本当の外れスキルのスロー生活物語

転定妙用

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田舎の小領主に千客万来

朝食そして

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「全く君のところのというか君が作るチーズもバターもヨーグルトも絶品だな、相変わらず。父上も時々思い出して、今食べられないのを残念がっているよ。と・・・何だ?この卵焼き・・・オムレツは?こんな卵料理は・・・。どこの鶏だ?まさか、神鳥の類じゃないだろうね?」
とグランパ王子はオムレツを頬張りながら興奮した。
「流石は、殿下、よくわかりましたね。実は、オズワルド様の家庭菜園、果樹園の近くにガルーダが住み着きましてね。オズワルド様自ら、小屋をお造りになられましたが、さらにそれを気に入ってしまって、毎日卵を提供して下さるのですよ。」
とサンスベ―ルが自分の手柄のように自慢した。
「しかし、ガルーダが卵をそんなに産むとは聞いていないが。」
 ブランタンが、小首をかしげて呟くように言った。
「オズワルド様のスキルが作る空間・・・箱庭では、聖樹と同様にガルーダもいっぱい卵を提供するように変わっちゃうようなんですよねー。」
とオスカーがブランタンの顔を覗き込み、彼女に睨まれて慌てて首を引っ込めた。
「確かにオズワルド殿のスキルは凄い。」
と一転、微笑む表情になって呟いた。
「自分に都合がいい、快適になれるだけの・・・他人から見れば屑スキルですよ。」
 テーブルの反対側に座るオズワルドは苦笑した。彼は、両脇の2人妻とともにすっきりとした顔だった。夜、あんなに激しく頑張ったのにな・・・スキルのせいかな?とはオスカーの心の中だった。
「いや、君だけではないわよ。ここにいる私達も快適にしてくれているわ。少なくともここにいる人間全員にとっては、今現在、あなたのスキルは屑スキルなんかではないわ。」
とブランタンがニッコリして言った。オズワルドも嬉しそうな顔をしたが、その両脇の2人は複雑な顔だった。
「この領地からはあまり出ないのかね?」
とそれを見たグランパ王子は、すかさず新たな話題を振った。
「ご存じのように、近くに都市がありますから、月に何日かは妻達とともに滞在します。色々とやることもありますので。」
「その間は、この最適な環境からおさらばということか?」
「ここに来てから、もう一つ、小さな空間なら別に作れるようになったので、そこに行く馬車の中、宿の部屋の中は箱庭空間を作れるようになりました。」
「おかげで安宿でも、天国ですわ。」
「死んではおりませんけどね。」
「おいおい、安宿に泊まったことはないぞ。」
 3人のやり取りに、今度はブランタンが顔を少ししかめたが、
「ますますスキルのレベルが洗練されていくようね。努力のたまものかしら。あなたは、いつも努力家だったから。」
「そうでしたか?会長に比べると、私は怠け者でしたが。」
と彼が苦笑すると、
「そうやって自分を卑下しすぎるのは、あまり過ぎると非礼になるわよ。」
とブランタンは、少し怒った顔で返した。
「だんな様は、怠けたいと毎日根は思っていても、意志の力でがんばっておいでなのですよ。本当は生来のあきらめの早い怠け者なのです。」
 サンスベ―ルがお茶のお代わりを持ってきて言った。
「全くお前は口が悪いな。」
「私は褒めているのですが。」
「どこが?」
 それでも二人の目は笑っていた。それで、プランタンは言葉を飲み込んだ。
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