異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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《星に導かれし夜、運命と風俗の交錯編》

第112話『出迎えるは、運命を読む女たち』

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「この街……本当に、風俗街なのか?」

 

 流星は、ステラリアの中心にある“星詠み区画”を歩きながら、そう漏らした。

 

 街のあちこちに輝く星図、香りを漂わせる巫女たち、優しく微笑む案内人──
 そこには俗っぽい“風俗街”の雰囲気はほとんどない。

 むしろ、そこにあるのは神殿のような神聖さと、精密に整った占術機構の世界だった。

 

「お客様の星座は、牡牛座──火星の巡行により“身体的快楽に忠実な運命”となっておりますね」

「木星の位置から判断して、次の一年間の“理想の開発ポイント”は首筋と耳裏で──」

 

「やめろ! 初見で性癖分析すんなッ!!」

 

 流星が叫ぶその横では、ほかの客も次々と“快楽的未来診断”を受けていた。

 

「あなたは“人妻未亡人願望”の線が濃厚ですね」
「いえ、私は断じてそんな──え? え、でも当たってる……」
「ふふ、星は真実しか語りません」

 

 流星はその光景に顔を赤くしながらも、心のどこかでこう思っていた。

 

(……ここ、最高だな)

 

 

 ◆

 

「貴方を担当いたしますのは、当館No.1星巫女──《アストレア》様です」

 

 案内人の言葉と共に現れた女性は、まさに“星の化身”のような美貌を備えていた。

 

 銀髪、深紅の瞳、透き通るような白い肌。
 天の衣を模した薄布の巫女装束は、身体のラインを余すところなく際立たせ、
 その胸元には“星の鍵”と呼ばれる魔導式の占星具が揺れていた。

 

「あなたが……常盤流星さん、ですね?」

 

 アストレアは、微笑むと同時に懐から黄金の星図を取り出す。

 

「初めてお会いしたその瞬間──私には、あなたの“星の形”が見えました」

 

「貴方には、“淫なる運命”がある」

 

「へ?」

 

「しかもかなり強烈なやつです。十二宮の全体に“性運エネルギー”が分散していて、
 しかも主要星に“対快楽開花素質”が……これはもう、淫福そのものですね」

 

「いやどんな運命だよッ!? 星が俺に何見てんだよ!?」

 

「星が、あなたを見ているのではありません──
 あなたが、自ら星にそう刻みつけたのです」

 

「こええよ! 自覚ないうちに天体にエロ刻印するな!」

 

 アストレアは頬に指をあて、優しく微笑んだ。

「心当たりが……あるでしょう?」

 

「──あ、ある……!」

 

 

 ◆

 

 そこへ遅れて現れたのが、例によって怒気を孕んだヒロイン陣だった。

 

 リリアは呆れ顔で問い詰め、アリシアは本をバサッと開き、ミレーユは静かに涙目、
 そしてヴァネッサはなぜか頬を赤くしながら「この街……好きかも」とつぶやいていた。

 

「こら、あんた! なんで“性運エネルギーMAX”とか診断されてんのよ!」

「そもそも星ってそんなピンポイントで変態度測れるわけ──」

 

「できるんですよ」

 アストレアがふわりと答える。

「リリア様、牡羊座の火星逆行の影響で“初手ツンデレ→即照れ堕ち”の流れが非常に濃厚です。
 アリシア様は双子座における土星干渉のため、“理性を装うが理論的に興奮を肯定する性質”。
 ヴァネッサ様は獅子座+冥王星の直角配置──“攻め倒し願望強めの破壊的恋愛衝動”ですね」

 

「うわ全部当たってる!!!」
「ちょ、なんでそこまで……!?」
「……全部、バレてる……」

 

 ヒロインズの声が混線する中、流星だけが深く頷いていた。

 

「星って……偉大だな……」

 

 

 ◆

 

 占星術の核心部、星読み盤へと案内された流星は、
 自分の“運命図”を正面から見ることになった。

 

 そこには──

 快楽の星・金星と
 命運の星・冥王星が、
 一直線に繋がっていた。

 

「これは……?」

 

 アストレアは、真剣な表情で告げる。

 

「星は、貴方が“運命の分岐点”にあることを示しています。
 貴方が選ぶ癒しの道は──この世界の“未来”すら変えると」

 

「え、いや……俺、ただ風俗に来たつもりなんだけど……?」

 

「だからこそ、です」

 

「星々は、貴方のように“本能と愛”を混在させる者こそ、
 最も激しく運命を揺るがす存在として位置づけるのです」

 

(なんだこの街、怖い……でもスゲー!!)

 

 

 ◆

 

 その夜、星の光が街に降り注ぐ。
 流星たちは──いや、流星自身は、ただ一人その星々の交錯に包まれていた。

 

 アストレアの言葉が、胸に残る。

 

「もし運命があなたを選んだのなら──
 あなたは、誰の未来を選びますか?」

 

 その問いに──まだ答えるには、早すぎた。

 

 だが、ひとつだけ確かに思った。

 

(俺は、星のせいにしたくない。好きなもんは、好きだって言ってやる)

 

 それが──“星の運命”と戦う男の、最初の誓いだった。
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