本当の外れスキルのスロー生活物語

転定妙用

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田舎の小領主に千客万来

オズワルドの性格?

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「オズワルド様の性格というのは・・・気が短く、注意散漫、気難しく、自分本位で、我がままで、面倒くさがりで、怠惰で、責任を人に擦り付ける、飽きっぽく、忍耐がない、人と付き合うのが苦手で、怒りっぽくて、直ぐに落ち込む・・・そんな性格の人なんですよ、本来は。」
「そりゃ激高することだってあったし、単純な注意不足の失敗はしたが、そんなことを言ったら私などは、人間不適合者だ。大体、そういう風には見えなかったぞ。」
「それは。オズワルド様が、理性と常識と良心と経験則と知識と意思とで抑えているからですよ。」
「は?」
 二人はハーモニーして、絶句した。しばらくして、
「しかし、それは逆に凄いと言う事ではないか?」
「なかなか他の人間にはできないことだぞ。」
と2人が口々に言うと、
「性格の源は変わっていませんから、ボロがでますでしょう?」
「た、確かに・・・しかし、簡単にできることでは。」
 不満なプランタンが反論しようとしたが、
「そういうオズワルド様ですから、私がお仕えしてお助けできると言う事です。」
 反論しようとしたプランタンだったが、口を一旦閉じた。しばらくしてから、小声で、
「彼のことを頼むわ。」
と囁いた。

「だが、奥方達の気持ちはわかるが、次期公爵殿はご活躍、侯爵ご夫妻のご期待に多分そっているから、オズワルド殿のためにも地位を回復させるというのは無理だよ。正式に申請され、受理されていることであり、何の問題もないことだからね。」
 グランパ王子が言ったのは、オズワルドの妻達が隙を見て?、彼にオズワルドのエバンス公爵家次期当主への復帰の可能性はないかと聞いてきたからである。暗に、夫の親交のある王子がそれに向けて働きかけられないか、と仄めかしたのである。噂に聞いていたトーリンらしい考えだと、半ば呆れ、半分困ったものだ、半ば怒りがこみ上げ、半分可笑しくなった。彼女としては、失った地位を別の形で回復したいと思っていることはわかった。その気持ちは理解できなくもない。ラグトリのことはよく分からなかったが、エバンス公爵家の関係で、一面的だが、事実上の追放になったわけだから、それが自分の後ろ盾になれば、直接復讐するわけではないにしろ、自分の部族を見返せるとも思っているのだろうと思った。それを耳にしたプランタンなどは、一瞬露骨に嫌な顔をしたが、王子は聞き流した。
「そのことは、オズワルド様も気が付いて、今晩あたりお仕置きされるでしょう。まあ、あれがお仕置きなるかどうかはわかりませんが、二度とそのそのようなことは口には出されないでしょう、奥様方は。」
とサンスベ―ルは、意味深に微笑むと、
「涙以外の色々なものを流して詫びる、と言うところかな?」
と応じ、オスカーも含めて、男3人は含み笑いした。それを見て、プランタンがまた不機嫌になるのを見て取った王子は、
「彼のスキルが、少なくとも彼の領地の数倍の広がりを持っていれば別なのだが。彼の下の弟君の開拓スキルは、ずっと大きな地域を1年で荒れ地から立派な耕地、牧場、村落、都市、道路に運河もある豊かな地にかえてしまったかからね。彼は、その功績で、伯爵位との声もある。これと比較されると・・・。それに、彼の上の弟君だが、剣神として、それにふさわしい活躍ぶりで、性格も悪くない、評価も高い。」
と付け加えた。
「オズワルド様が、この屋敷全体をスキルで覆えるようになるのは何時になるか・・・。そのオズワルド様にお仕えするのが私の勤めだと思っています。まあ、快適な暮らしができているわけですから、文句はないですが。」
とサンスベ―ルは寂しそうに笑って、
「奥様方もわかってくれるでしょう、今晩には。」
と付け加えた。
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