異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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《楽園の夢と、風俗の彼方へ》 ――「癒し」が罪とされた楽園に、風俗勇者が踏み込む時

第149話『快楽は光、癒しは翼──そして都市は羽ばたく』

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――その日、空中都市《ルメア・ヴァスティア》は、数百年の歴史の中で初めて“沈黙”を破った。

きっかけは一通の布告だった。

【清浄教典・修正条文 第四十八章】
「癒しは堕落にあらず。快楽は祈りに等しきものなり。
接触と香は、他者を感じ、生きて在るための翼とする」

「触れたいと思うこと、涙を流すこと、誰かを想うこと──
それらを持てぬ者を、どうして“人”と呼べようか」

その署名には、
“巫女団長 イリア=ルクレア”の名が刻まれていた。



教典修正から数日後。

都市中にある告解室には、“はじめて感情を言葉にしたい人々”の行列ができていた。

「誰かを想ったのは、悪くないことだと知って、安心しました」

「“会いたい”って、口にしてよかったんだ……」

人々は、自らの心を“誰かに伝えてもいい”と知り、
静かに、それでも確かに、感情という翼を広げていった。



そして、もう一つの布告が発表された。

【天界癒し再生計画(通称:天界風俗復興計画)】

“かつての香施術師たちの技術を尊重し、
癒しを選ぶ場としての《香祈院》を正式再建する”

その象徴として任命されたのは――
あの白衣の巫女、リヴィア=エルノアだった。

「私が……?」

彼女は何度も戸惑いながらも、皆の前に立ち、こう言った。

「私は、抱きしめることを知らなかった。
でも、誰かを癒したいと願ったあの夜の震えを、私は一生忘れません」

「誰かと心を重ねることが、“罪”じゃないと知って、
私は、ようやく人になれた気がしました」

静かに、しかし確かな拍手が湧き起こる。

それは都市そのものが、“再生”を受け入れた音だった。



その夜、香祈院の屋上。

流星は夜空を眺めていた。
もう見慣れたはずの空中都市の景色が、どこか新しく見えた。

その隣に、リヴィアが立った。

彼女はすっかり変わっていた。

清浄な白衣のまま、けれど微笑みを浮かべ、
頬には淡く染まった色が宿っていた。

「……都市に、色が戻りましたね」

「うん。お前が、最初に笑ってくれたからだよ」

リヴィアは一瞬目を見開き、そしてふっと笑う。

「……流星様。
あの夜のこと、覚えていますか? 私が初めて、施術をした日」

「もちろん。最高にととのった夜だったよ」

「……あのとき、私は“抱きしめたい”と思いました。
でもそれは、私にとって“震えるほどの衝動”だったんです。
初めて、自分の意思で誰かにふれたいと願った──それが、怖かった」

「でも、今は」

風が吹いた。
香祈院の香煙が、空へと溶けていく。

リヴィアは、まっすぐに流星を見て言った。

「いつか、あなたに伝えたいんです。
“抱きしめたくて震えた夜”のことを」

「……その夜のこと、忘れないように。香りと一緒に、祈りとして持っていてください」

流星は少しだけ照れながら、頷いた。

「……ああ。忘れないよ。
お前がくれた、“癒しってやつが人を変える”って証拠を」

彼女は静かに微笑み、天を仰いだ。

都市は羽ばたいていた。

祈りという名の香を背に、
快楽を光として、
癒しを翼として──

《ルメア・ヴァスティア》は、再び空を進む。
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