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【新章・尻尾グッズで大混乱編】
第139話『またやらかした!? 新たな問題グッズ到着』
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──放課後。いつもの教室。
夕方のオレンジ光が差し込む中、
ハルカたちは、いつものように机を寄せてわいわいとお喋りしていた。
「──でさぁ、そんで昨日のテレビ、観た!?」
「え~観てない~!どんなだったの?」
ミキとナナが声を弾ませ、
ユイは無言でクッキーをぽりぽり食べている。
ハルカもようやく“平穏”という名の時を取り戻し、
ふぅ、と小さく息をついた。
そのとき──
「ジャジャーン☆」
唐突に響いた、元気すぎる声。
レイナ・クロフォードが、教室のドアを豪快に開け放ち、
満面の笑顔で“何か”を高く掲げた。
「見て見て見て!! 届いたのぉぉぉ♡」
「“キューティ・アニマル尻尾(シリコン仕様)”ってやつ!!」
「……は?」
「し、しっぽ……?」
一同の視線が、レイナの手元に注がれる。
彼女が持っていたのは、
ふわっふわのパステルピンクの──まるで猫のような尻尾だった。
しかも先端にリボン。
鈴までついている。
「うわぁ~! なにそれ! めっちゃかわいいじゃん!!」
ミキが目を輝かせて駆け寄った。
「ふわふわしてて、モコモコ! ぬいぐるみのしっぽ?」
「うんうん! コスプレ用のやつでさ!」
「海外サイトでポチったんだけど、超キュートでしょ~♡」
「おお~、たしかに!」
「アクセサリー的に腰に付けるの?」
ナナも普通に興味津々だ。
ハルカは──
(あれ、今日は珍しくまともかも)と、ちょっとだけ安心していた。
「でさでさ! これ、ちゃんと動くの!」
レイナは、しっぽの根本を左右に揺らしてみせる。
「この動き見てよぉ~、ちょっとエッチじゃない?♡」
「は、はは……たしかに……なんかえっちかも……」
ミキもノリノリで笑う。
「でも、どうやって腰に付けるの?」
ナナが、尻尾の付け根部分に目をやる。
そのときだった──
「──あれ? これ、なんか形……妙じゃない?」
ハルカが、おそるおそる指をさした。
「……ちょっと待って、それ、クリップじゃなくない?」
「……差し込む系?」
「差し……え?」
ハルカが真顔で尻尾のパッケージをひっくり返す。
そこには、英語でこう書かれていた。
【Tail Plug – Cosplay & Pleasure Model】
「……あ、アウトぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
ハルカが、咄嗟に尻尾を奪い取る。
「なんでよぉぉぉぉ!! なんでこの子はいつも!!」
「“入れるグッズ”ばっか買ってくるのぉぉぉぉ!!?」
「えっ!? なに!? 入れるって、どこに!?」
レイナが純粋にキョトンとする。
その横で──
「肛門ですよね、それ」
エミリがさらっと爆弾を投下した。
「海外のコスプレ文化だと、アニマル尻尾は“アナログ方式”が人気なんですよ」
「リアルな付け心地が、こだわりポイントだそうで」
「知識が無駄に広すぎるぅぅぅぅ!!!」
ミキがその場で悶絶。
「そんな文化、知りたくなかった……!!」
ナナが、顔を手で覆った。
ハルカは、袋を抱えて震えていた。
(まただ……またこのパターン……)
(最初はかわいく見せかけて……)
(最終的にアウト系変態グッズにたどり着くパターン……!!!)
「いやでもさ、試してみたくない?」
レイナが、まさかのキラキラした目で言った。
「“かわいい”と“プラグ”が合体すると、どうなるのか……アタシ、知りたい♡」
「知るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ハルカ、全力で叫んだ。
その叫びは、夕焼け空に響き渡った──。
(続く)
夕方のオレンジ光が差し込む中、
ハルカたちは、いつものように机を寄せてわいわいとお喋りしていた。
「──でさぁ、そんで昨日のテレビ、観た!?」
「え~観てない~!どんなだったの?」
ミキとナナが声を弾ませ、
ユイは無言でクッキーをぽりぽり食べている。
ハルカもようやく“平穏”という名の時を取り戻し、
ふぅ、と小さく息をついた。
そのとき──
「ジャジャーン☆」
唐突に響いた、元気すぎる声。
レイナ・クロフォードが、教室のドアを豪快に開け放ち、
満面の笑顔で“何か”を高く掲げた。
「見て見て見て!! 届いたのぉぉぉ♡」
「“キューティ・アニマル尻尾(シリコン仕様)”ってやつ!!」
「……は?」
「し、しっぽ……?」
一同の視線が、レイナの手元に注がれる。
彼女が持っていたのは、
ふわっふわのパステルピンクの──まるで猫のような尻尾だった。
しかも先端にリボン。
鈴までついている。
「うわぁ~! なにそれ! めっちゃかわいいじゃん!!」
ミキが目を輝かせて駆け寄った。
「ふわふわしてて、モコモコ! ぬいぐるみのしっぽ?」
「うんうん! コスプレ用のやつでさ!」
「海外サイトでポチったんだけど、超キュートでしょ~♡」
「おお~、たしかに!」
「アクセサリー的に腰に付けるの?」
ナナも普通に興味津々だ。
ハルカは──
(あれ、今日は珍しくまともかも)と、ちょっとだけ安心していた。
「でさでさ! これ、ちゃんと動くの!」
レイナは、しっぽの根本を左右に揺らしてみせる。
「この動き見てよぉ~、ちょっとエッチじゃない?♡」
「は、はは……たしかに……なんかえっちかも……」
ミキもノリノリで笑う。
「でも、どうやって腰に付けるの?」
ナナが、尻尾の付け根部分に目をやる。
そのときだった──
「──あれ? これ、なんか形……妙じゃない?」
ハルカが、おそるおそる指をさした。
「……ちょっと待って、それ、クリップじゃなくない?」
「……差し込む系?」
「差し……え?」
ハルカが真顔で尻尾のパッケージをひっくり返す。
そこには、英語でこう書かれていた。
【Tail Plug – Cosplay & Pleasure Model】
「……あ、アウトぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
ハルカが、咄嗟に尻尾を奪い取る。
「なんでよぉぉぉぉ!! なんでこの子はいつも!!」
「“入れるグッズ”ばっか買ってくるのぉぉぉぉ!!?」
「えっ!? なに!? 入れるって、どこに!?」
レイナが純粋にキョトンとする。
その横で──
「肛門ですよね、それ」
エミリがさらっと爆弾を投下した。
「海外のコスプレ文化だと、アニマル尻尾は“アナログ方式”が人気なんですよ」
「リアルな付け心地が、こだわりポイントだそうで」
「知識が無駄に広すぎるぅぅぅぅ!!!」
ミキがその場で悶絶。
「そんな文化、知りたくなかった……!!」
ナナが、顔を手で覆った。
ハルカは、袋を抱えて震えていた。
(まただ……またこのパターン……)
(最初はかわいく見せかけて……)
(最終的にアウト系変態グッズにたどり着くパターン……!!!)
「いやでもさ、試してみたくない?」
レイナが、まさかのキラキラした目で言った。
「“かわいい”と“プラグ”が合体すると、どうなるのか……アタシ、知りたい♡」
「知るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ハルカ、全力で叫んだ。
その叫びは、夕焼け空に響き渡った──。
(続く)
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