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『王都帰還と“高級風俗の陰謀”編』
第53話『お忍びの王女、視察に現る』
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「──王女が、風俗街に?」
ギルド長のひとことで、流星の脳がフリーズした。
「そうだ。しかも“お忍び”でな」
「いや、あの、王女って……あの王女?」
「王位継承権第一位、ミレーユ=エトワールの姉君、“シェリル殿下”だ」
それはつまり──
王都に風俗視察に来ているのが、王族のトップクラスレディであり、
ミレーユの姉であり、現在進行形で「風俗の民間文化への理解促進」という
謎プロジェクトを推進している張本人だという。
「……えっ? 風俗って、文化?」
「らしいぞ。殿下いわく『癒しは国家安定の基盤である』と」
(いや正論だけど!?)
流星は頭を抱えた。
◆
その日の午後。
「……なるほど、あれが常盤流星という男ね」
王都のギルド本部、ガラス越しの応接室。
高級なローブと帽子、香の漂うブロンドの巻き髪美少女が、流星を見つめていた。
──シェリル=エトワール、王女にしてミレーユの姉。
美貌、知性、気品、そして……**“風俗の本質を探る王女”**という謎肩書きを持つ才女である。
「ねぇミレーユ。あの人、あなたが言ってた“風俗を救った勇者”なの?」
「ええ、姉さま……でも、あまり深入りしない方が……」
「興味があるのよ。“煩悩の力”がいかにして民を癒したか」
──なにその研究テーマ。
◆
翌日。
流星のもとに、ギルド経由で謎の書状が届いた。
【王国特別視察任務・風俗文化理解調査補佐】
対象:常盤流星
指示内容:シェリル王女の視察に同行し、案内および“文化的実例”の提供をせよ。
「……文化的実例ってなんだよオオオオオ!!!」
流星は絶叫した。
だが──逃げられなかった。
王女の命令は絶対。
ましてや、あの王族的圧に勝てるほど、流星の煩悩は……強くなかった。
「ふむ。なるほど、これは“リアル”ね」
風俗街の通りに立ち、シェリルは鼻をくんくんと鳴らしていた。
「この香り……“媚薬系フレグランス”? 官能成分は配合されてるの?」
「いやそれ説明いる!?」
「人が並んでるこの店は──ああ、“母性コース”と書いてあるわ。つまりこれは……」
「姉さま!! ちょっと黙ってください!!」
ミレーユが真っ赤な顔で止めに入る。
だがそのとき、さらに問題が起きた。
「……あれ? おいおい、流星……王女連れて風俗街デートかよ」
「なに勝手に新ルート開拓してんのよバカ勇者ッ!!」
──リリアとアリシアが、爆速で飛んできた。
「お忍び王女と風俗デート!? はぁ!? どんな業界ルートだよオオオオ!!」
「男ってのはなぁ!! 風俗行くにも“節度”があるんだよおおおお!!」
完全なる修羅場。
「ち、違う! これは視察なんだってば!! 文化的実例って言われて──!」
「文化的実例ってなによ!!? どんな体位で文化教えてんのよ!!?」
「体位じゃねええええええええ!!!」
◆
その日の夜。
視察後、王女は満足げだった。
「ふむ……良き視察だったわ。ありがとう、流星」
「いやぁ、こっちは死にかけましたけどね!!?」
「それで……お願いがあるの」
流星がぴくりと反応する。
シェリルは美しく微笑んだ。
「私の“専属護衛騎士”になってくれない?」
「──えっ?」
「あなたのような人材が、国のそばにいてくれたら……いえ、私のそばにいてくれたら心強いわ」
「……王女にナンパされてる???」
それを聞いた瞬間──
\ゴゴゴゴゴゴ……!!/
背後から発せられる殺気。
「へぇ……いい度胸してんじゃない、王女さま……」
「王族だかなんだか知らないけど、そいつは私たちの……ッ!」
──リリア、アリシア、そして後ろから現れたヴァネッサまで、怒りの炎。
「はぁ~ん♡ まさか王女にまでモテちゃうとか、勇者くん罪な男♡」
「違うんですってばぁあああああああ!!!」
流星、壁まで吹っ飛んだ。
◆
その夜──
流星は月を見ながら、独り言をつぶやく。
「風俗が好きだ。それは変わらない。でも……最近、あいつらのことばかり考えてる」
ラッキースケベ。
旅の戦い。
勝って、笑って、泣いて──
「癒されてたのは、俺の方だったのかもな……」
そのとき、また扉がノックされた。
「流星……そろそろ、決めてもいいんじゃない?」
そう告げたのは、リリアだった。
だが──
「おじゃましま~す♡」
「王女の夜這いタイムですわよ?」
「筋トレしながら添い寝ってどう思う?」
──全員、来やがった。
そして──
全員、布団に入ってきた。
「──あのさ、俺、明日も王女の視察なんだけど……?」
「……寝かせねぇぞ」
地獄のハーレム、ふたたび。
ギルド長のひとことで、流星の脳がフリーズした。
「そうだ。しかも“お忍び”でな」
「いや、あの、王女って……あの王女?」
「王位継承権第一位、ミレーユ=エトワールの姉君、“シェリル殿下”だ」
それはつまり──
王都に風俗視察に来ているのが、王族のトップクラスレディであり、
ミレーユの姉であり、現在進行形で「風俗の民間文化への理解促進」という
謎プロジェクトを推進している張本人だという。
「……えっ? 風俗って、文化?」
「らしいぞ。殿下いわく『癒しは国家安定の基盤である』と」
(いや正論だけど!?)
