異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

文字の大きさ
64 / 228
『南国神殿風俗街編 ~女神の微笑みと神官プレイの罠~』

第56話『バレた!追跡された!そして全員で南国へ』

しおりを挟む
「……それじゃあ、出発しましょうか。目的地は“神殿街”──南国の海と風俗の楽園よ」

「……いや、それお前の目的だろッ!!」

 

 常盤流星は叫んだ。叫びたくもなる。

 なぜなら目の前で、ヒロインたち全員が旅行鞄を肩にかけてずらりと整列していたからだ。

 

 しかも──それぞれ、浮かれていた。

 

「旅支度、万全ですわ。日差しが強いので、美白用の魔法を三種、塗布しました」
 アリシアは完璧な美人フェイスで、日傘を開いた。

 

「水着、二着持ってきたよ~! ひとつはひもパンタイプ♡」
 ヴァネッサは腹筋をぴくつかせながら、完全に“南国バカンス脳”。

 

「私も……風俗街がどういう構造か、視察しようと思いまして」
 ミレーユは魔道書を抱えたまま、真面目に“都市調査”という建前を貫いている。

 

「流星がこっそり抜け駆けするからよ」
 リリアは頬を膨らませ、いつものようにぶすっとしている。

 

「……俺はただ、純粋に癒しを求めてただけなんだけどな……」
 流星は荷物を取り返され、重たそうな剣を背負いながら、肩を落とした。

 

 ◆

 

 列車のような大型魔導馬車に揺られながら、彼らは王都を発った。

 

 進行方向は、南。

 異国情緒ただよう、潮の香りと青い空が待つという“神殿風俗街”である。

 その名も──〈ユニ=ラマ神殿街〉。

 “神の癒し”を冠したその都市には、美しい神官服の女性がもてなしを施すという、癒しと宗教と快楽が共存した奇跡のような楽園だと噂されていた。

 

「……なあ、みんな、どうしてついてきたんだ?」

 流星が重い口を開いたのは、出発から半日後。日差しも強まり、馬車の車内に海風が入り始めたころだった。

 

「……風俗に行くなら、やっぱり誰かが見張らないとね」
 リリアがつまらなさそうに言う。

 

「まあまあ、お祭りみたいなもんよ♡ それに私、海の近くで“混浴神殿”って単語聞いてからずっとウズウズしてたし!」
 ヴァネッサがムキムキの腕で流星の首を腕枕にする。

「や、やめろぉ! 圧がすごい!」

 

「調査対象としては興味深いです。特に“都市の機能としての性風俗”は学問的にも──」
 ミレーユは魔道書にペンを走らせながら、完全に視察モードである。

 

「風俗なんて行かせません。でも、現地で“真面目な文化交流”があるなら、同行する義務はあると判断しました」
 アリシアは相変わらず冷ややかな視線で、だがほんの少し頬が赤い。

 

 ──もう、止める気は誰にもない。

 

 ◆

 

 そんな中、途中の宿場町で立ち寄ったギルドでの一幕。

 流星が耳にしてしまった、もうひとつの“誘惑”があった。

 

「おい、聞いたか? 最近、このあたりに“男女逆転風俗街”ができたらしいぜ」

「なんだそれ……女に責められるんか?」

「らしい。“男は奉仕役”で、“女騎士様”に床上で平伏する形式らしい。……やってみてぇ!」

「それ、なに? なにその逆転? 逆レイd……いやなんでもない!!」

 

「──おおっ……!?」

 流星の中で、新たな扉が少しだけ音を立てて開いた。

 

 が──

「それ、どこ? 地図ある? 詳しい話、聞かせて?」
 と、即座に食いついたのは──ヴァネッサだった。

 

「ねぇ、それって私が行ったら“攻める側”ってこと? 男の子を上に乗ってぐいぐいってこと? え、やば。楽しそ!」

「おまっ……女としてそのテンションどうなの!?」

「むしろ私向けじゃん、逆転って! 流星もやってみようよ、男女逆転体験プレイ!」

「絶対にいやだッ!!」

 

 そして──彼女は地図をゲットした。

「あとで寄り道する用に、メモしとくわ♡」

 

 流星の嫌な予感は、日に日に増すばかりだった。

 

 ◆

 

 その日の夜、彼らは砂漠との境にあるオアシス都市に宿泊。

 星空の下、露天風呂で湯につかる流星は、疲れた顔をしていた。

 

(いや……癒されたいだけなんだ。神官服の美女に、タオルで優しく──)

 ──だが、そこへドッボーン!

「うおおっ!? 冷てぇ!!?」

 ヴァネッサが、なぜか水着で湯に飛び込んできた。

「ちょっとぉ~、覗きは禁止だぞ~♡」
 と、口調まで変わっている。

 

「お前が来るなァァ!!」

 

 ──翌朝。

 

 流星の頭にはタオルが巻かれていた。

「疲れた……癒しを求めて旅に出たのに、なぜこんな苦行を……」

 だが、その顔はどこか満足そうだった。

 

(みんなで行くのも、悪くない……)

 

 こうして、常盤流星とその仲間たちは──
 神官服美女と洗体の聖都“ユニ=ラマ神殿街”へと到着するのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ
ファンタジー
書道が大好き(強制)なごくごく普通の 一般高校生真田蒼字、しかし実際は家の 関係で、幽霊や妖怪を倒す陰陽師的な仕事 を裏でしていた。ある日のこと学校を 出たら目の前は薄暗い檻の中なんじゃ こりゃーと思っていると、女神(駄)が 現れ異世界に転移されていた。魔王を 倒してほしんですか?いえ違います。 失敗しちゃった。テヘ!ふざけんな! さっさと元の世界に帰せ‼ これは運悪く異世界に飛ばされた青年が 仲間のリル、レイチェルと楽しくほのぼの と商売をして暮らしているところで、 様々な事件に巻き込まれながらも、この 世界に来て手に入れたスキル『書道神級』 の力で無双し敵をバッタバッタと倒し 解決していく中で、魔王と勇者達の戦いに 巻き込まれ時にはカッコよく(モテる)、 時には面白く敵を倒して(笑える)いつの 間にか世界を救う話です。

異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件

おおりく
ファンタジー
高校生の桜木 悠人は、不慮の事故で命を落とすが、神のミスにより異世界『テラ・ルクス』で第二の生を得る。彼に与えられたスキルは、他者の能力を模倣する『コピーキャット』。 最初は最弱だった悠人だが、光・闇・炎・氷の属性と、防御・知識・物理の能力を次々とコピーし、誰も成し得なかった多重複合スキルを使いこなす究極のチートへと進化する! しかし、その異常な強さは、悠人を巡る三人の美少女たちの激しい争奪戦を引き起こすことになる。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

処理中です...