先輩、お久しぶりです

吉生伊織

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再会

8.

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「若宮さんは秘書室だよね。君みたいな綺麗な人が秘書だったら毎日頑張れそうだな~」


それにしても、初対面でこのセクハラオヤジ発言はどうかと思う。
昂良先輩と同じ開発企画本部の同期らしい、隣に座る的場さん。


「あはは……。それより開発企画はお忙しい部署なんですよね。休日出勤も普通にあると伺ったんですけど」

「休日出勤て言っても重要な案件がなければ休みだよ。ちゃんとデートする時間もあるから心配しないで」


心配もしてないし、そんなことは聞いてない。
適当に受け流して話を逸らしたのに、この人絶対ナンパ目的で来た口だな。


「そうなんですね。じゃあ彼女さんも安心ですね」

「やだなー、彼女なんていないよ」


それならなおさら厄介だ。
こんな軽い感じで話しかけられて信用する人は誰もいないだろう。
明らかに浮気相手か、遊び相手探し目的で来たのが分かる。分かりやすくそういう人でも探せばいいのに。


そんなことを思いながらチラッと昂良先輩を見ても、黙ったまま下を向いてお酒を飲んでいる。
俺には関係ないとでも言いたげな態度だ。


「君はいないの?いい人。もしいなかったら僕が立候補しちゃおうかな~」


はい無理!
無神経すぎて、対応したくない。


ここは秘書業務で学んだ、ややこしいおじさんをあしらう、必殺!接待は愛想笑い作戦でいこう。


そう思ってニコニコした途端……

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