流星は頭を抱えた。
◆
その日の午後。
「……なるほど、あれが常盤流星という男ね」
王都のギルド本部、ガラス越しの応接室。
高級なローブと帽子、香の漂うブロンドの巻き髪美少女が、流星を見つめていた。
──シェリル=エトワール、王女にしてミレーユの姉。
美貌、知性、気品、そして……**“風俗の本質を探る王女”**という謎肩書きを持つ才女である。
「ねぇミレーユ。あの人、あなたが言ってた“風俗を救った勇者”なの?」
「ええ、姉さま……でも、あまり深入りしない方が……」
「興味があるのよ。“煩悩の力”がいかにして民を癒したか」
──なにその研究テーマ。
◆
翌日。
流星のもとに、ギルド経由で謎の書状が届いた。
【王国特別視察任務・風俗文化理解調査補佐】
対象:常盤流星
指示内容:シェリル王女の視察に同行し、案内および“文化的実例”の提供をせよ。
「……文化的実例ってなんだよオオオオオ!!!」
流星は絶叫した。
だが──逃げられなかった。
王女の命令は絶対。
ましてや、あの王族的圧に勝てるほど、流星の煩悩は……強くなかった。
「ふむ。なるほど、これは“リアル”ね」
風俗街の通りに立ち、シェリルは鼻をくんくんと鳴らしていた。
「この香り……“媚薬系フレグランス”? 官能成分は配合されてるの?」
「いやそれ説明いる!?」
「人が並んでるこの店は──ああ、“母性コース”と書いてあるわ。つまりこれは……」
「姉さま!! ちょっと黙ってください!!」
ミレーユが真っ赤な顔で止めに入る。
だがそのとき、さらに問題が起きた。
「……あれ? おいおい、流星……王女連れて風俗街デートかよ」
「なに勝手に新ルート開拓してんのよバカ勇者ッ!!」
──リリアとアリシアが、爆速で飛んできた。
「お忍び王女と風俗デート!? はぁ!? どんな業界ルートだよオオオオ!!」
「男ってのはなぁ!! 風俗行くにも“節度”があるんだよおおおお!!」
完全なる修羅場。
「ち、違う! これは視察なんだってば!! 文化的実例って言われて──!」
「文化的実例ってなによ!!? どんな体位で文化教えてんのよ!!?」
「体位じゃねええええええええ!!!」
◆
その日の夜。
視察後、王女は満足げだった。
「ふむ……良き視察だったわ。ありがとう、流星」
「いやぁ、こっちは死にかけましたけどね!!?」
「それで……お願いがあるの」
流星がぴくりと反応する。
シェリルは美しく微笑んだ。
「私の“専属護衛騎士”になってくれない?」
「──えっ?」
「あなたのような人材が、国のそばにいてくれたら……いえ、私のそばにいてくれたら心強いわ」
「……王女にナンパされてる???」
それを聞いた瞬間──
\ゴゴゴゴゴゴ……!!/
背後から発せられる殺気。
「へぇ……いい度胸してんじゃない、王女さま……」
「王族だかなんだか知らないけど、そいつは私たちの……ッ!」
──リリア、アリシア、そして後ろから現れたヴァネッサまで、怒りの炎。
「はぁ~ん♡ まさか王女にまでモテちゃうとか、勇者くん罪な男♡」
「違うんですってばぁあああああああ!!!」
流星、壁まで吹っ飛んだ。
◆
その夜──
流星は月を見ながら、独り言をつぶやく。
「風俗が好きだ。それは変わらない。でも……最近、あいつらのことばかり考えてる」
ラッキースケベ。
旅の戦い。
勝って、笑って、泣いて──
「癒されてたのは、俺の方だったのかもな……」
そのとき、また扉がノックされた。
「流星……そろそろ、決めてもいいんじゃない?」
そう告げたのは、リリアだった。
だが──
「おじゃましま~す♡」
「王女の夜這いタイムですわよ?」
「筋トレしながら添い寝ってどう思う?」
──全員、来やがった。
そして──
全員、布団に入ってきた。
「──あのさ、俺、明日も王女の視察なんだけど……?」
「……寝かせねぇぞ」
地獄のハーレム、ふたたび。
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