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第5章 帝国決戦
第3話 ジャンヌの改革
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軍制改革。
つまり自分が軍師将軍格から退いたことと、いよいよ帝国領の侵攻することに合わせて、軍の構造を今風にガラッと変えようというものだ。
「ひとまず現状の各隊の兵力から確認だな。ジル、頼む」
「はい、ジャンヌ様。現在の我が軍の状況は以下の通りになります。中心となる歩兵団が調練中ものと合わせて1万2千。騎馬隊が4千、鉄砲隊が3千の合わせて1万9千となります」
「2万に足らない、か……」
しかも調練中だ。
特に痛いのが去年のヨジョー地方での戦いで、ブリーダの騎馬隊が2千近く失われたことだ。
現状、数字の上では増えているのだが、ちょっとそこには色々あり、もとの兵力になるまでは選別と調練を厳しくしないと無理だろうとはブリーダに言われていた。
とはいえ嘆くことばかりではない。
それというのも、
「クルレーン。いいんだな?」
「受けた恩義ではまだ時間はあるから、それまではクライアントの身は守るさ。それに、帝国にオムカがやられたら、それこそこっちは商売あがったりなんでね」
自嘲するようにクルレーンが答える。
だがこんな状況においても味方してくれるのはありがたい。
先日のビンゴ領での戦いの後も、彼らの本拠地から人を呼び集め今では3千もの優秀な鉄砲隊が集まっている。
しかも連式銃を配備していることから、この部隊は1万以上の兵力と考えてもそん色ないだろう。うちの最強の攻撃部隊だ。
「それでジャンヌ。これをどう変えるつもりだ?」
サカキが聞いてくる。
そう、今この2万に足らない軍。
これ以上はすぐに兵数は増えないだろう。
となればその練度を高めていかなければ、数倍に当たる敵には勝てない。
そのための指揮系統の見直しをしようと思ったわけだ。
そのための具体案はある程度できていた。
「俺の構想はこうだ。まず総司令のジルが全軍を統括する。ブリーダの隊も、クルレーンの隊もそうだ。それから、クロエたちの隊も預ける」
「それはジャンヌ様……」
「最後まで聞いてくれ。そしてサカキ、ブリーダ、クルレーン。お前たちにはすまないと思うが……お前たちはいち部隊の隊長になってもらう。サカキが本隊の先鋒、ブリーダは騎馬隊、クルレーンは鉄砲隊。それぞれの隊は率いるが、すべてはジルのもとに統括される。俺の命令じゃなく、ジルの命令で動くことになる。……分かってくれるか?」
これまでは俺が好き勝手動かしたこともあり、それぞれ独立した部隊のような構成になってしまっていた。
それを一本化しようというのだ。
ただその場合、それぞれ独立した部隊の長として存在していた彼らが、ジル総司令の下につくことになる。
平たく言ってしまえば降格だ。
だからそれを懸念して、少し申し訳ない気分があったわけだが、
「なーんだ、そんなことかよ。俺が先鋒だろ。へへっ、いいじゃねぇか」
「ま、あまり変わらない気がするっすけどね」
「クライアントの要望に異論はない」
「お前ら……」
なんというか、気苦労をかけてしまうというか、能天気というか……。
申し訳なさと安堵がミックスされた気分だ。
「分かった。じゃあこの形に変えよう。詳細はジル、この後に話し合おうか。……みんな、ありがとう」
俺が頭を下げると、4人とも頬に笑みを浮かべ(クルレーンは顔色を変えずに目を閉じただけだが)頷いてくれた。
「あー、それよりちょっと気になるんすが」
「どうした、ブリーダ?」
「あれも……うちに組み込むんすかねぇ」
あぁ、やっぱりその話か。
あの男の兵力をどう扱うかの話になるわけだ。
「あぁ。ブリーダに任せたいんだが、無理か?」
「いや、無理じゃあないっすよ。けど……まぁ、色々あったっすからねぇ。あいつとは」
ブリーダの言うあいつ――ビンゴ王国騎馬隊先鋒のクリッド・グリードのことだ。
『王国再興の恩を返すため、憎き帝国を倒すため、わが命、ジャンヌ様に捧げる!』
というわけで、なんでか知らないけどグリード軍2千が客将という身分でオムカに加わった。
これがさっき色々あったという騎馬隊の実態だ。
『キシダ将軍の仇を取ると言って聞かないので、お願いできますか。我々は、数年は外征はできないと思いますので』
ビンゴ王国の臨時宰相の座に落ち着いたセンドは、苦笑いしながらそう告げてきた。
