異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

文字の大きさ
83 / 228
【神の名を騙る島──南海の隠された禁風俗と、神官戦争編】

第72話『島上陸──神託は偽りか、救いか』

しおりを挟む
 ──その島は、表向き“神の愛に満ちた聖域”だった。

 だが、流星の鼻はすでに──その裏側にうごめく“匂い”を感じ取っていた。

「……この甘ったるさ、ただの香じゃない。女と……なにか混じってる」

 島を包む潮風に、混じる微かなフェロモンの残り香。
 かつて彼が嗅ぎ慣れた、“人が欲望を交わしたあとの残り香”だった。

「まさか……ほんとに、“裏風俗”が復活してるのか……?」

 ◆ ◆ ◆

 港に降り立った流星一行は、まず島の公的案内所を訪れていた。

「ようこそ、アナナス島へ。私どもは、神託に基づく癒しと救済を──」

「うんうん、それはそれはありがたいことで……で、“癒し”って具体的には何されてるんですかね?」

「え?」

 ギルド紹介の任務だと名乗る流星に、案内係の青年が微妙な笑顔を浮かべる。

「ご安心ください。当島ではかつての“俗的な癒し”はすでに排除されております」

「ははーん……完全に表向きってわけか」

(怪しい。表情が固すぎる。対応も型通り。なにより、“臭い”が嘘をついてない)

 流星は心の中で確信した。

 ──この島には、まだ“風俗”が息づいている。

 しかも、それは従来の店舗ではない。

 もっと──“信仰”の仮面を被った、ややこしいヤツだ。

 ◆

「よし。ちょっとだけ、先に現地を視察してくる」

「ちょっとだけ……ねぇ」

 アリシアが半目で睨む。リリアも警戒の視線を送っていた。

「また単独行動? そういうときって、だいたいトラブルに巻き込まれて戻ってくるのよね」

「信じてくれ! これは調査だ! 風俗じゃない! 調査!」

「風俗調査ってことね?」

「違う! いや、そうだけど……そうじゃない!」

「そうなんだ」

「ぐ……」

 結局、しぶしぶ単独で動くことを許可された流星は、“市街の裏手にある廃寺”のような建物にたどり着いた。

 扉には札が貼られている。

 ──【関係者以外立入禁止】──

 しかし、すでに扉は少しだけ開いていた。

 誰かが中へ入った形跡。

(……こりゃあ、行くしかないだろ)

 流星は腰の剣を軽く確かめると、静かに扉を押し開けた。

 ◆ ◆ ◆

 ──そこは、地下に続く“通路”だった。

 木造の階段、赤黒い灯り、そして……

「……おいおい……なんだよこれ」

 ──奥に広がっていたのは、“風俗”だった。

 かつての風俗店とは違う。
 もっと、神聖さと堕落が混じり合ったような──淫靡で、しかし幻想的な空間。

 天井には布が垂れ、香が漂い、各部屋の前には“白衣の神官服を着た女性たち”が膝をついて客を迎えていた。

 ──そして流星の目の前に、ひときわ眩い光を放つ女性が現れた。

「ようこそ、来訪者よ。あなたに──神の愛を」

 ゆっくりと近づいてきたその女神官は、流星と目が合った瞬間──柔らかな笑みを浮かべた。

「私はレイナ。この“神託の館”に仕える者です」

「……神官さんが、こんなところで……?」

「ここは神の意思に基づき、癒しを必要とする人々に“愛の手”を差し伸べる場。すべては神の慈悲の一環なのです」

「それ、ほんとに神の意思なのか……?」

 流星は問いかけた。だがレイナはふわりと笑い──

「それを知るために、どうか……私と一夜を過ごしてみてください」

 言葉と共に、指先がスッと流星の胸元に触れる。

(やべぇ……この女、ただの神官じゃねぇ……)

 触れられた指先から、微かな甘い熱が流れ込んできた。

 ──これは、“魅了”の感触だ。

(やっぱり……ここも夢魔の影が絡んでる!?)

 そのとき。

「──そこまでです!!」

 背後から声が響き、流星の背中に冷たい汗が走る。

「お前……またやらかしてるだろッ!!」

「え? あ、いや違……!」

 ドカッ。

 リリアの足蹴りが流星の腹を捉える。

「おい、何してんのよこの煩悩野郎!!」

「ちがっ……これは潜入調査!あくまで情報収集!あとちょっとで手がかりが……」

「はいはい、次は全員で潜入するから、お前は指一本動かすな!」

 アリシア、ヴァネッサ、ミレーユが現れ、あっという間に取り囲まれる。

 レイナは静かに彼女たちを見つめていた。

「……この方は、“特別な器”を持っておられます。神の言葉を受け取る者です」

「え?」

「そして、あなた方もまた──神の裁きに耐えうる魂をお持ちのようですね」

 微笑の裏に、何か狂気のような光が灯った。

「どうぞ──全ての真実は、この“神託の館”の奥にあります。今宵、皆様を特別室へとご案内いたします」

「……始まったな」

 流星はつぶやいた。

 そして、ハーレム全員が揃って、謎に包まれた“神の愛”の真相へと迫っていく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ
ファンタジー
書道が大好き(強制)なごくごく普通の 一般高校生真田蒼字、しかし実際は家の 関係で、幽霊や妖怪を倒す陰陽師的な仕事 を裏でしていた。ある日のこと学校を 出たら目の前は薄暗い檻の中なんじゃ こりゃーと思っていると、女神(駄)が 現れ異世界に転移されていた。魔王を 倒してほしんですか?いえ違います。 失敗しちゃった。テヘ!ふざけんな! さっさと元の世界に帰せ‼ これは運悪く異世界に飛ばされた青年が 仲間のリル、レイチェルと楽しくほのぼの と商売をして暮らしているところで、 様々な事件に巻き込まれながらも、この 世界に来て手に入れたスキル『書道神級』 の力で無双し敵をバッタバッタと倒し 解決していく中で、魔王と勇者達の戦いに 巻き込まれ時にはカッコよく(モテる)、 時には面白く敵を倒して(笑える)いつの 間にか世界を救う話です。

異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件

おおりく
ファンタジー
高校生の桜木 悠人は、不慮の事故で命を落とすが、神のミスにより異世界『テラ・ルクス』で第二の生を得る。彼に与えられたスキルは、他者の能力を模倣する『コピーキャット』。 最初は最弱だった悠人だが、光・闇・炎・氷の属性と、防御・知識・物理の能力を次々とコピーし、誰も成し得なかった多重複合スキルを使いこなす究極のチートへと進化する! しかし、その異常な強さは、悠人を巡る三人の美少女たちの激しい争奪戦を引き起こすことになる。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

処理中です...