20 / 31
田舎の小領主に千客万来
それは記憶にございません
しおりを挟む
「それで、お兄様。お互いの体を擦り付けあったのは、何時のことだったのですか?お話を聞いていますと、そのような戦いの場面はないように思えるのですが?」
と混乱から回復したメリーベルが、鋭い目つきで質問した。続けて、メリーウェザーが、
「魔王妻と勇者様、お二人と兄上は、離れて戦っていたように思えるのですが?お二人の見事な胸の感触を兄上がお楽しみになられることはないと思いますが?」
と問い詰めて来た。
それに、ラグトリとトーリンというと真面目な顔でしきりに頷いた。
「どういう時だったかしら?確かに、彼の体の感触を私の胸は記憶しているのだけど・・・。」
「同じね、私も。形勢逆転してからも、一進一退しながら次第に・・・だったけど・・・。倒れて、よろけたところを、彼に抱き起された時に肌が触れ合ったような気が・・・かしら?彼の胸に私の胸が・・・かしら?」
「そう言えば、奴の魔法で飛ばされた時に彼がかばってくれて・・・、その時彼の手が私の胸を・・・不可抗力でしようけど・・・。」
「ああ、私もそんなことがあった・・・ような?」
と手を胸に置いたりしながら、2人はいかに体が接触しあったかを話し始めた。
「いい加減にしてくださいよ。妻達や妹達が誤解するでしょう。」
呆れたように、困ったようにオズワルドは懇願するように二人に言った。
「では、どうだったのですか?」
「全くそういうことがなかったと?」
ようやくラグトリとトーリンが参戦してきた、遅れて。
「それは・・・記憶にございません。」
と彼は頭を下げた。ただ、彼には少し記憶がよみがえっていた。
戦いが勝利に終わった後、かなり苦しい戦いだったから、3人で我を忘れて喜びに浸った。ボロボロになりかけた鎧、衣服で、肌がかなり露出した状態で、抱き合ったり、頬を擦り付けあったり、手を、拳をぶつけ合ったりして喜び合った。その時、彼は彼女達の肌の感触、体臭を感じたものだった。その時は、こうした関係を婚約者と過ごしたいと思った記憶があると同時に、彼女達の体に魅惑を感じたのも事実だった。今思い出すと、つい欲情を感じさえした。そのことは、顔に一切現わさなかった、そのつもりだった、彼は少なくとも。
「訪れた目的は、魔樹の育ち具合を見にきたのよ。」
「魔王様から、魔樹の種をもらったんだよ。」
「オズワルド殿が、自分の箱にはで聖樹が発育していると言ったので、魔王が育てられるかどうかやってみろ、と言い出したのよ。祝賀会で三人が顔を合わせた時だったわね。もう、3人とも酒を飲んでいてしたたかに酔っていたから、やれるか、できますよ、じゃあやってみろ的な売り言葉買い言葉していた結果ね。」
「あの時、一士官で隅にいた私のところに押しかけてきた、という感じでしたよ。」
「まあ、それはともかく、彼は引き受けた。その結果が知りたくなったのよ。」
「それでは、ご覧になりますか?」
「え、魔樹なんかがあるんですの?」
妻達、妹達がハーモニーして驚いた。
魔樹か一本、聖樹のある家庭菜園・果樹園等から少し離れたところに、聖樹と同様3mほどの高さになっていて、たわわに実をつけていた。周囲には小さ目な家庭菜園が作られていた。
「ああ、こんなところにあったのですね。」
「義姉様。気が付かなかったのですか?」
「聖樹の一種かなと・・・。」
「私も言わなかったしね。」
「オズワルド殿の手になると、魔樹はこういう姿になるのか?」
「種を植えて育つということは魔界ではなかった。いつの間にか育った、巨大な魔樹を崇拝しているというのが、私の知っているものだ。全てが私の知っているものではないわね。この実などは、食べられるの?」
「実や樹液の性格が聖樹とは違うので、時間が少しかかりましたが、利用、加工できるようになりましたよ。ちなみに、お前達も食べているじゃないか?」
と後半は妻達、妹達に視線を向けた、少しいたずらっぽく。
「え?」
という4人、目を点にした。
と混乱から回復したメリーベルが、鋭い目つきで質問した。続けて、メリーウェザーが、
「魔王妻と勇者様、お二人と兄上は、離れて戦っていたように思えるのですが?お二人の見事な胸の感触を兄上がお楽しみになられることはないと思いますが?」
と問い詰めて来た。
それに、ラグトリとトーリンというと真面目な顔でしきりに頷いた。
「どういう時だったかしら?確かに、彼の体の感触を私の胸は記憶しているのだけど・・・。」
「同じね、私も。形勢逆転してからも、一進一退しながら次第に・・・だったけど・・・。倒れて、よろけたところを、彼に抱き起された時に肌が触れ合ったような気が・・・かしら?彼の胸に私の胸が・・・かしら?」
「そう言えば、奴の魔法で飛ばされた時に彼がかばってくれて・・・、その時彼の手が私の胸を・・・不可抗力でしようけど・・・。」
「ああ、私もそんなことがあった・・・ような?」
と手を胸に置いたりしながら、2人はいかに体が接触しあったかを話し始めた。
「いい加減にしてくださいよ。妻達や妹達が誤解するでしょう。」
呆れたように、困ったようにオズワルドは懇願するように二人に言った。
「では、どうだったのですか?」
「全くそういうことがなかったと?」
ようやくラグトリとトーリンが参戦してきた、遅れて。
「それは・・・記憶にございません。」
と彼は頭を下げた。ただ、彼には少し記憶がよみがえっていた。
戦いが勝利に終わった後、かなり苦しい戦いだったから、3人で我を忘れて喜びに浸った。ボロボロになりかけた鎧、衣服で、肌がかなり露出した状態で、抱き合ったり、頬を擦り付けあったり、手を、拳をぶつけ合ったりして喜び合った。その時、彼は彼女達の肌の感触、体臭を感じたものだった。その時は、こうした関係を婚約者と過ごしたいと思った記憶があると同時に、彼女達の体に魅惑を感じたのも事実だった。今思い出すと、つい欲情を感じさえした。そのことは、顔に一切現わさなかった、そのつもりだった、彼は少なくとも。
「訪れた目的は、魔樹の育ち具合を見にきたのよ。」
「魔王様から、魔樹の種をもらったんだよ。」