これから再興していくビンゴにとって、反帝国の急先鋒ともいえるグリードの存在は邪魔だったのだろう。
ていよく押し付けられた形だが、ここで優秀な騎馬隊2千が加わるのは大きい。
――のだが、
「あの暑苦しいのと、うるさいのがいると、騎馬隊の調練に色々影響が出て困ってるっす」
うーん、あまり見知った関係にはなっていないけど、なんとなく分かる気がする。
若干うちとは気風がかみ合わない気もするし。
「それに、やっぱり客将っていう身分が難しいっすね。自分が命令するのも遠慮が出ますし、もし危険な目に合わせたら外交問題にもなるっすし」
「まぁ、そこらへんは別に気にしなければいいんじゃないのか?」
「そういうわけにはいかないっすよ。そのことがちらとでも頭をかすめると判断を間違って、仲間を殺すっす」
うーん。そういうものなのか。
実際に戦場で戦うわけじゃない自分には理解ができないのかもしれない。
「とにかく、そこまで気苦労して一緒にやりたくないっすよ。それに――」
ブリーダはため息をつき、少し声のトーンを落として、
「なぜかアイザが不機嫌になるっす……」
「そっちの方が本音じゃないか?」
ビンゴ王国での宴会の時に見たアイザの冷めた視線。
恐妻家というかなんというか。ただのノロケだった。
「と、とにかく! そういうわけでうちは取り扱いノーっす! お断りっす! 総司令の本隊の方で使ってくれっす」
「うぅむ、そうですね。ただ全軍を見つつ、特定の部隊を動かすとなると……遊軍として置いておくにはもったいないですし」
「俺は無理だぜ。なんてったって先鋒だからな。ビンゴの野郎が俺より先に一番槍するなんて許せん」
とまぁ、どこも率先して手を上げずに完全に厄介者状態になってしまっている中、
「軍師殿の直属の兵にすればよかろう」
というクルレーンの一言で、ほぼ流れは決まった。
「それがよろしいかと。後でお話ししようと思いましたが、クロエたちをこちらで預かるのもなかなか難しく、ジャンヌ様の指揮のもと遊軍として働いていただく方が、様々な手に対応ができるかと」
「あー、もうそれがいいっすねー。軍師殿ならあの馬鹿を使いこなせますっす」
「む、むむむ……またジャンヌに変な虫が……いや、アレなら別に問題ない、か?」
「ちょ、ちょっと待てよ。俺があいつを? 2千だぞ!?」
しれっとそれで決まりみたいな流れになったけど、それはそれで困る。
クロエたちの隊でも四苦八苦したというのに、2千も率いるようなことを考えたら頭が痛くなる。
そもそも俺が軍を率いない、ということでこの改革は話し合われているわけだし。本末転倒だ。
「基本的には独立した遊軍として使うので良いのではないでしょうか。ジャンヌ様ならば適格な投入場所を判断でいましょう」
「それは、まぁ。できるかもだけど」
「はい、じゃあ決まりっす。軍師殿よろしくっす!」
「お前、絶対自分が見たくないから話し終えようとしてるだろ」
「やっぱジャンヌと一緒はやだー! 変な虫がつくの嫌だー!」
「子供か、サカキ! てか一番の変な虫は間違いなくお前!」
「くっ……にぎやかな御仁だこと」
「クルレーン、お前、俺の反応で楽しんでないよな!?」
「滅相もない」
くそ、みんなして。
でもあまり強く言えないのも確か。
元はと言えば俺の軍師将軍降格からの話になるのだから。ちょっと負い目はある。
それに、確かに2千の騎馬隊が俺の指示で動くことができたら、陽動、補給遮断、援軍、誘引、伝令、色々と使い方が増える。
ま、しょうがないか。
暑苦しいのは……我慢しよう。
「分かった。じゃあとりあえず方針としてはそれでいいな」
「はい」
「うーい」
「っす」
「承知した」
それぞれの返答に頷く。
「じゃあ他に議題がなければ解散とするけど」
とりあえず決めなければいけないことも決めた。
だから今日は早く帰れそうだと思い、少し気分も開放的になったのだが、
「あ、ジャンヌ様、1つよろしいでしょうか」
「ん、どうしたジル?」
ジルが珍しく手を挙げた。
そして、それがまた新たな火種を呼ぶことになるとは、この時思いもよらなかった。
「はい、それが女王様から、至急の用件があがってまいりまして」
「マリアから? 至急って、おい、こんな話をしている場合じゃないだろ」
「いえ、それが至急なのですが……その、なんというか」
「なんだよジーン。お前にしちゃ歯切れが悪いな」
サカキの言う通りだ。
ここまで何かに悩むジルはあまり見ない。
「では単刀直入に申し上げます」
ようやく意を決したのか、ジルは顔を上げてこう告げた。
「女王様が山で雪遊びをなさりたいと。つきましてはその護衛についてお話しできれば」
