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田舎の小領主に千客万来
私が正妻です
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「え~と、とにかくお久ぶりだね。」
と長身で、見事な金髪で女性としては逞しさがあるが、スマートさも、かわいらしさも失っていない美人女性将校は、脇での2人の女の争いに戸惑いながらも、オズワルドに挨拶をした。
「こちらこそ、会長、お久しぶりです。お元気な顔を見ることができてうれしいですよ、会長、ご活躍ぶりは聞いていますよ。」
とオズワルドが返した。
彼女は、プランタン・レザンは、士官学校時代の同期であり、彼女が自治会会長をしていた時、彼は自治会書紀をしていた仲である。成績は彼女が首席で、彼は上のぎりぎりということで随分差があったが、彼女は庶民出身の特待生だった。
「全く、君は、あの時から変わらないな。もう士官学校生ではないのに、私に対してそのような言葉使いをして、貴族様、公爵なのに。」
「やっぱり会長は会長ですしね。それに、私は一応貴族で、公爵家の一族ですが、無爵位の田舎の小領主に過ぎませんから。」
「もう、何を言っているんだ。」
「コホン。友情のような、のろ気ようなことを言って、私を忘れないでほしいね。しかも、お2人が睨んでいるよ。」
「あ、申し訳ありません。殿下。」
オズワルドとプランタンはハーモニーして、直立不動の姿勢をとった。
地方巡察ということで、近くに来たグランパ第一王子は、護衛のレザン中尉とともに、オズワルドの屋敷を訪れたのである。彼は、士官学校でオズワルド達の1年後輩で、オズワルドの部屋で聖樹の実と葉、蜜、樹液の茶や菓子を楽しんだ経験があるのである。彼は両親である国王夫妻への土産ということで、少量ながらそれを持ち帰ったこともあった。
「いいよ。ここでは、士官学校時代の知友ということで、気楽にしてくれ。で、そこにいる、もう一人の方はどなたかな?」
「彼は、我が家の出入りの商人のオスカーといいます。そして、古くからの知友でもあります。」
とオズワルドが紹介すると、深く頭を下げ、礼儀正しく挨拶をするオスカーだった。
オズワルド以外の者達がどうしているのか?
オスカーは、定期的ないつもの訪問である。目的は、聖樹の実、葉、樹液、そしてそれから作る酒、ジュース、菓子、蜜糖等々を受け取りにである。一部は、オズワルドからの買い取りであり、残りはオズワルドからエバンス家本家への納入品、その一部がエバンス家自家消費用とオスカーがエバンス家から買い取り、売却する、である。
実は、さほどの収入とは言えないが、確保しておきたいということと自分達の消費と贈答用・もてなし用としての使用を望むエバンス公爵、せっかく得た販路、需要、顧客を確保したいオスカー、本家への負担というか、地代というか、貢納というかをこれで済ませられれば結構なことだ、というオズワルド、3者の意図からの結果である。
ただし、当初はこのようなことは想定していなかった。
エバンス家本家館の聖樹は、オズワルドあってのものだとはわかってはいた。だが、ハイエルフならその維持が可能だ、ということでハイエルフを招聘した、というより聖樹の話を聞いて、比較的近いハイエルフの部族がオスカーに接触してきて、オスカーが公爵家につないだのである。
聖樹には契約が必要であり、ハイエルフの特別な者、巫女を介さなければ契約はできず、契約なしでは聖樹は完全な聖樹とはならない、とハイエルフは説明した。
ここで、オスカーと公爵は、その契約がなされれば、あの聖樹は完全聖樹となり、話に聞く大木となる、そうなれば実等の収穫はかなり増える、ハイエルフの管理費用をだしてもおつりがくる、それはオズワルドが世話している時よりかなり多いだろうと考えた。その保証をハイエルフ方に確認したところ、保証するとの回答があったので、安心した。
ハイエルフ方はというと、オスカー達からの質問に、首を縦に振った、確かに。ただ、彼らはこの聖樹そのものが未知のもの、人間の手で成長したということ、であるから、あまり深く考えていなかった。その聖樹が、豊富な収穫を与えるものであるのならそうなのだろう、正式な聖樹となればさらにそうなるだろうと言うくらいにしか考えて居なかった。
そのすれ違いが分かったのは、ハイエルフの巫女がきて契約がなされ、見る間に姿を変え、神々しい姿、聖なる空間、雰囲気が感じられるようになった。が、その翌日から実がならなくなった、樹液も蜜も取れなくなった。そもそも聖樹は、聖なる空間を、環境をつくるものであり、その聖なる実は、絶大な効能を持つ、オズワルドが背育てていた頃の聖樹の実とは比べようがないものであるが、何十年に一度なるものなのである。
これで大いにもめることになった。オスカーは、慌ててオズワルドの下に駆け付けた。彼が新しい領地で聖樹が生えたという連絡が来たからである。オスカーはオズワルドに、一応保険として、聖樹が生育したらその収穫の一部を買い取るという約束をとりかわしていたのである。
そして、ハイエルフ方もその聖樹観察、オズワルドに学ぶために、巫女を送る、彼女が収穫をもたらす聖樹を産み出すはずと申し出た。
オスカーとエバンス家は、聖樹の収穫、成果物を確保できることがわかったので、まあ、いいだろうとハイエルフ側の申し入れを受けた。
