異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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《星に導かれし夜、運命と風俗の交錯編》

第116話『巫女失踪──星の迷宮と虚偽の未来』

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 朝のステラリアは、かつてないほど静かだった。

 

 星詠み館の空気は重く、天井に吊られた魔法星盤も、どこか鈍く曇っている。

 

 ──そして、その静けさの中で、ひとつの報せが届く。

 

「……No.2巫女《ルーチェ》が、行方不明に」

 

 その一言に、全員の顔が引き締まった。

 

 ルーチェ──アストレアに次ぐ実力を持ち、占星術と癒しの奉仕を極めた高位巫女。

 誰よりも穏やかで優しく、そして“星の運命”を深く信じていた人物。

 

 アストレアは席を立ち、静かに命じた。

 

「星詠み館内、および回廊区域を全て封鎖。占星盤の記録を洗い直して」

 

「今夜の星は──何かを隠しているわ」

 

 

 ◆

 

「《運命の回廊》、か……」

 

 星読みの街の中心部。
 “占星の儀式”や“恋愛運の調整”を行うための施設──《運命の回廊》。

 

 建築自体が巨大な星図を模しており、歩く者の足跡により運命線が描かれ、
 巫女たちが“未来を視る儀式”を行う神聖な場所。

 

 だが、その“未来”の構造が──歪められていた。

 

「この星図の歪み方……意図的ね」

 

 アリシアが回廊の床を指でなぞる。

「未来を映すはずの光線が、逆に“意志”を封じ込めてる。
 星の流れを“固定”し、選択肢を潰すような構造になってるわ」

 

「……誰がこんなもんを?」

 

 流星の疑問に、アストレアは答えることなく、黙っていた。

 

 だが、彼女の目は、深く憂いを含んでいた。

 

 

 ◆

 

 その夜、ステラリアの中心──星図儀式が行われる“未来の泉”の前で、一行は集結した。

 

 ルーチェの残した魔力痕跡を辿り、
 ミレーユが結界の座標を確定する。

 

「間違いないわ……この星図の歪みの中心に、“星の結界”がある。
 本来は星読み巫女の“内なる祈り”を視る空間……でも、今は違う」

 

「誰かがそこに、記憶と運命をねじ込んでいる」

 

「“巫女を捕らえた星の檻”よ」

 

 

 ◆

 

「──突入しよう」

 

 アリシアの声に、流星は剣を握る。

 

「ルーチェを助ける。ついでに、誰かが俺たちの未来を勝手に決めようってんなら──
 ぶっ壊すまでだ」

 

「ふふ……煩悩だけで突っ込んでいけるアンタ、やっぱ好きよ」

 ヴァネッサが軽くウィンクする。

 

「星の街が、星に操られてたら──そんな皮肉ないもんな」

 リリアは剣の鍔を握り直し、目を細める。

 

「星が未来を見せるなら、私たちは“今”を選ぶしかない……!」

 ミレーユもまた、小さく息を呑んだ。

 

 

 ◆

 

 《運命の回廊》──その最深部。

 扉は、静かに開かれた。

 

 星光がねじれ、空間が歪み、
 意識と記憶、理性と欲望が交錯する幻想世界。

 

 そこは──星が創り出した“未来の幻影”。

 

 流星が一歩踏み入れたその瞬間、
 彼の足元に広がるのは、見覚えのある──だが、少しだけ違う“未来”だった。

 

「え……? この街……どこか……」

 

 ステラリア。
 だが、巫女もヒロインたちも──誰も、彼を知らなかった。

 

(……これ、“俺が存在しなかった未来”!?)

 

 だが、星は囁く。

 

「それが、最良の未来なのですよ。争いも、恋も、選ぶ痛みもない。
 皆、最初から“決まった幸せ”を手に入れている……」

 

「あなたがいなければ──誰も、傷つかなかった」

 

 

 ◆

 

 流星の頬を、汗が伝う。

 手が震える。

 

(……それでも、俺は)

(……誰かに選ばれたい。誰かを選びたい。だから──)

 

「この未来、俺は選ばねぇ!!!」

 

 剣を構える。

 

 未来が、星が、嘲るように揺れた。

 

 だがそのとき──!

 

 

「──見つけた!」

 

 裂けるように光が走り、結界の空間にアストレアの声が響いた。

 

 彼女の手には、“真の星図鍵”があった。

 

「流星、あなたの星が──誰かを導いている。
 なら、私たちはその星を信じて、歩くしかない!」
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