本当の外れスキルのスロー生活物語

転定妙用

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田舎の小領主に千客万来

オズワルドの理想の女性

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「そう言えば、次期エバンス公爵殿の場合は、奥方ともども評価が高いな。双剣神スキルだったな、奥方は。同じ部隊でイチャイチャはできないから、離れ離れの時が多いが・・・、まあ、似合いの2人だな。ところで、彼女はオズワルド殿の元婚約者だったとか?」
と王子は突然話題を変えた。
「子供の頃に決められて婚約者ですが・・・お二人の仲は良かったと思っていましたが・・・あのようなことを言って婚約破棄されるとは・・・。オズワルドのことを好いておられると思っていましたからね。」
 打って変わって寂しそうに、サンスベ―ルが言うと、
「オズワルド様は、自分の理想の女だ、とか言ってべた惚れに近かったですよ。一見、彼女もと私も思っていたんだれど・・・。」
とオスカーが割って入ったのだが、それに
「家の都合でやむを得ずではなかったのでは?心にもないことを言ったものの本心では?」
 プランタンが割りこんだ。オスカーは、彼女の顔を用心深く見ながら、
「かもしれませんが・・・ね、・・・弟君との婚約が決まって、結婚して・・・、後悔していたり、元婚約者を思ってという姿は見られませんね・・・本当の所はわかりませんが。」
とオスカーはいったものの、あの女はオズワルドとのことは思い出したくもない黒歴史だと思っている、という印象を持っていた。ちなみに、オズワルドは2人の結婚式には招待されなかった。無視というより、同情からのものだった。代りに、オズワルドは、ラグトリとトーリンとの結婚には親族は招いていない。彼女達、自分の立場を考慮してのことである。
 プランタンは、怒りさえ感じているのではないか、と3人の男達には見えた。すかさずオスカーが、
「ところで、オズワルド様は、中尉のことをよく褒めてましたよ。」
「ああ、それは私も耳にタコができる程聞きましたな。」
「ああ、私もだ。会長は理想の上司、上官、女性だと、いつも言っていものだ、何度聞かされたか。」
と3人が言うと、
「揶揄わないで下さい。」
と彼女は真っ赤になって抗議した。
「彼がそんなこと言うわけはないですよ。だって、あのような素敵な、似合いの婚約者がいて・・・。私なんか女っ気のない、男女・・・。彼には、女としか見てくれてもらっていませんでしたよ。」
とふくれっ面を敢えてしみせた。それが、今までの印象と一変するような、思わず
「可愛い!」
と思えるものだった。

「そんなことはないよ。男達は、みんな君に憧れていたものだったよ。ただね、君が男に興味ないという感じで、あまりにも優秀で近寄りがたく、男には興味ないという感じだったから近寄りがたかったんだよ。その点、オズワルドは平気で君に接していたけれどね。彼は本当に、君が魅力的女性だと言っていたよ。」
「その通りですよ。私も、オズワルド様から、そのようなお話をされましたよ。」
「それも何度も聞かされましたな。婚約者には内緒だよ、なんて言って。でもね、あの頃には、彼女、弟様に接近していましたけどね。練習だといって、稽古で剣の手合わせをして、その後甲斐甲斐しく汗を拭いてあげたりしてね。」
「まあ既に、オズワルド様を次期公爵の地位から外すこと、婚約破棄、新たな婚約の話が進んでいましたからね。」

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