そして、オズワルドの下にハイエルフの女がやってきた。
と長身で、見事な金髪で女性としては逞しさがあるが、スマートさも、かわいらしさも失っていない美人女性将校は、脇での2人の女の争いに戸惑いながらも、オズワルドに挨拶をした。
「こちらこそ、会長、お久しぶりです。お元気な顔を見ることができてうれしいですよ、会長、ご活躍ぶりは聞いていますよ。」
とオズワルドが返した。
彼女は、プランタン・レザンは、士官学校時代の同期であり、彼女が自治会会長をしていた時、彼は自治会書紀をしていた仲である。成績は彼女が首席で、彼は上のぎりぎりということで随分差があったが、彼女は庶民出身の特待生だった。
「全く、君は、あの時から変わらないな。もう士官学校生ではないのに、私に対してそのような言葉使いをして、貴族様、公爵なのに。」
「やっぱり会長は会長ですしね。それに、私は一応貴族で、公爵家の一族ですが、無爵位の田舎の小領主に過ぎませんから。」
「もう、何を言っているんだ。」
「コホン。友情のような、のろ気ようなことを言って、私を忘れないでほしいね。しかも、お2人が睨んでいるよ。」
「あ、申し訳ありません。殿下。」
オズワルドとプランタンはハーモニーして、直立不動の姿勢をとった。
地方巡察ということで、近くに来たグランパ第一王子は、護衛のレザン中尉とともに、オズワルドの屋敷を訪れたのである。彼は、士官学校でオズワルド達の1年後輩で、オズワルドの部屋で聖樹の実と葉、蜜、樹液の茶や菓子を楽しんだ経験があるのである。彼は両親である国王夫妻への土産ということで、少量ながらそれを持ち帰ったこともあった。
「いいよ。ここでは、士官学校時代の知友ということで、気楽にしてくれ。で、そこにいる、もう一人の方はどなたかな?」
「彼は、我が家の出入りの商人のオスカーといいます。そして、古くからの知友でもあります。」
とオズワルドが紹介すると、深く頭を下げ、礼儀正しく挨拶をするオスカーだった。
オズワルド以外の者達がどうしているのか?
オスカーは、定期的ないつもの訪問である。目的は、聖樹の実、葉、樹液、そしてそれから作る酒、ジュース、菓子、蜜糖等々を受け取りにである。一部は、オズワルドからの買い取りであり、残りはオズワルドからエバンス家本家への納入品、その一部がエバンス家自家消費用とオスカーがエバンス家から買い取り、売却する、である。
実は、さほどの収入とは言えないが、確保しておきたいということと自分達の消費と贈答用・もてなし用としての使用を望むエバンス公爵、せっかく得た販路、需要、顧客を確保したいオスカー、本家への負担というか、地代というか、貢納というかをこれで済ませられれば結構なことだ、というオズワルド、3者の意図からの結果である。
ただし、当初はこのようなことは想定していなかった。
エバンス家本家館の聖樹は、オズワルドあってのものだとはわかってはいた。だが、ハイエルフならその維持が可能だ、ということでハイエルフを招聘した、というより聖樹の話を聞いて、比較的近いハイエルフの部族がオスカーに接触してきて、オスカーが公爵家につないだのである。
聖樹には契約が必要であり、ハイエルフの特別な者、巫女を介さなければ契約はできず、契約なしでは聖樹は完全な聖樹とはならない、とハイエルフは説明した。
ここで、オスカーと公爵は、その契約がなされれば、あの聖樹は完全聖樹となり、話に聞く大木となる、そうなれば実等の収穫はかなり増える、ハイエルフの管理費用をだしてもおつりがくる、それはオズワルドが世話している時よりかなり多いだろうと考えた。その保証をハイエルフ方に確認したところ、保証するとの回答があったので、安心した。
ハイエルフ方はというと、オスカー達からの質問に、首を縦に振った、確かに。ただ、彼らはこの聖樹そのものが未知のもの、人間の手で成長したということ、であるから、あまり深く考えていなかった。その聖樹が、豊富な収穫を与えるものであるのならそうなのだろう、正式な聖樹となればさらにそうなるだろうと言うくらいにしか考えて居なかった。
そのすれ違いが分かったのは、ハイエルフの巫女がきて契約がなされ、見る間に姿を変え、神々しい姿、聖なる空間、雰囲気が感じられるようになった。が、その翌日から実がならなくなった、樹液も蜜も取れなくなった。そもそも聖樹は、聖なる空間を、環境をつくるものであり、その聖なる実は、絶大な効能を持つ、オズワルドが背育てていた頃の聖樹の実とは比べようがないものであるが、何十年に一度なるものなのである。
これで大いにもめることになった。オスカーは、慌ててオズワルドの下に駆け付けた。彼が新しい領地で聖樹が生えたという連絡が来たからである。オスカーはオズワルドに、一応保険として、聖樹が生育したらその収穫の一部を買い取るという約束をとりかわしていたのである。
そして、ハイエルフ方もその聖樹観察、オズワルドに学ぶために、巫女を送る、彼女が収穫をもたらす聖樹を産み出すはずと申し出た。
オスカーとエバンス家は、聖樹の収穫、成果物を確保できることがわかったので、まあ、いいだろうとハイエルフ側の申し入れを受けた。
そして、オズワルドの下にハイエルフの女がやってきた。
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