半身転生

片山瑛二朗

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第3章 大公選編

第84話 給料ってどうすればいいですか

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 一度死んでそして生き返って、そんな摩訶不思議体験から約1週間、自分の弱さを痛感したアラタは臨死体験の中で手にしたスキルと共に強くなろうと心に決めた。
 決めたのだが、

「おい、流石に俺も限界なんだけど」

「……ごめん。最近身体がだるくて」

「リーゼは?」

「すみません。せめてアラタの邪魔にならないように頑張っているのですが」

 ……素直に謝れる分、リーゼはまだましか。
 身体がだるいとかいう古典的かつ信用出来ない言い訳をするこの妹分には説教の必要がありそうだ。

 生き返り、パーティーとして再スタートを切って少し経ち、彼も自称神からもらったスキル【不溢の器カイロ・クレイ】がいったいどんな効果を持つのか、それを試してみたいと思っていた時期があった。
 そんな彼を待ち受けていたのは家事、家事、家事……そして家事。
 以前はアラタ1人だが確かに家事を回してドレイクに魔術を教わり、シャーロットに戦い方を学ぶ、さらにパーティーとしてクエストに勤しむというライフサイクルが成立していたのだ。
 それが生き返ってからと言うもの、そのサイクルは崩壊し彼はただのハウスメイドさんと化している。
 原因が2人のだらしなさであることは誰の目から見ても明らかだったが、そもそもそれは今に始まったことではない。
 本当の原因は2人だけ指名のクエストが急増したこと、そして、

「ノエル、苦手なことは手伝うし俺が代わる。けど邪魔はするなよ」

「ごめん」

「……はぁ」

 アラタは割れた皿を手にしながら溜息をついた。
 溜息をつくと幸せが逃げていくとするのなら、アラタの幸せはとっくの昔に枯渇していることだろう。

 謝ればいいと思っている辺り、マジでこいつの親はこいつに甘いなぁ。
 多分面と向かったらへこへこしちゃうけど、こいつの育成方針については文句の一つも言わせてほしい。
 子供の不出来は親の責任が大半を占めるからな。

 しかし一応本気で謝罪していて、反省もしているようだしこの辺で追及はやめておくかとアラタは終わらない家事に戻った。
 そしてさらに数日、アラタは夜の自主練以外ほとんどすべての時間を家事にとられ、自分がこうして苦しんでいるのは3人で住むには異常に広いこの屋敷のせいでもあると真剣に引っ越しを考え始めた。
 こんなことなら始めからこいつらに金を払わせてメイドでもなんでも雇えばよかったと後悔する。
 そんな思考は転生時から比べれば幾分か増えた気がするアラタの魔力に負の感情、怒り、憎しみ、後悔と言った思いを乗せてこの屋敷に渦巻いていく。
 この世界では元来、魔力とは誰もが体内に宿し活用する代物である。
 従って技術的、精神的に未熟な人間も当然のようにそれを扱うのだ。
 だが、そういった人間が扱う魔力は時に面倒ごとを引き起こすことがあり、それゆえどこかの国では日常的な魔力の使用に制限をかけているという話もあった。
 当然ながらアラタにそんな知識があるわけもなく、2人に対するイライラをそのまま魔力に流しつつ家事を遂行していく。
 普通の家ではあまり見られない魔力を動力源とする機器の数々、溜まりに溜まったアラタのフラストレーション、それを抑える必要と意義を知らないアラタの無知さ、後は運、様々な要因が重なり偶然は発生した。
 だが一番はアラタが手にしたスキル【不溢の器カイロ・クレイ】だった。

「くそっ、顔さえよければ何でも許されるわけじゃねーんだよ!」

 怒りに任せて湯を張った浴槽に固形の入浴剤を投げ入れるアラタ。
 現役の時は最速156km/hを誇ったアラタの剛腕は身体強化で後遺症を保護しつつ、異常なスピードで入浴剤を放ち湯舟に水しぶきを上げた。

