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田舎の小領主に千客万来
私が正妻です➃
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彼女は、婚約を破棄され、縁談を大公から押し付けられた。その相手がオズワルドであったわけだ。彼女としては、その無礼なオズワルドに面と向かって自分と彼との格の違いを見せつけて、三行半を突き付けてとんぼ返りするつもりだった。実際、彼女にはモア公国の隣国の王子が接近していた。その日の内に、彼に背を向けるはずが、つい一週間滞在してしまった。もう寒くなり始めた時期に、常春のような、暖炉を焚くことなく、快適なオズワルド邸の中、そして美味な食事・・・、そして、聖樹の実から作った酒。
「だから~ね、あなたには亜人のこの女で十分なのよ~。」
「なによ~、誇り高いハイエルフが、人間なんかと~。人間同士、あなたが仲良くしてあげればいいじゃない~?」
「いやよ、こんな貧相な男、私の好みじゃないもの。私は、理想があって、それにまい進する・・・そして知的で・・・気品があって・・・こいつには、そんなの欠片もないじゃない?」
「確かに私もそう思うわ。私達って、結構気が合うんじゃない?」
「そうねー。」
と聖樹の酒を飲んで、たちまち酔って、最後には意気投合してしまっていた。
「聖樹の酒って、こんなに酔うものだったか?」
と2人に呆れながらも、首を捻ったオズワルドだった。だが、その翌日、辞退は一変した。
まず、トーリンに、彼女の父親以下ルルゴー侯爵家の多くが逮捕、入牢した、反逆罪で、という知らせだった。反逆罪の理由は2つ。国政を私有化していたことと他国と内通した罪であった。同時に、ルルゴー侯爵家は、半減以下になったが、トーリンの異母兄、大公の側近だった、が相続されたという知らせであった。さらに、彼女は国外追放となるが、他国の貴族と結婚したことで罪には問わないことの公国の通知。そして、情報ではあるが、彼女に接近していた国がモア公国侵攻を計画、ルルゴー侯爵家と内通していたことが判明、他国の反発を受けモア国をはじめとする諸国連合から討伐を受けることになったというものだった。
つまり彼女には帰る場所がなくなったということだった。ただ、異母兄、侯爵家からの資金援助は続くことになっていた。事実は、公国の癌となりつつあったルルゴー侯爵家を粛正することの一環だった、あの婚約破棄が。ただ、侯爵家そのものを潰すことは、使用人や領民、家臣の問題もあるし、そもそもの目的ではなかった。さらに、トーリンを引き離し、彼女の助命、恩赦を図るためのものだった。彼女の元婚約者であると公太子と彼の側近である彼女の異母兄の、政治的な理由から婚約破棄する、関係を気迫にしていたものの、彼女個人には配慮する心があったのである。ただし、政治的に口出しし、政治的才がなく、保守派である彼女には、公太子は、残念ながら、愛情を持てなかったのであるが。
「なんでよー。」
と侍女、彼女が連れて来たただ一人の使用人、の前で3日間泣き腫らしたのである。泣き終わった後、高慢でさえみえた気品、威厳はすっかりなくなっていた。
そしてラグトリは、部族内部での地位の剥奪などの通知が、暫く後にやってきた。彼女のハイエルフの部族内での場所がなくなったのである。もはや、彼女も帰る場所がなくなったのである。呆然として、涙を流すことになった。
「となかくお二人とも、取り合えず我が家で過ごされればいい。」
とオズワルドは言って、静かに温かく接するしかなかった。彼の手元にも、それぞれ彼女を妻として頼んだ、という勝手な要請が届いていた。彼は、日に何度もため息をつくことになったのである。
「だから~ね、あなたには亜人のこの女で十分なのよ~。」
「なによ~、誇り高いハイエルフが、人間なんかと~。人間同士、あなたが仲良くしてあげればいいじゃない~?」
「いやよ、こんな貧相な男、私の好みじゃないもの。私は、理想があって、それにまい進する・・・そして知的で・・・気品があって・・・こいつには、そんなの欠片もないじゃない?」
「確かに私もそう思うわ。私達って、結構気が合うんじゃない?」
「そうねー。」
と聖樹の酒を飲んで、たちまち酔って、最後には意気投合してしまっていた。
「聖樹の酒って、こんなに酔うものだったか?」
と2人に呆れながらも、首を捻ったオズワルドだった。だが、その翌日、辞退は一変した。
まず、トーリンに、彼女の父親以下ルルゴー侯爵家の多くが逮捕、入牢した、反逆罪で、という知らせだった。反逆罪の理由は2つ。国政を私有化していたことと他国と内通した罪であった。同時に、ルルゴー侯爵家は、半減以下になったが、トーリンの異母兄、大公の側近だった、が相続されたという知らせであった。さらに、彼女は国外追放となるが、他国の貴族と結婚したことで罪には問わないことの公国の通知。そして、情報ではあるが、彼女に接近していた国がモア公国侵攻を計画、ルルゴー侯爵家と内通していたことが判明、他国の反発を受けモア国をはじめとする諸国連合から討伐を受けることになったというものだった。
つまり彼女には帰る場所がなくなったということだった。ただ、異母兄、侯爵家からの資金援助は続くことになっていた。事実は、公国の癌となりつつあったルルゴー侯爵家を粛正することの一環だった、あの婚約破棄が。ただ、侯爵家そのものを潰すことは、使用人や領民、家臣の問題もあるし、そもそもの目的ではなかった。さらに、トーリンを引き離し、彼女の助命、恩赦を図るためのものだった。彼女の元婚約者であると公太子と彼の側近である彼女の異母兄の、政治的な理由から婚約破棄する、関係を気迫にしていたものの、彼女個人には配慮する心があったのである。ただし、政治的に口出しし、政治的才がなく、保守派である彼女には、公太子は、残念ながら、愛情を持てなかったのであるが。
「なんでよー。」
と侍女、彼女が連れて来たただ一人の使用人、の前で3日間泣き腫らしたのである。泣き終わった後、高慢でさえみえた気品、威厳はすっかりなくなっていた。
そしてラグトリは、部族内部での地位の剥奪などの通知が、暫く後にやってきた。彼女のハイエルフの部族内での場所がなくなったのである。もはや、彼女も帰る場所がなくなったのである。呆然として、涙を流すことになった。
「となかくお二人とも、取り合えず我が家で過ごされればいい。」
とオズワルドは言って、静かに温かく接するしかなかった。彼の手元にも、それぞれ彼女を妻として頼んだ、という勝手な要請が届いていた。彼は、日に何度もため息をつくことになったのである。
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