前代未聞のトイレ異世界転移ファンタジー~うちのトイレは異次元でした。街中は勘弁してください。いや、そこもちょっと!~

本能寺から始める常陸之介寛浩

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第115話:ヤンデレの差し入れと怪しい便器

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俺、佐藤太一、18歳。

この呪われたトイレに振り回される生活、もう慣れっこだけど毎回予想外だ。

昨日は玲奈と美咲のヤバい料理教室で「体液ってマジかよ!」って心がグチャグチャになった。

今日は昼に佐々木美咲が「太一くんに食べてほしいから!」って差し入れのお弁当を持って俺の家に来た。

ニコニコしてるけど目がヤバい。

「食べないと…刺しちゃうかも♡」って包丁チラつかせてくる勢いで、断れなくて食っちまった。

そのお弁当が今、腹の中で暴れてる。

トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。  

「うおっ、また美咲!?」  

目の前には、美咲の部屋らしきキッチン。

美咲が「太一くんのためのお弁当、完璧にできたよ♡」って包丁で野菜を「トントン!」と刻んでる。

鍋が「グツグツ!」と煮え、フライパンが「ジュウウ!」と焼けてる。

遠くで換気扇が「ブーン」と回り、窓から風が「サアア」と入ってる。

で、俺は便器ごと、そのキッチンのど真ん中にポツンと出現。  

「いや、マジかよ……美咲がお弁当作ってる場面でトイレって、怖すぎて気まずすぎだろ!」  

すぐ横では、美咲が「私の愛、たっぷり入れたからね…」ってニヤニヤしながら何かドロッとした液体を弁当に垂らしてる。

距離、美咲まで2メートルくらい。

醤油と何か生臭い匂いが鼻にガンガンくる。

この不穏な場所で座ってるだけで、心臓がバクバクだ。

Tシャツが汗でビショビショで、場違い感がやばい。  

「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。

でもこの近さ、美咲の「太一くん、食べてくれるよね?」って甘い声や、「ガチャガチャ」って調理音が耳にガンガン入ってくるんだぞ!

キッチンの空気が温かくて異常で、便器が床にドカッと浮いてるのが気まずい。

こんな場面で用を足すとか、羞恥心が美咲の包丁より鋭い。

怖すぎて、心が緊張で締め付けられてる。  

腹が限界だ。

お弁当がグチャグチャしてる。

時間がない。

こんな場所でミッションとか、心が恐怖と羞恥で爆発しそう。

美咲が「次はもっと特別なの作るよ♡」って包丁を手に持つ中、俺は必死に腹に力を入れる。  

「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」  

その時、美咲が俺のすぐ横まで来て、「何か…太一くんの気配がする」と鼻をクンクンさせた。

やばい、気づかれる!?

俺は慌てて息を止める。

でも美咲、俺をスルーして「私の愛が届いてるのかな?」って笑って離れた。

見えてねえよな…よな?

でもその瞬間、鍋が「ボコッ!」と沸騰して、蒸気が「シュワッ!」と便器を包んだ。

「うっ!」って声が出そうになったけど、汗だくで堪えた。  

キッチンの騒音に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。

美咲が一瞬「太一くんの声だ!」って振り返った。

やばい、音でバレる!?  

ぷすっ。  

「……ミッションクリアー」  

光が「パッ!」と弾けて、俺はアパートの狭いトイレに戻ってきた。

換気扇のブーンって音と便器の安定感が現実を引き戻す。

全身汗だくで、お弁当の匂いと美咲の笑顔が頭に残ってる。

息を整えながら、俺は震える声で呟いた。

「美咲のお弁当…刺されるよりマシだったのか分かんねえ!」

腹はスッキリしたけど、心は愛と恐怖でグチャグチャだ。

トイレのドアをガタガタ震える手で閉めて、俺は床に崩れ落ちた。  

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