137 / 203
【新章・立ちション願望ギャル乱入編】
第135話『最初の犠牲者、出る!?』
しおりを挟む
──夕焼けに染まる校舎裏。
「いくよーっ☆」
サバナ・ムトワが、
怪しげなグッズを装着しながら元気よく叫んだ。
「ちょ、待っ──!」
「説明も練習もしてないからぁぁぁ!!」
ハルカの叫びもむなしく、
サバナは勢いよく構えた。
「スタンディング、ユリナリー、アターック!!」
ドバァァァァァァァァァァァ!!!!
水しぶきが爆発した。
「ぎゃあああああああああああああ!!!」
ハルカたち、全員で飛び退いた。
……が。
時すでに遅し。
目の前で、
教科書を抱えていたミキのスカートがびしゃびしゃになっていた。
「ミ……ミキぃぃぃぃ!!」
「なんでアタシだけぇぇぇぇぇ!!!」
ミキ、泣きながらその場に崩れ落ちる。
***
「ご、ごめんねぇ!」
「なんか、変な方向に飛んだぁ!!」
サバナは、ぺこぺこと謝りながら、
手に持ったグッズを必死に振って水を飛ばしている。
(振るなぁぁぁぁぁぁ!!!)
(さらに飛び散るぅぅぅぅぅぅぅ!!!)
ハルカは、心の中で絶叫した。
「でも、これ難しいよ!?」
「先っぽ、どっち向ければいいのかよくわかんないし!」
「そんなもん!!」
「人前で使うことを前提に作られてないからぁぁぁぁぁ!!」
ナナが地面に膝をつきながら叫ぶ。
***
「じゃあ、アタシもトライしてみるわ☆」
キラキラした目で、
レイナ・クロフォードがグッズを構えた。
(やめろ……!)
(やめろレイナ……!)
(君だけは止まってくれぇぇぇぇ!!)
ハルカたちの祈りも虚しく、
レイナは堂々と足を開き、グッズをセット。
「よーし、アタシ、夢を掴むぅぅぅぅ!!」
そして──
ドバァァァァァァァァァァァ!!!!!!
盛大な水柱。
ズボン、ぐっしょり。
「わあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
レイナ、叫びながらぴょんぴょん跳ねた。
「冷たっ!! つめたぁぁぁぁぁぁい!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ハルカたち、頭抱えて地面を転がる。
「なんで!!」
「なんで立ちション練習して!!」
「なんでズボンびしょ濡れになって!!」
「なんでアタシたちが後始末しなきゃいけないのぉぉぉぉ!!!」
ミキ、泣きながらタオルを持って走る。
ナナは、タオルと着替えを求めてコンビニダッシュ。
ユイは、静かにスマホを取り出し、
「証拠隠滅」とつぶやきながら写真を削除していた。
(──青春とは、かくも苦しいものなのか)
ハルカは、
夕日を見上げながら思った。
(なにこの立ちション練習地獄……)
(こんなの、普通の青春にカウントしていいの……?)
しかし。
目の前では、
びしょ濡れレイナと、満面の笑みのサバナが、
「次こそ成功させようね!!」とハイタッチしていた。
(いや無理だからぁぁぁぁぁぁ!!!!)
ハルカは、
全力でツッコんだ。
***
「よし、作戦変更!」
「次は風下を確認してからやろう!!」
「違うよぉぉぉぉぉぉ!!」
「校舎裏でトイレ練習してる時点で全部アウトなのぉぉぉ!!」
ミキが、
びしゃびしゃのスカートを絞りながら叫ぶ。
「しかもグッズの説明書、まだ読めてないからね!? 誰も正しい使い方知らないからね!?!?」
ナナも絶望的な叫びをあげた。
「わたし、今日のこと、なかったことにする……」
ユイは、静かに存在を消しながら言った。
***
でも、そんなドタバタの中でも。
サバナもレイナも、
心の底から楽しそうに笑っていた。
「夢、叶えたいもんね!」
「そうだよね! 諦めないよね☆」
無邪気な笑顔が、夕日に照らされて眩しかった。
(……本当はさ)
(やってることはめちゃくちゃなんだけどさ)
(でも、こんなふうに夢を語れるの、すごいなって……)
ハルカは、
少しだけ、そんなことも思った。
(──いや、だからって、立ちション推奨はダメだけど!!!)
自分で自分にツッコみながら、
ハルカは頭を抱えた。
そして、心の底から決意する。
(次こそ、絶対に止めてみせる!!)
(文明社会の尊厳を守るために!!!)
