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朱雀が目覚める時
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祠の前で目覚めたばかりの朱雀様のお出迎えをする準備が始まった。
側近3人衆は、素早く美しい緋色の敷物を敷いて和国独特の高さが低くて大きなテーブルを出して中央に置き、座布団という平べったいクッションを周りに置いて座る場所を作っている。
お誕生日席に帝様と朱雀様が座るようだ。
帝様が祠の扉を3度叩いて、朱雀様に呼びかけている。
「朱雀姉様、姉様がお好きなお煎餅を沢山お持ちしましたよ?一緒に如何です?
今日は、アーライから白く気高きフェンリルの娘様と聖女アイリスの娘様が姉様に会いにきておりますよ?
そろそろ出てきて下さいますか?」
祠からは何の反応も返ってこない。
「おかしいなぁ。朱雀おねえちゃんおきてるはずだよ?
わたしがみてくるね」
パミラは祠の扉をトントンと叩くと、
「すざくおねえちゃん!わたしだよ。おみやげのしろうさぎサブレたべよー。チーズあじなんだよ」
と、呼びかける。
すると…パタンと祠の扉が開いて緋色の着物を着た赤い髪の美しい少女が出てきた。
私の記憶にある朱雀様より若いような?
「朱雀姉様おはようございます!」
「「「朱雀様!おはようございます!」」」
「朱雀様お久しぶりです。私、アイリスの娘ミレディアです。覚えていらっしゃいますか?」
「すざくおねえちゃんヤッホー」
「皆のもの、久しいな。私は喉が乾いておるようだ、お茶を頼む、煎餅に合うお茶だぞ?」
やはり、煎餅好きらしい。
3人衆のうちのひとりが朱雀様好みのお茶を用意して、残りのふたりは煎餅とサブレを配る。
朱雀様は、ゆっくりとお茶を飲み干してから新作のカレー味の煎餅を食べ始める。
「これは…ピリ辛で好みである!次は甘辛がよいぞ?」
嬉しそうに煎餅の批評をしながらお茶と煎餅のおかわりを要求する朱雀様…
見た目がパミラ位だから可愛らしい。
「姉さま!寝ている間に若返りましたか?」
「今年は100年に1度の生まれ変わりの時期に当たるからな。
自分がなりたい年齢に見た目も変えただけじゃ。
姉さまと呼ばれたくないのでな」
朱雀様は、何となくツンデレな香りがしますよ?
「ほえ?これからはすざくおねえちゃんじゃなくて、すざくちゃんにしたらよいの?
わたしより、としした?」
パミラはちょっとなやんでるみたい。
「アーライの守り神のムスメっ子だな?久しいな!すざくおねえちゃんでも、すざくちゃんでも好きなように呼んでくれてよいぞ」
「わかったー。すざくちゃんにするね!すざくちゃんもサブレたべて!おいしいから!」
パミラはアーライ土産をゴリ押しするみたい。
確かに美味しいけど…
「仕方ないな。これには紅茶であろう。ミルクティーにしてくれ。ぬるめがよいぞ。ヤケドするからな」
朱雀様…
実は猫舌とか可愛らしい!
帝様がめちゃくちゃ静かなの気になる…と思いながら甘辛な煎餅をポリポリするミディ。
何とも平和な和国…
朱雀様が起きてくれて良かったね!
続きはまた明日!
側近3人衆は、素早く美しい緋色の敷物を敷いて和国独特の高さが低くて大きなテーブルを出して中央に置き、座布団という平べったいクッションを周りに置いて座る場所を作っている。
お誕生日席に帝様と朱雀様が座るようだ。
帝様が祠の扉を3度叩いて、朱雀様に呼びかけている。
「朱雀姉様、姉様がお好きなお煎餅を沢山お持ちしましたよ?一緒に如何です?
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すると…パタンと祠の扉が開いて緋色の着物を着た赤い髪の美しい少女が出てきた。
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「すざくおねえちゃんヤッホー」
「皆のもの、久しいな。私は喉が乾いておるようだ、お茶を頼む、煎餅に合うお茶だぞ?」
やはり、煎餅好きらしい。
3人衆のうちのひとりが朱雀様好みのお茶を用意して、残りのふたりは煎餅とサブレを配る。
朱雀様は、ゆっくりとお茶を飲み干してから新作のカレー味の煎餅を食べ始める。
「これは…ピリ辛で好みである!次は甘辛がよいぞ?」
嬉しそうに煎餅の批評をしながらお茶と煎餅のおかわりを要求する朱雀様…
見た目がパミラ位だから可愛らしい。
「姉さま!寝ている間に若返りましたか?」
「今年は100年に1度の生まれ変わりの時期に当たるからな。
自分がなりたい年齢に見た目も変えただけじゃ。
姉さまと呼ばれたくないのでな」
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確かに美味しいけど…
「仕方ないな。これには紅茶であろう。ミルクティーにしてくれ。ぬるめがよいぞ。ヤケドするからな」
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実は猫舌とか可愛らしい!
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