異世界風俗❤『異世界転生したら風俗店こそが癒しの最前線だった件~俺は冒険して稼ぎ、全力で愛され、そして搾られる~』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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《ふれあい風俗解禁──恋と肌と音のエレジー》

第208話『あなたの名を、喘ぎに変えて──ルセナと流星、肌の記憶』

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 室内は、呼吸すら音を立ててはならないほどの静けさに包まれていた。

 壁際の燭台から揺れる光が、ベッドの上に横たわる影を優しく撫でる。その影は──ルセナ。

 その傍らに、施術者として立つのは、流星だった。

 無名国における、かつてない試み。
 耳への囁き、背中への文字のなぞり、その全てを経たうえで、初の“相互接触施術”が、ついに公式に始動する。

 しかも、その被験者として選ばれたのは、ルセナと流星──互いに互いの名前を知り、その音を幾度も交わしてきた、二人。

「……本当に、やるのね」

 ルセナの声が、施術室の空気を震わせた。

 その声には、明確な緊張と、隠しきれない期待が込められていた。

「触れていいの……? 名前を、なぞるだけじゃ……だめなの?」

 問う彼女の目は、試すようでもあり、許しを乞うようでもあった。

 流星は頷く。

「……俺たちが今、名を刻むということ。それは、“覚悟”と“記憶”を共有するってことだよ」

 言葉にしなくても、二人の心は既に繋がっていた。だが、今日この瞬間、その証明を、肌に記す。

 流星は、そっと手を伸ばした。
 指先が、ルセナの鎖骨をなぞる。

 その肌は、驚くほど滑らかで、触れるたびに小さな震えを生む。

「る……せ、な……」

 名を、囁きながら、文字を書くように、指でその名をなぞる。

 ──ル。
 ──セ。
 ──ナ。

 それぞれの音節が、彼女の肌に宿るたびに、ルセナの吐息が震えた。

「や……ばい、そんな……名前を……なぞるなんて……っ」

 彼女は目を閉じ、唇を噛む。
 だが、その顔は明らかに悦びに染まっていた。

 愛してるとも、好きとも、まだ言っていない。
 それなのに、名をなぞるだけで、彼女は全身を震わせ、熱を宿していた。

「つぎは……わたしの番……」

 そう言って、ルセナは流星の前に身を起こし、その胸元に手を置いた。

 指先が触れる。

「……りゅ、う……せい」

 彼女の声が、柔らかな甘さを帯びて胸に響く。
 名を、彼女の指がひとつずつ、丁寧になぞっていく。

 ──リ。
 ──ュ。
 ──ウ。
 ──セ。
 ──イ。

 流星は息を止めた。

 自分の“名”が、肌の上で熱を持って描かれる──それが、こんなにも甘美なことだとは。

 ぞくり、と背筋を這う快感に、理性がかき乱される。

「……ルセナ……」
「ん……なに?」
「もう一度、名前を……なぞって……」
「うん……いいよ……流星……」

 名を囁くたびに、二人の距離が縮まり、熱が混ざる。

 言葉では足りない。視線では追いつかない。だから、肌で、名を描く。

 そうすることでしか、伝わらない想いがあった。

 互いの名が──その瞬間、喘ぎとなる。

 その夜、記録官はこう記す。

『接触施術初例、成功。
 双方に明確な覚醒反応。
 音と接触、名と愛が重なり、感情のピークへと至る。』

 ルセナと流星──名を刻み、刻まれた二人の記憶は、もはや“記録”ではなく、“物語”となっていた。

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