──しかし。
ドタバタ劇は、まだまだ終わらない。
(続く)
「いくよーっ☆」
サバナ・ムトワが、
怪しげなグッズを装着しながら元気よく叫んだ。
「ちょ、待っ──!」
「説明も練習もしてないからぁぁぁ!!」
ハルカの叫びもむなしく、
サバナは勢いよく構えた。
「スタンディング、ユリナリー、アターック!!」
ドバァァァァァァァァァァァ!!!!
水しぶきが爆発した。
「ぎゃあああああああああああああ!!!」
ハルカたち、全員で飛び退いた。
……が。
時すでに遅し。
目の前で、
教科書を抱えていたミキのスカートがびしゃびしゃになっていた。
「ミ……ミキぃぃぃぃ!!」
「なんでアタシだけぇぇぇぇぇ!!!」
ミキ、泣きながらその場に崩れ落ちる。
***
「ご、ごめんねぇ!」
「なんか、変な方向に飛んだぁ!!」
サバナは、ぺこぺこと謝りながら、
手に持ったグッズを必死に振って水を飛ばしている。
(振るなぁぁぁぁぁぁ!!!)
(さらに飛び散るぅぅぅぅぅぅぅ!!!)
ハルカは、心の中で絶叫した。
「でも、これ難しいよ!?」
「先っぽ、どっち向ければいいのかよくわかんないし!」
「そんなもん!!」
「人前で使うことを前提に作られてないからぁぁぁぁぁ!!」
ナナが地面に膝をつきながら叫ぶ。
***
「じゃあ、アタシもトライしてみるわ☆」
キラキラした目で、
レイナ・クロフォードがグッズを構えた。
(やめろ……!)
(やめろレイナ……!)
(君だけは止まってくれぇぇぇぇ!!)
ハルカたちの祈りも虚しく、
レイナは堂々と足を開き、グッズをセット。
「よーし、アタシ、夢を掴むぅぅぅぅ!!」
そして──
ドバァァァァァァァァァァァ!!!!!!
盛大な水柱。
ズボン、ぐっしょり。
「わあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
レイナ、叫びながらぴょんぴょん跳ねた。
「冷たっ!! つめたぁぁぁぁぁぁい!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ハルカたち、頭抱えて地面を転がる。
「なんで!!」
「なんで立ちション練習して!!」
「なんでズボンびしょ濡れになって!!」
「なんでアタシたちが後始末しなきゃいけないのぉぉぉぉ!!!」
ミキ、泣きながらタオルを持って走る。
ナナは、タオルと着替えを求めてコンビニダッシュ。
ユイは、静かにスマホを取り出し、
「証拠隠滅」とつぶやきながら写真を削除していた。
(──青春とは、かくも苦しいものなのか)
ハルカは、
夕日を見上げながら思った。
(なにこの立ちション練習地獄……)
(こんなの、普通の青春にカウントしていいの……?)
しかし。
目の前では、
びしょ濡れレイナと、満面の笑みのサバナが、
「次こそ成功させようね!!」とハイタッチしていた。
(いや無理だからぁぁぁぁぁぁ!!!!)
ハルカは、
全力でツッコんだ。
***
「よし、作戦変更!」
「次は風下を確認してからやろう!!」
「違うよぉぉぉぉぉぉ!!」
「校舎裏でトイレ練習してる時点で全部アウトなのぉぉぉ!!」
ミキが、
びしゃびしゃのスカートを絞りながら叫ぶ。
「しかもグッズの説明書、まだ読めてないからね!? 誰も正しい使い方知らないからね!?!?」
ナナも絶望的な叫びをあげた。
「わたし、今日のこと、なかったことにする……」
ユイは、静かに存在を消しながら言った。
***
でも、そんなドタバタの中でも。
サバナもレイナも、
心の底から楽しそうに笑っていた。
「夢、叶えたいもんね!」
「そうだよね! 諦めないよね☆」
無邪気な笑顔が、夕日に照らされて眩しかった。
(……本当はさ)
(やってることはめちゃくちゃなんだけどさ)
(でも、こんなふうに夢を語れるの、すごいなって……)
ハルカは、
少しだけ、そんなことも思った。
(──いや、だからって、立ちション推奨はダメだけど!!!)
自分で自分にツッコみながら、
ハルカは頭を抱えた。
そして、心の底から決意する。
(次こそ、絶対に止めてみせる!!)
(文明社会の尊厳を守るために!!!)
──しかし。
ドタバタ劇は、まだまだ終わらない。
(続く)
10
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる