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苦境に陥る
殺戮者?正当防衛?➂
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「それで、君達の目的は?王国政府を打ち倒した後はどうするつもりなのかね?」
オズワルドが姿勢を正して問うと、救世軍の頭目は、テーブルを挟んだ椅子に座って、脚を組んで、体を背もたれに持たれさせて体を崩し気味にして、嘲るように
「立派な国王を選ぶ。当り前のことを聞くのかね?」
「それで、私のような小領主はどうするのかね?」
「その行動によりけりだよ。領民思いの領主には協力さえするし、そうでない領主には退場いただくし、あまりに酷いことをした悪徳領主には俺達が強制的に退場させるよ。ああ、あんたは弁解しても無駄だよ。ちんけな献上品では絶対に無理だからね。」
その言葉にしばらく絶句したように言葉を失った彼ではあるが、
「そういうことか・・・ただ、私の部下、使用人、騎士達は許してやってくれるかな。私一人、処刑ということでよろしいかな?」
と彼は探るような目を向けた。しかし、相手は、
「俺はさ、無駄な殺傷はしないことにしているんだよ。しかし、そんなことを言っても、お前に同情などしないからな。それでは、個々で自害します、ということかな?」
とせせら笑うように回答を求めて来た。
「私も死にたくないのでね。お前達はそのままでよい、動かないように。僅かな可能性に賭けて行動するのであれば、私だけでやってみるから。」
と手を上げて自分の執事、侍女他の使用人達の動きを止めて、おもむろに立ち上がった。
「やるつもりかよ?瞬殺でいかしてもらうぜ。」
彼が笑って、それは完全に相手を見下したものだった。構えた剣に炎を纏った。
「ご領主様。あいつのスキルは魔法剣士ですよ。」
と孤児院出身者が叫んだ。
「いちいちうるさいな。興ざめだ、お前達がやれ。」
と周囲の連中に命じた。彼らは、即それに応じようとした。
「苦しまないように殺してくれよ、できることなら。」
とオズワルドが乾いた声でいうと、
「そんなこと今頃いうのかい?」
「もて遊んで殺してあげるわよ。」
などという言葉が返ってきた。
「そうかい、困ったな。」
オズワルドが、その言葉の直後、姿を消した、救世軍の面々からは、少なくともそう視えた。
剣を構える、身構える、魔法詠唱する時間がない、というような次元ではなかった。次々に周囲の仲間達が次々に倒れていくのが見えた、そして意識をなくしていった。オズワルドの屋敷の敷地全体にそれはすぐには拡大していった、感染でもしているかにすら見えた。どんどん周囲から仲間が倒れていくのが見えた、ではなく、それすらでもなく、倒されていくのが視えない、気がつくと自分一人になっているということだった。だが、ある意味彼らは幸せだったかもししれない、何故ならば自分も死ぬんだと思い浮かぶ前に、何も分からなくなったからだ。恐怖すら感じることすらなかった。
しばらくして、領主の屋敷を取り囲んでいる連中の隊列の中に一人の男、剣を握っていた、が乱入してきているのを感じた。一人で?なんて馬鹿な奴だ、と誰もが、彼の姿見た者は当然思った。彼が突入してきた時、それは常人をはるかに上回る速さだったが、見切れないと云うほどのことはなかったから。しかし、瞬時に彼の数m範囲内の男女が倒されてしまった。男が突き進むのを誰も止められなかった。待ち受けているはずの連中は、確かにその男の動きは速いものの、まるで無抵抗主義を貫いているかのように、そのようなことをする男女ではないのに、殺されて行くのである。半ば近くなると、恐怖が生まれ、動揺が起こり、それが感染経路し、遂には総崩れして我先にと逃げ出していった。
オズワルドが姿勢を正して問うと、救世軍の頭目は、テーブルを挟んだ椅子に座って、脚を組んで、体を背もたれに持たれさせて体を崩し気味にして、嘲るように
「立派な国王を選ぶ。当り前のことを聞くのかね?」
「それで、私のような小領主はどうするのかね?」
「その行動によりけりだよ。領民思いの領主には協力さえするし、そうでない領主には退場いただくし、あまりに酷いことをした悪徳領主には俺達が強制的に退場させるよ。ああ、あんたは弁解しても無駄だよ。ちんけな献上品では絶対に無理だからね。」
その言葉にしばらく絶句したように言葉を失った彼ではあるが、
「そういうことか・・・ただ、私の部下、使用人、騎士達は許してやってくれるかな。私一人、処刑ということでよろしいかな?」
と彼は探るような目を向けた。しかし、相手は、
「俺はさ、無駄な殺傷はしないことにしているんだよ。しかし、そんなことを言っても、お前に同情などしないからな。それでは、個々で自害します、ということかな?」
とせせら笑うように回答を求めて来た。
「私も死にたくないのでね。お前達はそのままでよい、動かないように。僅かな可能性に賭けて行動するのであれば、私だけでやってみるから。」
と手を上げて自分の執事、侍女他の使用人達の動きを止めて、おもむろに立ち上がった。
「やるつもりかよ?瞬殺でいかしてもらうぜ。」
彼が笑って、それは完全に相手を見下したものだった。構えた剣に炎を纏った。
「ご領主様。あいつのスキルは魔法剣士ですよ。」
と孤児院出身者が叫んだ。
「いちいちうるさいな。興ざめだ、お前達がやれ。」
と周囲の連中に命じた。彼らは、即それに応じようとした。
「苦しまないように殺してくれよ、できることなら。」
とオズワルドが乾いた声でいうと、
「そんなこと今頃いうのかい?」
「もて遊んで殺してあげるわよ。」
などという言葉が返ってきた。
「そうかい、困ったな。」
オズワルドが、その言葉の直後、姿を消した、救世軍の面々からは、少なくともそう視えた。
剣を構える、身構える、魔法詠唱する時間がない、というような次元ではなかった。次々に周囲の仲間達が次々に倒れていくのが見えた、そして意識をなくしていった。オズワルドの屋敷の敷地全体にそれはすぐには拡大していった、感染でもしているかにすら見えた。どんどん周囲から仲間が倒れていくのが見えた、ではなく、それすらでもなく、倒されていくのが視えない、気がつくと自分一人になっているということだった。だが、ある意味彼らは幸せだったかもししれない、何故ならば自分も死ぬんだと思い浮かぶ前に、何も分からなくなったからだ。恐怖すら感じることすらなかった。
しばらくして、領主の屋敷を取り囲んでいる連中の隊列の中に一人の男、剣を握っていた、が乱入してきているのを感じた。一人で?なんて馬鹿な奴だ、と誰もが、彼の姿見た者は当然思った。彼が突入してきた時、それは常人をはるかに上回る速さだったが、見切れないと云うほどのことはなかったから。しかし、瞬時に彼の数m範囲内の男女が倒されてしまった。男が突き進むのを誰も止められなかった。待ち受けているはずの連中は、確かにその男の動きは速いものの、まるで無抵抗主義を貫いているかのように、そのようなことをする男女ではないのに、殺されて行くのである。半ば近くなると、恐怖が生まれ、動揺が起こり、それが感染経路し、遂には総崩れして我先にと逃げ出していった。
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