異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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《星に導かれし夜、運命と風俗の交錯編》

第120話『アストレアの選択──もう運命には頼らない』

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 ──ステラリアの夜明けは、いつもより静かだった。

 

 だがその静けさは、恐れによるものではない。
 不安でも、緊張でもなかった。

 

 それは、“ひとつの時代が終わり、そして新しい時代が始まる”──そんな静けさだった。

 

「……すごく、澄んだ空」

 

 星詠み塔の最上階で、アストレアが空を見上げていた。

 

 今はもう、星の回廊には歪みはなく。
 未来を強制しようとする力も、静かに消えていた。

 

 そして、彼女の心にも──同じように、深い静けさが訪れていた。

 

 

 ◆

 

「……ありがとう、流星くん」

 

 彼女は、振り返って言った。

 金の星飾りを揺らしながら、瞳にまっすぐな光を宿して。

 

「あなたが、あのとき“運命”じゃなくて、“今の私”を選んでくれたこと──本当に、救われたわ」

 

 流星は頬をかきながら、いつものように飄々と笑った。

 

「まぁ、俺、選ばなきゃ気が済まないタイプなんで」

 

「……どの風俗に行くかって話じゃないわよね?」

 

「そ、それとは別! 選ぶ女の話のほう!!」

 

「……まったくもう……」

 

 でも、そのやり取りの中にあったのは──
 運命に縛られない、確かな“実感”だった。

 

 アストレアはそっと、流星の手に触れた。

 

「これからは──私、運命に頼らない」

「“選ばれた未来”を信じるんじゃなくて、“選び取った現在”を信じて生きる」

 

「だから、もう星に背中を押してもらわなくてもいいの。
 だって──今、この瞬間を選んでくれた人が、目の前にいるんだもの」

 

 流星は、不意に黙った。

 そして──ゆっくりと、手を握り返した。

 

 

 ◆

 

 その日、ステラリアでは“大星会議”が開かれていた。

 長年、巫女たちの儀式や運命鑑定を支えてきた星読み制度に、大改革の動きが始まろうとしていたのだ。

 

 壇上に立ったアストレアが、ゆっくりと語り出す。

 

「星読みは、これまで“導く力”として皆さんに信じられてきました」

「ですが──それが時に、“人の選択肢”を奪う力にもなりえたことを、私は深く受け止めています」

 

 会場がざわめく。

 だが、アストレアは静かに、そして強く続けた。

 

「星が未来を照らしてくれるなら──それは“地図”であってほしい。
 “運命”じゃなく、“選ぶ手がかり”であるべきだと、私は思います」

 

「だから私は、“読む巫女”ではなく、“創る巫女”になります」

 

「運命に導かれるのではなく、誰かの今を支え、未来を一緒に築ける巫女に──」

 

 一瞬の沈黙の後、壇上から大きな拍手が起きた。

 若い巫女たちが涙ぐみながら頷き、
 年配の星読師たちも、ゆっくりと敬意を表した。

 

 ──“星に導かれる街”ステラリアは、
 “星と共に生きる街”へと変わろうとしていた。

 

 

 ◆

 

 その日の夜、ステラリアでの最後の宴が開かれた。

 テラスに飾られた星灯りがゆらゆらと揺れ、
 甘い果実酒と、南国風の料理がテーブルを彩っていた。

 

 リリア:「……で、あんた、今回の“未来を選ぶ旅”で何を得たのよ?」

 

 流星:「うーん……“風俗も、運命も、自己責任”ってこと?」

 

 アリシア:「全員ぶん殴っていい?」

 

 ミレーユ:「でも、あれだけブレない人も……嫌いじゃない、かも」

 

 ヴァネッサ:「ねえ、アストレアも飲みなよ~、煩悩って最高だよ~♡」

 

 アストレアは苦笑しながら、杯を受け取る。

 そして──ふと、流星に目をやった。

 

「もしまた迷ったら、星を見なさい。でも、それで決めないで。
 あくまで……決めるのは、あなたの心」

 

「うん、肝に銘じておくよ」

 

 

 ◆

 

 ──そして旅立ちの朝。

 

 荷物を背負った流星が、門前でアストレアに振り返った。

 

「……次の目的地、決まってんだ。
 “北の山奥にある、星降る夜の精霊風俗街”──そこに、気になる事件があってな」

 

「また風俗か……!」

「懲りねぇなホント!」

「でもまぁ……無事に帰ってくるなら、許してやるか」

 

「それ、死亡フラグの台詞だからやめて?」

 

 そんな軽口のなか、アストレアが最後に言った。

 

「──願わくば、あなたの煩悩が“誰かの幸せ”につながるように」

 

「たぶん、つながる! いや、つながれ!!」
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