クルレーン以外がずっこけた。
……まさかの冬のバカンス。私をスキーに連れてって回になった。
つまり自分が軍師将軍格から退いたことと、いよいよ帝国領の侵攻することに合わせて、軍の構造を今風にガラッと変えようというものだ。
「ひとまず現状の各隊の兵力から確認だな。ジル、頼む」
「はい、ジャンヌ様。現在の我が軍の状況は以下の通りになります。中心となる歩兵団が調練中ものと合わせて1万2千。騎馬隊が4千、鉄砲隊が3千の合わせて1万9千となります」
「2万に足らない、か……」
しかも調練中だ。
特に痛いのが去年のヨジョー地方での戦いで、ブリーダの騎馬隊が2千近く失われたことだ。
現状、数字の上では増えているのだが、ちょっとそこには色々あり、もとの兵力になるまでは選別と調練を厳しくしないと無理だろうとはブリーダに言われていた。
とはいえ嘆くことばかりではない。
それというのも、
「クルレーン。いいんだな?」
「受けた恩義ではまだ時間はあるから、それまではクライアントの身は守るさ。それに、帝国にオムカがやられたら、それこそこっちは商売あがったりなんでね」
自嘲するようにクルレーンが答える。
だがこんな状況においても味方してくれるのはありがたい。
先日のビンゴ領での戦いの後も、彼らの本拠地から人を呼び集め今では3千もの優秀な鉄砲隊が集まっている。
しかも連式銃を配備していることから、この部隊は1万以上の兵力と考えてもそん色ないだろう。うちの最強の攻撃部隊だ。
「それでジャンヌ。これをどう変えるつもりだ?」
サカキが聞いてくる。
そう、今この2万に足らない軍。
これ以上はすぐに兵数は増えないだろう。
となればその練度を高めていかなければ、数倍に当たる敵には勝てない。
そのための指揮系統の見直しをしようと思ったわけだ。
そのための具体案はある程度できていた。
「俺の構想はこうだ。まず総司令のジルが全軍を統括する。ブリーダの隊も、クルレーンの隊もそうだ。それから、クロエたちの隊も預ける」
「それはジャンヌ様……」
「最後まで聞いてくれ。そしてサカキ、ブリーダ、クルレーン。お前たちにはすまないと思うが……お前たちはいち部隊の隊長になってもらう。サカキが本隊の先鋒、ブリーダは騎馬隊、クルレーンは鉄砲隊。それぞれの隊は率いるが、すべてはジルのもとに統括される。俺の命令じゃなく、ジルの命令で動くことになる。……分かってくれるか?」
これまでは俺が好き勝手動かしたこともあり、それぞれ独立した部隊のような構成になってしまっていた。
それを一本化しようというのだ。
ただその場合、それぞれ独立した部隊の長として存在していた彼らが、ジル総司令の下につくことになる。
平たく言ってしまえば降格だ。
だからそれを懸念して、少し申し訳ない気分があったわけだが、
「なーんだ、そんなことかよ。俺が先鋒だろ。へへっ、いいじゃねぇか」
「ま、あまり変わらない気がするっすけどね」
「クライアントの要望に異論はない」
「お前ら……」
なんというか、気苦労をかけてしまうというか、能天気というか……。
申し訳なさと安堵がミックスされた気分だ。
「分かった。じゃあこの形に変えよう。詳細はジル、この後に話し合おうか。……みんな、ありがとう」
俺が頭を下げると、4人とも頬に笑みを浮かべ(クルレーンは顔色を変えずに目を閉じただけだが)頷いてくれた。
「あー、それよりちょっと気になるんすが」
「どうした、ブリーダ?」
「あれも……うちに組み込むんすかねぇ」
あぁ、やっぱりその話か。
あの男の兵力をどう扱うかの話になるわけだ。
「あぁ。ブリーダに任せたいんだが、無理か?」
「いや、無理じゃあないっすよ。けど……まぁ、色々あったっすからねぇ。あいつとは」
ブリーダの言うあいつ――ビンゴ王国騎馬隊先鋒のクリッド・グリードのことだ。
『王国再興の恩を返すため、憎き帝国を倒すため、わが命、ジャンヌ様に捧げる!』
というわけで、なんでか知らないけどグリード軍2千が客将という身分でオムカに加わった。
これがさっき色々あったという騎馬隊の実態だ。
『キシダ将軍の仇を取ると言って聞かないので、お願いできますか。我々は、数年は外征はできないと思いますので』
ビンゴ王国の臨時宰相の座に落ち着いたセンドは、苦笑いしながらそう告げてきた。
これから再興していくビンゴにとって、反帝国の急先鋒ともいえるグリードの存在は邪魔だったのだろう。
ていよく押し付けられた形だが、ここで優秀な騎馬隊2千が加わるのは大きい。
――のだが、
