばんは、ご指名ありがとうございます。私はシエラ。精霊術の“流しほぐし”が得意なんです」
可憐な笑顔の人間族の少女。目元にほんのり光が差し、どこか神秘的な雰囲気が漂っている。
「シ、シエラさん……! 癒される準備、できてます……!」
──が。
施術開始から数分後。
流星は困惑していた。
「え、ちょ……あっ、そっちじゃ──く、くすぐったっ……!」
「力を抜いてください~。はい、流し魔力、入りま~す」
「いや、今! 完全に変なとこに魔力入ったって!? え、えっ、下半身まで!? おいぃぃぃ!?」
シエラの“癒し術”は、予想の斜め上をいく精霊術だった。
体のツボを刺激するどころか、“魔力の導流”と称して全身の神経を電気のように刺激してくる。
「お客様、これが“異世界式快楽緩和療法”です♪」
「ちがう! 俺が欲しかったのは! 優しく手を握ってくれる系のやつだーっ!!」
叫びもむなしく、数十分後──
──部屋の外。
「……ひどい目に遭った……」
流星はヨレヨレになって出てきた。目の焦点は合っておらず、髪は爆発したように乱れている。
「どうだった? 癒された?」
「いや、なんか……“気持ち良すぎて逆に怖い”って初めて思った……あれはもう“神の領域”……人間には早すぎる」
「……やっぱり、風俗って謎が多い世界なのね」
その瞬間だった。
バァンッ!
店の裏手から爆音が響き、悲鳴が飛び交う。
叫ぶ女の声、慌てて走るスタッフ、そして──
「こらぁあああ! オレの指名のエルフが逃げたんだぞぉおおお!!」
叫びながら現れたのは、見るからに酔っ払った乱暴者の冒険者たち。
店のスタッフに絡み、店の備品を壊し始める。
「おい、やめとけ。そいつらは明らかにトラブルメーカーだ」
「知ってるよ。でもな──」
流星は、立ち上がった。
「こういう店で暴れるやつが、一番ムカつくんだよ!」
リリアもまた剣を抜いて並び立つ。
「どんな世界でも──女は、強く在るべきだものね」
「いいこと言うな、相棒!」
──その夜、二人の“冒険者”は、異世界風俗街の平和を守るため、全力で乱入者をボコボコにすることになる。
戦闘後、二人は店の裏口で肩を並べて座っていた。
「……まさか、異世界風俗で喧嘩になるとはな」
「でも、ちょっとスッキリしたでしょ?」
「うん。たしかに、心の奥までスッキリした」
「……変な意味じゃないよね?」
「いや、ちょっと変な意味も入ってる」
「はい、死刑」
ポカッ!
──こうして、風俗の地にて絆を深めた二人。
流星は悟った。**「癒し」とは、“誰かと分かち合うこと”だと。
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