『おしっこパニックで恋が始まる!?』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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第1話: トイレ危機と初ドキドキ

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「ううっ…! トイレ、トイレ…! 膀胱が限界!」
 高校2年の佐藤ハルカは、修学旅行のバスの中で膝をガクガクさせていた。高速道路は大渋滞で、次のサービスエリアまであと1時間。彼女の膀胱はすでに爆発寸前だ。
「なんで私がこんな目に…! トイレの神様、助けてー! 絶対漏らさない女になるって決めたのに!」
 隣の席の藤原ケント、クラス一の秀才が冷ややかな目でハルカを見る。普段は彼女のハイテンションを「うるさい」と一蹴する彼だが、今日のハルカの必死な表情に少し気を取られた。
「佐藤、大丈夫か? 顔、真っ赤だぞ」
「だ、大丈夫じゃない! ケントくん、なんとかしてよ! このままじゃ…バスがハルカ汁で水没する!」
「水没って…汚ねえな、お前」
 ケントは呆れた顔で言うが、ハルカはさらにパニックに。膝を震わせながら、両手でスカートをぎゅっと握りしめる。
「汚くないもん! でも、歴史的惨事になる! ケントくん、頭いいんだから何かアイデア出して!」
 ケントはため息をつき、バッグから空のペットボトルを取り出した。「これ、飲んだ後なら…いや、さすがにダメか」
「ペットボトル!? ケントくん、頭いいのにバカなの!? 女子高生がそんなことできるわけないでしょ! できるならやってみてよ!」
「俺だって無理だ! 落ち着け、バカ!」
 二人の大声に、バス中のクラスメイトが一斉に振り返る。後ろの席の悪友・ミキがニヤニヤしながら叫んだ。
「おお、ハルカ、ついにケントと公開羞恥プレイ!? 青春じゃん! ケント、変態認定!」
「ち、違う! 誤解しないで! ミキ、黙れ!」
 ハルカの絶叫がバスに響き、クラスは大爆笑。前の席の男子が「ハルカ、俺の水筒貸すぞー! 500ml入るぜ!」とからかうと、ハルカは「いらない! 水筒とか最悪!」と叫び返す。さらに別の男子が「ハルカ、窓からすれば? 高速道路だしバレないって!」と野次を飛ばし、クラスはカオス状態に。
「窓って何!? 私は野生児じゃない! トイレの神様ー!」
 ハルカが叫びながらバスの通路をウロウロする姿に、先生が「佐藤、席に戻りなさい!」と注意するが、ハルカは「先生、膀胱が…!」と訴える。先生も「我慢しなさい!」と呆れ顔だ。
 ケントは顔を赤らめてそっぽを向くが、ハルカの必死な姿に内心「ちょっと可愛い…?」と思ってしまう。しかし、すぐに「いや、バカだろ」と自分に言い聞かせる。
 やっとサービスエリアに到着。ハルカは「トイレの神様、感謝します!」と叫びながら猛ダッシュでバスを降りる。だが、トイレは観光客で長蛇の列。ハルカは膝を震わせながら「神様、私を試してるの…?」と呟く。
 列に並びながら、ハルカの隣にミキがやってきた。「ハルカ、さっきのペットボトル事件、めっちゃ面白かったよ! 動画撮っちゃった! SNSに上げよー!」
「ミキ、消して! 私の黒歴史増やす気!? 修学旅行初日から人生終了とかやめて!」
「ハルカの膀胱パニック、絶対バズるって!」
 ミキのからかいに、ハルカは「うう…恥ずかしい…」と呟きながら、なんとかトイレに突入。個室に入った瞬間、「生きてる…! トイレの神様、ありがとう!」と叫ぶ声が外まで響いた。
 だが、急いで出てきたハルカ、スカートがめくれ上がっていることに気づかず、ケントたちの前に戻ってきた。サービスエリアの広場でクラスメイトが休憩している中、ハルカは勢いよく走ってきて、ケントの前で盛大に転びそうに。ケントが咄嗟に腕を掴んで支える。
「うわっ、佐藤、スカート! めくれ上がってるぞ!」
「きゃあ! 見ないで! ケントのエッチ!」
「誰がエッチだ! ったく、バカ…直せよ!」
 気まずい空気が流れる中、ミキが遠くから「ハルカ、ケントに支えられてる! ラブコメ開始ー!」と叫び、クラスメイトたちが「カップル成立!?」「ケント、ヒーロー!」と野次を飛ばす。ハルカは顔を真っ赤にして叫ぶ。
「違う! ただのクラスメイト! ミキ、黙れー!」
 ミキがさらに追い打ちをかける。「ハルカ、顔赤いよ! 恋のフラグ立ったね! 修学旅行初日からラブコメ展開!」
「黙れ、ミキー! ケント、ごめん…助けてくれてありがと…」
「ったく…次はお前が自分でなんとかしろよ」
 ケントはそっぽを向いて呟くが、口元には微かな笑みが浮かんでいた。クラスメイトの笑い声がサービスエリアに響き、ハルカは心の中で呟いた。
「ケントって…意外といい奴…? いやいや、ただのクラスメイト! でも…ちょっとカッコよかった…?」
 その瞬間、ミキが再び叫ぶ。「ハルカ、絶対ケントに惚れたでしょ! 顔赤いよ!」
「黙れ、ミキー! 私はトイレの神様にしか惚れない!」
 ハルカの叫び声に、クラスは再び大爆笑。修学旅行のバスは、賑やかな雰囲気の中、次の目的地へ向かって走り出した。

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