123 / 203
第121話『男子たち、巻き添え爆死!』
しおりを挟む
「──あら?」
エミリ・セレスタが、
ふと顔を上げた。
そして。
「みなさま!!」
今度は手を振りながら、
何やら大声で誰かを呼び始めた。
「えっ、誰……?」
ハルカたちが顔を向けると──
そこには──
ケント、リク、タカシの男子組が、
カジュアルショップの袋を抱えて歩いてくる姿があった。
「うっわ、なんかすごいタイミング……」
ミキが苦笑いする。
「や、やばい……!」
ナナが青ざめた。
(今、私たち……)
(スケスケ下着と戦ってる最中だよぉぉぉぉぉ!!)
ハルカは、心の中で悲鳴を上げた。
だが──
エミリは、迷いなく突撃した。
「ケントさん!」
「リクさん!」
「タカシさん!」
「ちょうどよかったです!!」
「え、な、なにが?」
ケントが警戒しながら答える。
「みなさまにも──ぴったりのパンツをお選びいたしました!!」
「……は?」
一同、完全に固まった。
静止した空気。
何が起きたのか理解するまで、
数秒のラグがあった。
そして──
エミリが、
堂々とスケスケパンツを男子たちに差し出した。
「この、涼しげな透け素材!」
「戦闘時の通気性も抜群です!!」
「きっと、お三方に似合います!!」
「うおおおおおおおおおお!!!!」
男子たち、即死。
リクとタカシは即座に顔面真っ赤、
ケントは眉をピクピクさせながら後ずさった。
「ばっ……ばか!! なにやってんだエミリィィィ!!」
ハルカが全力で飛び込んで、
エミリの腕を押さえた。
「それ! それ男子に向けるもんじゃないからぁぁぁ!!」
「えっ、なぜです!?」
「みなさまも、立派に日本文化を体験すべきかと──!」
「いや無理!! 体験したくない体験あるから!!」
ハルカは必死に止めた。
だが、エミリは純粋無垢な目で続ける。
「それに!」
「男性でも、可愛い下着を着るのは、きっと素敵なことでしょう!」
「無理無理無理無理!!」
男子たち、顔を覆いながら絶叫。
リクはしゃがみ込み、
タカシは壁にもたれて白目を剥き、
ケントは──
真顔で背を向け、無言で逃げた。
「ケント待ってぇぇぇぇぇ!!!」
ハルカは、ケントを追いかけようとしたが──
その瞬間。
エミリが次の爆弾を放り投げた。
「では、ハルカさん!」
「ケントさんには、どのパンツが似合うと思われますか!?」
「聞くなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハルカ、顔面大爆発。
耳まで真っ赤、湯気が出る。
周囲の女子たちは、
笑い転げながら床に崩れ落ちた。
「ハルカwwww選べwwwww」
「さあ、選んでやれぇぇぇ!!」
ミキとナナが煽る煽る。
(選べるわけないだろぉぉぉぉぉ!!!)
ハルカは、心の中で絶叫しながら、
全力で首を振った。
「ムリ! 絶対無理!!」
「ケントに透けパンツとか……そんなの……死ぬ!!」
「えっ、死ぬのですか?」
エミリが真剣に心配そうに覗き込んでくる。
(そういう意味じゃないぃぃぃぃぃ!!!)
ハルカは、
地面に突っ伏した。
羞恥と混乱と、爆笑と。
ドタバタの渦の中で。
それでも、
みんな笑っていた。
涙が出るほど笑って、
息ができないほどふざけ合って。
この瞬間だけは、
最高に楽しくて。
(……なんか)
(生きてるなぁ、私たち)
ハルカは、
ぐちゃぐちゃに笑いながら、
ふとそんなことを思った。
***
そして。
逃げ出したケントも、
遠くからぼそりと呟いた。
「──馬鹿すぎる……でも、まあ……」
「悪くないな」
そう、小さく笑った。
(続く)
エミリ・セレスタが、
ふと顔を上げた。
そして。
「みなさま!!」
今度は手を振りながら、
何やら大声で誰かを呼び始めた。
「えっ、誰……?」
ハルカたちが顔を向けると──
そこには──
ケント、リク、タカシの男子組が、
カジュアルショップの袋を抱えて歩いてくる姿があった。
「うっわ、なんかすごいタイミング……」
ミキが苦笑いする。
「や、やばい……!」
ナナが青ざめた。
(今、私たち……)
(スケスケ下着と戦ってる最中だよぉぉぉぉぉ!!)
ハルカは、心の中で悲鳴を上げた。
だが──
エミリは、迷いなく突撃した。
「ケントさん!」
「リクさん!」
「タカシさん!」
「ちょうどよかったです!!」
「え、な、なにが?」
ケントが警戒しながら答える。
「みなさまにも──ぴったりのパンツをお選びいたしました!!」
「……は?」
一同、完全に固まった。
静止した空気。
何が起きたのか理解するまで、
数秒のラグがあった。
そして──
エミリが、
堂々とスケスケパンツを男子たちに差し出した。
「この、涼しげな透け素材!」
「戦闘時の通気性も抜群です!!」
「きっと、お三方に似合います!!」
「うおおおおおおおおおお!!!!」
男子たち、即死。
リクとタカシは即座に顔面真っ赤、
ケントは眉をピクピクさせながら後ずさった。
「ばっ……ばか!! なにやってんだエミリィィィ!!」
ハルカが全力で飛び込んで、
エミリの腕を押さえた。
「それ! それ男子に向けるもんじゃないからぁぁぁ!!」
「えっ、なぜです!?」
「みなさまも、立派に日本文化を体験すべきかと──!」
「いや無理!! 体験したくない体験あるから!!」
ハルカは必死に止めた。
だが、エミリは純粋無垢な目で続ける。
「それに!」
「男性でも、可愛い下着を着るのは、きっと素敵なことでしょう!」
「無理無理無理無理!!」
男子たち、顔を覆いながら絶叫。
リクはしゃがみ込み、
タカシは壁にもたれて白目を剥き、
ケントは──
真顔で背を向け、無言で逃げた。
「ケント待ってぇぇぇぇぇ!!!」
ハルカは、ケントを追いかけようとしたが──
その瞬間。
エミリが次の爆弾を放り投げた。
「では、ハルカさん!」
「ケントさんには、どのパンツが似合うと思われますか!?」
「聞くなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハルカ、顔面大爆発。
耳まで真っ赤、湯気が出る。
周囲の女子たちは、
笑い転げながら床に崩れ落ちた。
「ハルカwwww選べwwwww」
「さあ、選んでやれぇぇぇ!!」
ミキとナナが煽る煽る。
(選べるわけないだろぉぉぉぉぉ!!!)
ハルカは、心の中で絶叫しながら、
全力で首を振った。
「ムリ! 絶対無理!!」
「ケントに透けパンツとか……そんなの……死ぬ!!」
「えっ、死ぬのですか?」
エミリが真剣に心配そうに覗き込んでくる。
(そういう意味じゃないぃぃぃぃぃ!!!)
ハルカは、
地面に突っ伏した。
羞恥と混乱と、爆笑と。
ドタバタの渦の中で。
それでも、
みんな笑っていた。
涙が出るほど笑って、
息ができないほどふざけ合って。
この瞬間だけは、
最高に楽しくて。
(……なんか)
(生きてるなぁ、私たち)
ハルカは、
ぐちゃぐちゃに笑いながら、
ふとそんなことを思った。
***
そして。
逃げ出したケントも、
遠くからぼそりと呟いた。
「──馬鹿すぎる……でも、まあ……」
「悪くないな」
そう、小さく笑った。
(続く)
10
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる