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『南国神殿風俗街編 ~女神の微笑みと神官プレイの罠~』
第57話『神殿街、楽園の裏に渦巻く影』
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──神託の街、ユニ=ラマ。
果てしない青の空と、どこまでも透明な海。
潮の香りに混じって漂うのは、果実と香油の甘い香り。
露出度の高い神官服をまとった美女たちが街中に点在し、柔らかく微笑みながら行き交う旅人たちに「祝福あれ」と声をかける。
「うおおおおおおおおお……これは……これは天国……」
街の入り口に立ち尽くす常盤流星は、もはや涙目であった。
思い描いていた風俗楽園が、目の前に存在していた。いや、それ以上だった。想像の上位互換だった。
「まさに神託! 神の慈愛ここに極まれり! この旅に祝福を与えたまえ!」
両腕を天に広げて絶叫する流星の背後で──ヒロインたちはしっかり溜息をついていた。
「……はぁ。また始まった」リリア。
「宗教的な何かと結びつけるの、やめてほしいわね……」アリシア。
「でもこの空気、好きよ! 解放的で、なんか“遊んでいい感じ”するわ!」ヴァネッサ。
「私は視察メモに集中します。第一印象:布地、極端に少ない」ミレーユ。
◆
街に入ると、さらに凄まじい開放感が彼らを包んだ。
屋根のない神殿構造の風俗店。
石畳の通りに寝そべる男たちが神官美女に抱きつかれながら甘え倒している。
水浴びの儀と称し、通りのど真ん中で半裸美女が男の足を拭いているシーンまで──
「……これはすごい文化だな」
流星は感動しながら、完全に目を輝かせていた。
だが、そのとき。
「《神託の泉》営業停止中!? なんで!?」
そう。流星が目当てにしていた“神託の泉”──
神官服美女たちによる“癒しのフルコース”と噂の最高峰店──
その扉には、白金の封印が掲げられていた。
《神託中につき、一時営業停止》
「な、なんで……神が沈黙なさってる……!?」
ガックリと膝をつく流星。
だが、そのとき街の端で騒がしい声が聞こえてきた。
「またひとり、神殿街帰りの男が……!」
「笑顔なのに……何も覚えていない……」
騒ぎを見たリリアが駆け寄ると、ひとりの中年男性が地面に座り込んでいた。彼の顔は虚ろだった。
「……癒された。すごく、癒された……でも……」
「お名前は? ご家族は?」
「……なにも、思い出せない」
──街の隅では、すでに十数人以上の“記憶障害者”が保護されていた。
◆
「これは、前の王都風俗街と同じ……?」
アリシアが顔を曇らせる。
「ですが、ここでは“戦闘”の痕跡はありません。どうやら暴力ではなく、別の手段で……」
ミレーユが魔道式の簡易検査具を取り出し、空気を調べる。
「……魔素反応、極端に高いです。しかも、幻覚系魔法に近い波長」
その言葉に、流星がふと顔を上げた。
「まさか──“癒し”そのものが、魔法的な催眠を含んでるのか?」
「だとすれば、記憶を代償に“快楽”を与える魔術が使われている可能性があるわね」
アリシアが頷く。
「でもなんでそんなことを……?」
「……誰かが、“快楽”を収集してるのかもしれない。前のローズ嬢みたいにな」
そのとき。
流星は誰にも見られないように、ポケットの奥から一枚の紙片を取り出した。
──それは“神託の泉”から個人名宛に送られていた、極秘の招待状だった。
『選ばれし者へ──神託を受ける資格がある貴方に、“特別な癒し”を用意しております』
◆
その夜。
街の高台にある“女神の塔”では、白い衣をまとった女性たちが月光のもとで祈っていた。
そして──塔の最上層、誰も近づけぬ“聖域”では、一人の美女が微笑んでいた。
その顔は仮面に覆われていたが──
「いらっしゃいませ、流星さま」
