異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

文字の大きさ
70 / 228
『南国神殿風俗街編 ~女神の微笑みと神官プレイの罠~』

第62話『神託の泉、浄化完了──でもフラグは立ったまま』

しおりを挟む
 ──それは、奇妙で、騒がしくて、ちょっぴりエッチな冒険の、一区切りだった。

 

 南国神殿風俗街《ユニ=ラマ》。

 神の名を騙った幻術の事件が解決されて数日後、
 かつての喧騒は静まり返り、通りにはまた平和な笑い声が戻ってきた。

 

「これで、正式に《神託の泉》も営業再開ですね」

 アリシアが小さく頷いた。

 その瞳はどこか柔らかく、いつもよりも緊張感が抜けている。

 

「まあ……“ちゃんと許可と教育を受けたスタッフだけ”って条件つきだけどね」

 

 ミレーユが補足する。

 

「以前のような“記憶改竄の幻術香”はすべて破棄されたし、
 “快楽神官団”も解体処分されたわ。これで、ここも健全な“癒しの場所”として再出発よ」

 

「ふふ……“健全な風俗”って、なんか新しいね」

 リリアが呆れ混じりに笑う。

 

「お前が言うなよ……」

 流星は苦笑した。

 彼の背中には、あの“戦いの証”とも言える小さな剣の傷跡がまだ残っている。

 

 ──そして、ギルド本部から届けられた報酬は、
 大量の金貨、称号《快楽の守護者》、そして──

 

「南国温泉旅館・三泊四日ご招待券♡」

 

「いや、なんでそれなんだよ!? もっとこう、名誉とか……勲章とか……!」

 

「要るの? あんた、絶対温泉行きたがってる顔してるけど」

 

 リリアの鋭い指摘に流星は絶句し、
 結果的に“断る理由もなく”、温泉地へ移動する運びとなった。

 

 ◆

 

 ──そして温泉宿、《ナグナ・リゾート》。

 

 南国風の造り。
 木製の湯殿。
 月明かりの差し込む露天風呂。
 ……そして、部屋は“全員同室・大部屋”だった。

 

「な、なんでまたこのパターン……!」

 

 流星の悲鳴が、夜空に溶けた。

 

「予約の都合ですって。空いてた部屋、ここだけだったらしいわよ」

 ミレーユがさらりと告げたが、明らかに目が笑っている。

 

「しかも、部屋に露天風呂付きって最高だよね~♡」

 ヴァネッサはすでに半裸で飛び込み寸前。

 

「おい!おい待て! 脱ぐな! 今はまだ! 時間帯が!」

 

 ──しかし、止められるはずもなく。

 結局、全員で一緒に風呂へ入ることとなった。

 

 それは、まさに“地獄”と“天国”が混在する時間だった。

 

 リリアの薄く濡れた金髪。
 アリシアの無駄のない美しいラインを描く背中。
 ミレーユの控えめながら愛らしいフォルム。
 そしてヴァネッサの爆発的グラマラスボディが、湯煙の中でぬらぬらと存在感を放っていた。

 

「う……ううう……っ」

 流星は湯船の隅で体育座りしながら、
 己の理性と煩悩のバランスを必死に保っていた。

 

「顔が赤いよ流星くん? のぼせた?」

「目線が危ない……」

「さあ、みんなで“現実の癒し”を実感する時間だよ♡」

「やめろォォォォォ!! 俺は尊厳を守りたいッ!!」

 

 ──その夜、
 風呂上がりに“偶然”布団が一組しかなかったことは、もう誰も驚かなかった。

 

 ◆

 

 翌朝──

 露天風呂の脇で、ジュースを飲みながらくつろぐ一行。

 リリアはようやく落ち着いたのか、柔らかく微笑んだ。

 

「……でも、あんたが“自分の意志で癒しを選ぶ”って言った時は、本気でカッコよかったよ」

 

「そ、そうか……? まあ、あれは俺の中の信念みたいなもんだから……」

 

「……でも信念にしては、ブレそうな目してたけどね」

 アリシアが冷ややかに指摘し、全員が吹き出した。

 

 ──と。

 

「ねぇ、ところでさ……」

 ヴァネッサがぐいっと腰を乗り出してきた。

 

「例の“男女逆転風俗街”って、どこにあるか分かった?」

 

「……え?」

 

「この前、神殿街で聞いたじゃん。男が癒されるんじゃなく、女が癒される村があるって」

 

「え、ちょ、待っ──」

 

「もうね、私、行ってみたくてたまらないの! むしろあんたらも一緒に来なさい!」

 

「ええぇぇ!?!?!?」

 流星の叫びが、再び南国の空に響いた。

 

「待て、ヴァネッサ!それ絶対フラグだってば!!
 俺が行ったら何かが壊れるって!!」

 

「いやいや、むしろ“何かが開く”かもしれないよ?」

 にやりと笑うヴァネッサ。

 

 アリシアは頭を抱え、ミレーユはなぜか手帳に「調査要」と書き込み、
 リリアは完全に遠い目をしていた。

 

 ──こうして、“癒しの旅”はひとまずの終焉を迎えた。

 だが、まだまだ流星の煩悩は、次なる舞台へと走り出す──!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ
ファンタジー
書道が大好き(強制)なごくごく普通の 一般高校生真田蒼字、しかし実際は家の 関係で、幽霊や妖怪を倒す陰陽師的な仕事 を裏でしていた。ある日のこと学校を 出たら目の前は薄暗い檻の中なんじゃ こりゃーと思っていると、女神(駄)が 現れ異世界に転移されていた。魔王を 倒してほしんですか?いえ違います。 失敗しちゃった。テヘ!ふざけんな! さっさと元の世界に帰せ‼ これは運悪く異世界に飛ばされた青年が 仲間のリル、レイチェルと楽しくほのぼの と商売をして暮らしているところで、 様々な事件に巻き込まれながらも、この 世界に来て手に入れたスキル『書道神級』 の力で無双し敵をバッタバッタと倒し 解決していく中で、魔王と勇者達の戦いに 巻き込まれ時にはカッコよく(モテる)、 時には面白く敵を倒して(笑える)いつの 間にか世界を救う話です。

異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件

おおりく
ファンタジー
高校生の桜木 悠人は、不慮の事故で命を落とすが、神のミスにより異世界『テラ・ルクス』で第二の生を得る。彼に与えられたスキルは、他者の能力を模倣する『コピーキャット』。 最初は最弱だった悠人だが、光・闇・炎・氷の属性と、防御・知識・物理の能力を次々とコピーし、誰も成し得なかった多重複合スキルを使いこなす究極のチートへと進化する! しかし、その異常な強さは、悠人を巡る三人の美少女たちの激しい争奪戦を引き起こすことになる。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

処理中です...