「あの暑苦しいのと、うるさいのがいると、騎馬隊の調練に色々影響が出て困ってるっす」
うーん、あまり見知った関係にはなっていないけど、なんとなく分かる気がする。
若干うちとは気風がかみ合わない気もするし。
「それに、やっぱり客将っていう身分が難しいっすね。自分が命令するのも遠慮が出ますし、もし危険な目に合わせたら外交問題にもなるっすし」
「まぁ、そこらへんは別に気にしなければいいんじゃないのか?」
「そういうわけにはいかないっすよ。そのことがちらとでも頭をかすめると判断を間違って、仲間を殺すっす」
うーん。そういうものなのか。
実際に戦場で戦うわけじゃない自分には理解ができないのかもしれない。
「とにかく、そこまで気苦労して一緒にやりたくないっすよ。それに――」
ブリーダはため息をつき、少し声のトーンを落として、
「なぜかアイザが不機嫌になるっす……」
「そっちの方が本音じゃないか?」
ビンゴ王国での宴会の時に見たアイザの冷めた視線。
恐妻家というかなんというか。ただのノロケだった。
「と、とにかく! そういうわけでうちは取り扱いノーっす! お断りっす! 総司令の本隊の方で使ってくれっす」
「うぅむ、そうですね。ただ全軍を見つつ、特定の部隊を動かすとなると……遊軍として置いておくにはもったいないですし」
「俺は無理だぜ。なんてったって先鋒だからな。ビンゴの野郎が俺より先に一番槍するなんて許せん」
とまぁ、どこも率先して手を上げずに完全に厄介者状態になってしまっている中、
「軍師殿の直属の兵にすればよかろう」
というクルレーンの一言で、ほぼ流れは決まった。
「それがよろしいかと。後でお話ししようと思いましたが、クロエたちをこちらで預かるのもなかなか難しく、ジャンヌ様の指揮のもと遊軍として働いていただく方が、様々な手に対応ができるかと」
「あー、もうそれがいいっすねー。軍師殿ならあの馬鹿を使いこなせますっす」
「む、むむむ……またジャンヌに変な虫が……いや、アレなら別に問題ない、か?」
「ちょ、ちょっと待てよ。俺があいつを? 2千だぞ!?」
しれっとそれで決まりみたいな流れになったけど、それはそれで困る。
クロエたちの隊でも四苦八苦したというのに、2千も率いるようなことを考えたら頭が痛くなる。
そもそも俺が軍を率いない、ということでこの改革は話し合われているわけだし。本末転倒だ。
「基本的には独立した遊軍として使うので良いのではないでしょうか。ジャンヌ様ならば適格な投入場所を判断でいましょう」
「それは、まぁ。できるかもだけど」
「はい、じゃあ決まりっす。軍師殿よろしくっす!」
「お前、絶対自分が見たくないから話し終えようとしてるだろ」
「やっぱジャンヌと一緒はやだー! 変な虫がつくの嫌だー!」
「子供か、サカキ! てか一番の変な虫は間違いなくお前!」
「くっ……にぎやかな御仁だこと」
「クルレーン、お前、俺の反応で楽しんでないよな!?」
「滅相もない」
くそ、みんなして。
でもあまり強く言えないのも確か。
元はと言えば俺の軍師将軍降格からの話になるのだから。ちょっと負い目はある。
それに、確かに2千の騎馬隊が俺の指示で動くことができたら、陽動、補給遮断、援軍、誘引、伝令、色々と使い方が増える。
ま、しょうがないか。
暑苦しいのは……我慢しよう。
「分かった。じゃあとりあえず方針としてはそれでいいな」
「はい」
「うーい」
「っす」
「承知した」
それぞれの返答に頷く。
「じゃあ他に議題がなければ解散とするけど」
とりあえず決めなければいけないことも決めた。
だから今日は早く帰れそうだと思い、少し気分も開放的になったのだが、
「あ、ジャンヌ様、1つよろしいでしょうか」
「ん、どうしたジル?」
ジルが珍しく手を挙げた。
そして、それがまた新たな火種を呼ぶことになるとは、この時思いもよらなかった。
「はい、それが女王様から、至急の用件があがってまいりまして」
「マリアから? 至急って、おい、こんな話をしている場合じゃないだろ」
「いえ、それが至急なのですが……その、なんというか」
「なんだよジーン。お前にしちゃ歯切れが悪いな」
サカキの言う通りだ。
ここまで何かに悩むジルはあまり見ない。
「では単刀直入に申し上げます」
ようやく意を決したのか、ジルは顔を上げてこう告げた。
「女王様が山で雪遊びをなさりたいと。つきましてはその護衛についてお話しできれば」
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