捨てられた私が聖女だったようですね 今さら婚約を申し込まれても、お断りです

木嶋隆太

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第13話

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 ジャネットの部屋へと移動する。
 大きなベッドでは、Gが横になっていた。
 同じくベッドに乗せられたカエルの王子が、ジャネットに近づいた。

「……ジャネット、その」
「……ケルズ王子。わ、私……やっぱり、Gに……なってしまったのですね?」
「あ、ああ」

 そういうとジャネットは涙を流していた。
 いつもならば、ケルズ王子がそっと頭でも撫でたのではないだろうか?
 けれど、今のジャネットにケルズ王子は触れなかった。

「ケルズ王子……わ、私を慰めてはくれませんの?」
「……い、いや、その……だな。今は、いいだろう、お互い……姿が変わってしまっているんだからな」

 あれれ? いつもは愛しているよ、とか言っているのにね?
 どんな姿になってもオレたちの愛は永遠だ! と言っていたのに、随分と王子は遠慮しているみたい。

 それがまたジャネットの心に深く突き刺さったみたいで、わんわんと泣きだした。
 ……Gって涙とか出るんだね。まあ、でも、基本的には人間の体に近い構造なのかも。
 欲情したGに狙われないように気をつけてねー。

 ジャネットが今の生活に大変満足している様子も見られたので、私はその部屋を後にした。

 ……とりあえず、ロベルト家の遣いに会って話を聞きに行きたい。
 私は近くをすれ違った貴族に遣いの場所を聞いてから、その部屋へと向かう。
 扉をノックすると、すぐに中へと通してもらえた。

「……あれ? 君はどこかでみたな。どうしたんだ?」

 魔法のおかげか、誰に対してもこのような形で受け入れられるのよね。
 私は周囲を見て、誰もいないのを確認してから魔法を発動した。
 ……私たちの会話が聞き取られないように、妨害魔法を周囲に張り巡らせる。
 そうしてから、私は魔法を解除した。

「……き、君はレベッカ様!?」
「しー、声を潜めてください」
「……あ、ああ」

 驚いた様子で彼は頷いていた。
 それから、ごくりと唾を飲み込む。どこか恐れている様子だった。

「心配しないでください。私はアシュート様に恩義を感じております。……彼がいるときだけは、私は他の人にいじめられていませんでしたからね」
「……あ、ああ、そそうだったね。だ、だが……どうしてここに戻ってきたんだ? いまもみんながキミを捜索している。このままでは、捕まってしまうよ?」

 戻ってきたんじゃなくて最初からずっといるんだよね。
 伝えるとちょっと面倒なことになりそうだから、余計なことはいっかな。

「私は……アシュート様を助けたいと考えています」
「……アシュート様を?」
 
 私の言葉を聞いた瞬間、彼の両目が真剣なものへと変わった。
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