「オズワルド殿が、自分の箱にはで聖樹が発育していると言ったので、魔王が育てられるかどうかやってみろ、と言い出したのよ。祝賀会で三人が顔を合わせた時だったわね。もう、3人とも酒を飲んでいてしたたかに酔っていたから、やれるか、できますよ、じゃあやってみろ的な売り言葉買い言葉していた結果ね。」
「あの時、一士官で隅にいた私のところに押しかけてきた、という感じでしたよ。」
「まあ、それはともかく、彼は引き受けた。その結果が知りたくなったのよ。」
「それでは、ご覧になりますか?」
「え、魔樹なんかがあるんですの?」
妻達、妹達がハーモニーして驚いた。
魔樹か一本、聖樹のある家庭菜園・果樹園等から少し離れたところに、聖樹と同様3mほどの高さになっていて、たわわに実をつけていた。周囲には小さ目な家庭菜園が作られていた。
「ああ、こんなところにあったのですね。」
「義姉様。気が付かなかったのですか?」
「聖樹の一種かなと・・・。」
「私も言わなかったしね。」
「オズワルド殿の手になると、魔樹はこういう姿になるのか?」
「種を植えて育つということは魔界ではなかった。いつの間にか育った、巨大な魔樹を崇拝しているというのが、私の知っているものだ。全てが私の知っているものではないわね。この実などは、食べられるの?」
「実や樹液の性格が聖樹とは違うので、時間が少しかかりましたが、利用、加工できるようになりましたよ。ちなみに、お前達も食べているじゃないか?」
と後半は妻達、妹達に視線を向けた、少しいたずらっぽく。
「え?」
という4人、目を点にした。
0
あなたにおすすめの小説
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
落ちこぼれ公爵令息の真実
三木谷夜宵
ファンタジー
ファレンハート公爵の次男セシルは、婚約者である王女ジェニエットから婚約破棄を言い渡される。その隣には兄であるブレイデンの姿があった。セシルは身に覚えのない容疑で断罪され、魔物が頻繁に現れるという辺境に送られてしまう。辺境の騎士団の下働きとして物資の輸送を担っていたセシルだったが、ある日拠点の一つが魔物に襲われ、多数の怪我人が出てしまう。物資が足らず、騎士たちの応急処置ができない状態に陥り、セシルは祈ることしかできなかった。しかし、そのとき奇跡が起きて──。
設定はわりとガバガバだけど、楽しんでもらえると嬉しいです。
投稿している他の作品との関連はありません。
カクヨムにも公開しています。
ペットになった
ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。
言葉も常識も通用しない世界。
それでも、特に不便は感じない。
あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。
「クロ」
笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。
※視点コロコロ
※更新ノロノロ
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――
銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」
世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。
魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。
彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。
一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。
構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。
彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。
「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」
暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。
管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。
これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。
※アルファポリスで先行で公開されます。
〈完結〉貴女を母親に持ったことは私の最大の不幸でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」ミュゼットは初潮が来た時に母から「唯一のこの家の女は自分」という理由で使用人の地位に落とされる。
そこで異母姉(と思っていた)アリサや他の使用人達から仕事を学びつつ、母への復讐を心に秘めることとなる。
二年後にアリサの乳母マルティーヌのもとに逃がされた彼女は、父の正体を知りたいアリサに応える形であちこち飛び回り、情報を渡していく。
やがて本当の父親もわかり、暖かい家庭を手に入れることもできる見込みも立つ。
そんな彼女にとっての母の最期は。
「この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。」のミュゼットのスピンオフ。
番外編にするとまた本編より長くなったりややこしくなりそうなんでもう分けることに。
一流冒険者トウマの道草旅譚
黒蓬
ファンタジー
主人公のトウマは世界の各地を旅しながら、旅先で依頼をこなす冒険者。
しかし、彼には旅先で気になるものを見つけると寄らずにはいられない道草癖があった。
そんな寄り道優先の自由気ままなトウマの旅は、今日も新たな出会いと波乱を連れてくる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる