異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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《星に導かれし夜、運命と風俗の交錯編》

第117話『アストレアの過去──運命を信じすぎた女』

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 ──星の回廊、最奥部。

 仄かに揺れる星灯の下で、アストレアは自らの星図を開いていた。

 彼女の手は震えていたが、目は真っ直ぐ前を見据えていた。

 

「ここが、私の“過去”を刻んだ場所──」

 

 その言葉に、流星は思わず足を止めた。

 横ではリリアがそっと眉をひそめ、アリシアも魔導杖を握る手を緩める。

 ヴァネッサとミレーユは静かに耳を傾けていた。

 

「ねぇ……私が“運命を信じすぎた女”だって、知ってた?」

 アストレアは星図の一点を指でなぞる。

 その指先が示すのは、“かつて結ばれるべき運命”を示した星。

 

「私は……かつて“星が選んだ人”を、本気で愛したの」

 

 声が微かに震えている。

 

「幼い頃から星と共に育った私は、当然のように“運命”を信じてた。
 自分で考えるより、星が導いてくれるなら、それが最善だと思ってた」

 

「でも……その人は、星に“選ばれた”ことを、重荷に感じていたの。
 “あなたといると、選ばされてる気がする”って……そう言って、去ったの」

 

 ──沈黙。

 ヒロインたちは息を呑み、流星は胸の奥が締め付けられるような感覚に襲われていた。

 

「それでも私は、星を信じようとした。
 でも……それからずっと、“私が望んでるのは本当に星なのか?”って、自問し続けてる」

 

 アストレアは流星を見つめた。

 揺れながらも真っ直ぐな、信じたいけど信じ切れない目。

 

「だから聞かせて。あなたは──どうするの?」

 

 彼女の声は、囁きのようで、それでいて鋭かった。

 

「もし、“星があなたにこう言った”としたら。
 ──『風俗を、やめなさい』って」

 

 

 ◆

 

 その瞬間、周囲がピンと張り詰めた。

 

 リリアは喉を詰まらせ、アリシアは顔を逸らす。

 ミレーユは不安げに見つめ、ヴァネッサは「さすがにそれは……」と呟いた。

 

 しかし──

 

「それでも、俺は行く」

 

 流星の答えは即答だった。

 

「はやっ!!?」「迷いなしかい!!」

「一応、考えてから答えろやァアアアア!!」

 

 ヒロインたちの突っ込みが炸裂したが、流星の目は真剣そのものだった。

 

「俺は、風俗が好きだ」

「癒されるし、ちゃんと合意があるし、ちゃんと帰れる場所だし──
 自分で選んで、自分で“戻ってこれる”場所なんだ」

 

「だから誰に言われても、自分でやめると決めた時じゃなきゃ、やめない」

「それがたとえ──星でも、神でも、夢魔でも、未来でも」

 

 アストレアの目が見開かれる。

 

「……すごいわね。あなた、“選ぶ”ってことに、ここまでブレない人だったのね」

 

「ブレてるよ! たぶん根本から!」

「誇らしげに“風俗続けます”って言う主人公、聞いたことねぇよ!」

「……でも、なんか安心するよね。あの人、絶対戻ってくるって思える」

 

 ミレーユの静かな言葉に、リリアたちが一瞬だけ微笑んだ。

 

 

 ◆

 

「アストレア」

 

 流星は、彼女の手から星図を取り、そっと閉じた。

 

「運命を信じて裏切られたなら──次は、自分を信じてみようぜ」

 

「星が示す未来じゃなくて、今の自分が選ぶ道をさ」

 

 アストレアはしばらく黙っていたが、やがて小さく頷いた。

 

「……なら、私も。
 今の私が選ぶ未来のために、ルーチェを助ける。星に囚われた人たちを、解放する」

 

 

 ◆

 

 その瞬間、結界の奥で何かが脈動した。

 

 ──鼓動のような星光。

 

「来るぞ……“星の番人”だ!」

 

 アリシアが叫ぶ。

 

 空間が歪む。

 天井が広がり、星図が逆巻き、星座が燃え上がる。

 

「星の未来を歪める守護者……“ノクティスの幻霊”!」

 

 アストレアが叫んだ。

 

 ──星は、動き始めた。

 

 だがその前で、流星は剣を構えた。

 

「未来がなんだ、星がどうした──俺の“癒しと選択の風俗道”をなめんなよ!!」

 

 ヒロインたちも同時に駆け出す。

 

「やれやれ、結局は力技か」

「……でもそれでいい、今だけは!」

「私も、選ぶ! 自分の気持ちを!」

 

 そしてアストレアが、風を切るように言う。

 

「──星の導きに抗う、選択の戦いを始めましょう!」
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