──その声は、かつてどこかで聞いた“理想の声”に似ていた。
「神は、貴方をお待ちしております……永遠の癒しのもとへ──」
果てしない青の空と、どこまでも透明な海。
潮の香りに混じって漂うのは、果実と香油の甘い香り。
露出度の高い神官服をまとった美女たちが街中に点在し、柔らかく微笑みながら行き交う旅人たちに「祝福あれ」と声をかける。
「うおおおおおおおおお……これは……これは天国……」
街の入り口に立ち尽くす常盤流星は、もはや涙目であった。
思い描いていた風俗楽園が、目の前に存在していた。いや、それ以上だった。想像の上位互換だった。
「まさに神託! 神の慈愛ここに極まれり! この旅に祝福を与えたまえ!」
両腕を天に広げて絶叫する流星の背後で──ヒロインたちはしっかり溜息をついていた。
「……はぁ。また始まった」リリア。
「宗教的な何かと結びつけるの、やめてほしいわね……」アリシア。
「でもこの空気、好きよ! 解放的で、なんか“遊んでいい感じ”するわ!」ヴァネッサ。
「私は視察メモに集中します。第一印象:布地、極端に少ない」ミレーユ。
◆
街に入ると、さらに凄まじい開放感が彼らを包んだ。
屋根のない神殿構造の風俗店。
石畳の通りに寝そべる男たちが神官美女に抱きつかれながら甘え倒している。
水浴びの儀と称し、通りのど真ん中で半裸美女が男の足を拭いているシーンまで──
「……これはすごい文化だな」
流星は感動しながら、完全に目を輝かせていた。
だが、そのとき。
「《神託の泉》営業停止中!? なんで!?」
そう。流星が目当てにしていた“神託の泉”──
神官服美女たちによる“癒しのフルコース”と噂の最高峰店──
その扉には、白金の封印が掲げられていた。
《神託中につき、一時営業停止》
「な、なんで……神が沈黙なさってる……!?」
ガックリと膝をつく流星。
だが、そのとき街の端で騒がしい声が聞こえてきた。
「またひとり、神殿街帰りの男が……!」
「笑顔なのに……何も覚えていない……」
騒ぎを見たリリアが駆け寄ると、ひとりの中年男性が地面に座り込んでいた。彼の顔は虚ろだった。
「……癒された。すごく、癒された……でも……」
「お名前は? ご家族は?」
「……なにも、思い出せない」
──街の隅では、すでに十数人以上の“記憶障害者”が保護されていた。
◆
「これは、前の王都風俗街と同じ……?」
アリシアが顔を曇らせる。
「ですが、ここでは“戦闘”の痕跡はありません。どうやら暴力ではなく、別の手段で……」
ミレーユが魔道式の簡易検査具を取り出し、空気を調べる。
「……魔素反応、極端に高いです。しかも、幻覚系魔法に近い波長」
その言葉に、流星がふと顔を上げた。
「まさか──“癒し”そのものが、魔法的な催眠を含んでるのか?」
「だとすれば、記憶を代償に“快楽”を与える魔術が使われている可能性があるわね」
アリシアが頷く。
「でもなんでそんなことを……?」
「……誰かが、“快楽”を収集してるのかもしれない。前のローズ嬢みたいにな」
そのとき。
流星は誰にも見られないように、ポケットの奥から一枚の紙片を取り出した。
──それは“神託の泉”から個人名宛に送られていた、極秘の招待状だった。
『選ばれし者へ──神託を受ける資格がある貴方に、“特別な癒し”を用意しております』
◆
その夜。
街の高台にある“女神の塔”では、白い衣をまとった女性たちが月光のもとで祈っていた。
そして──塔の最上層、誰も近づけぬ“聖域”では、一人の美女が微笑んでいた。
その顔は仮面に覆われていたが──
「いらっしゃいませ、流星さま」
──その声は、かつてどこかで聞いた“理想の声”に似ていた。
「神は、貴方をお待ちしております……永遠の癒しのもとへ──」
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