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閑話◇妹よ!
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私の大切な妹が…
嫁に行ってしまうのだ。
兄様!といつも私の後ろを追いかけてた妹が…
私より先に結婚してしまう。
小さい時から可愛らしい外見に似合わず男勝りで従兄のラハルトをたまに負かす位に剣の腕も優れていたミレディア。
私が剣聖と言われるまでになったのは、何が何でも妹より強い兄でいたかったからだ。
可愛い妹には頼られたいからな!
早くに冒険者登録したのも、妹より先にギルドランクを上げる為だから…
私はきっとミレディアのような妹がいなければ屋敷から出ずに勉学に励む引きこもり男子だったかもな。
ミレディアは小さい時は、常に…
「兄様!お外で遊ぼう!」って早朝から呼びに来てたから…
父様の使い魔と一緒に鬼ごっこしたり、乳兄弟達と木刀で模擬戦したり…
裏山や森を駆け回って…
母からは、ミレディアは女の子なんだから…
そんな遊びに巻き込まないでと叱られたけど…
ミディが兄様と遊びたいって言うんだから仕方ないよね?
第1王子の婚約者になるまでのミディはお転婆姫だったんだよな。
それが…婚約が決まってから王妃教育が始まると人が変わったようにおしとやかなレディになって、紅薔薇姫って呼ばれるようになり
私の可愛いお転婆姫はいなくなってしまったのだ。
そんな時が過ぎて、母が亡くなり…ミディが学園を卒業したら結婚する事になっていたのが
第1王子がハニートラップにかかり、ミディと婚約破棄。
ミディは冒険者になると家出したかと思ったら…
家出先で、和国出身のイケメン和菓子職人と恋に落ちて…
私より先に嫁ぐ事になってしまったのだ。
ミディの夫になるデイブは強くて優しく頼りになるヤツで!
男が惚れるタイプの男だから…
ずっとミディが好きだったラハルトも諦めたのだろう。
何と言ってもデイブはミディを大事にしてくれているし…
お互いに愛し合っているのがわかりやすいから…
微笑ましいのだ。
デイブは常にミディの事を1番に考えていてくれているから、私も安心して大切な妹を任せられるのだ。
恋愛に興味がなく、婚約者には全く恋してる様子が無かった妹が…
デイブを見つめる様子は…甘くて…見ていられない位だから…
私の大好きな妹ミレディアよ。
どうか…
今より幸せになってくれよ。
お前が結婚しても…
私はずっとお前の兄だし…
お前は大切な妹だからね!
それはずっと変わらないから…
たまには家に帰っておいでよ。
その頃には、私もイルマと結婚して温かい家庭を作ってるはずだよ?
ミディが私とイルマの縁を結んでくれたようなものだな。
お前の親友を幸せにすると誓うよ!
お互いに幸せになろうな!
嫁に行ってしまうのだ。
兄様!といつも私の後ろを追いかけてた妹が…
私より先に結婚してしまう。
小さい時から可愛らしい外見に似合わず男勝りで従兄のラハルトをたまに負かす位に剣の腕も優れていたミレディア。
私が剣聖と言われるまでになったのは、何が何でも妹より強い兄でいたかったからだ。
可愛い妹には頼られたいからな!
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私はきっとミレディアのような妹がいなければ屋敷から出ずに勉学に励む引きこもり男子だったかもな。
ミレディアは小さい時は、常に…
「兄様!お外で遊ぼう!」って早朝から呼びに来てたから…
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それが…婚約が決まってから王妃教育が始まると人が変わったようにおしとやかなレディになって、紅薔薇姫って呼ばれるようになり
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男が惚れるタイプの男だから…
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何と言ってもデイブはミディを大事にしてくれているし…
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微笑ましいのだ。
デイブは常にミディの事を1番に考えていてくれているから、私も安心して大切な妹を任せられるのだ。
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それはずっと変わらないから…
たまには家に帰っておいでよ。
その頃には、私もイルマと結婚して温かい家庭を作ってるはずだよ?
ミディが私とイルマの縁を結んでくれたようなものだな。
お前の親友を幸せにすると誓うよ!
お互いに幸せになろうな!
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