「ふう、次は夕飯の準備が――」

 ひと仕事終えてまた次の仕事が待っているアラタは浴室から出ようと横引きのドアを開けようとする。

 ザバン。

 何か落ちたか?
 いや違うか。
 この音は逆に何か出てきたような……。

 そんなことを考えつつアラタは後ろを振り返り、先ほど入浴剤を投げ入れた大きな浴槽に眼をやる。
 そしてアラタは思った、これ捕まる奴やん。
 この世界に来てからと言うもの、規範意識の低さが目立つアラタだが、それでもルールは守るつもりはあるし、本当に犯してはいけないことはしない。
 元の世界にも言えることだが、本当にやってはいけないことと言うものは普通の人間にとっては意外と実行しにくいものなのだ。
 そんな彼が自らを犯罪者の捕縛対象だと考えたのには海よりも深い理由が……なかった。
 ただ目の前に全裸で金髪のちびっこが立っている。
 それだけ、それだけと言うと一部界隈から苦情がきそうだが、取り敢えずこのシチュエーションなら最低でも事情聴取は免れない。
 目のやり場に困りつつもどこから現れたか分からない少女? 幼女? に対してアラタは警戒を解くことはせず、身体強化を起動して様子を見てみるが、流石に状況が進展しないので悲鳴を上げられることを覚悟で恐る恐る幼女に話しかける。

「あのー、どこの子?」

 お母さーん!
 と泣かれて間髪入れず家にいないはずの2人が何故か風呂場に乱入、猥褻行為の現行犯で鉄拳制裁まで覚悟の上のこの問いかけは空振りに終わる。

「……ここの家の子」

 なるほどそう来たか。
 金髪だし流石に年齢が少し合わない気がするけど、なるほどなるほどリーゼは子持ちだったのか。
 そういや前に婚約者がどうとか言っていたし隠し子? の1人や2人や10人くらい貴族ならいて当たり前なのかもしれない。
 だがそれならそんなに警戒する必要もない、だって仲間の子供に猥褻行為とかありえないでしょ。

 アラタは余所行きの自称人の良い笑顔、もとい変態性を隠した笑みを浮かべながら目線を幼女の高さにまで落としながら話し続ける。

「ここの家の子か~。じゃあとりあえずお母さんのところに行こっか」

「うん?」

 了承が取れたのでアラタは全裸のこの子に自分の服を貸して風呂場を後にする。
 彼の計算ではちょうどあと少しでこの子のお母さんが帰ってくるはずなのだ。
 彼はこの子の言葉の端に疑問符が付いていたことに気付かずに居間のソファに座らせ、コップに入った水を手渡す。

「ただいま戻りました」

 少しするとクエストから帰ってきた2人が居間へとやってきた。

「はい、お母さんですよー」

 汚れた装備は玄関で脱いできたのか、鎧の類は一切身に着けておらず身軽な状態のリーゼに子供を押し付ける。

「子供がいるなら教えて惜しかったなー。っていうか結婚じゃなくて婚約じゃなかったの?」

 意外と似てないな、そう思ったがそういうことはあまり言うべきではないなと考えながら2人を見比べる。
 金髪は一緒、体格は2人とも年相応……か?
 顔立ちは…………あまり似ていない。
 ちびっこの方は人形みたいな綺麗な顔立ちだけど、それを言うとリーゼの方が私は違うのですかと食って掛かられる未来しか見えないのでノータッチだ。

 そんなことを考えながらアラタがリーゼに死線を移すと怒り? 疑問?
 とにかく感情が迷子になっている彼女がそこにいた。

「わ……わわわ」

「わわわ?」

「私は処女です! こんな年齢の子がいるわけないでしょーッ!」

「ですよねーゔっ!」

 渾身の腹パンをもらいながら、お前らはいつも暴力に訴え過ぎだぞと悪態をついてみるが今回に関してはアラタの方が悪い。
 『おぉぉ』と呻きながらリーゼではないことがはっきりしたのでアラタの興味はノエルとの関係に移ったわけだが……うん、こいつはないな。
 髪の色とかもそうだけどこいつが母親になる未来が見えない。
 膝をついて腹部を押さえ、腹パンのダメージからの回復を図る彼だが、リーゼはそんなに長い間待ってはくれない。

「私の事そんな目で見ていたっていうんですか、あん!? どうなんですか!?」

 貴族のくせに言葉の端がヤンキー気質なのは放っておくとして、どうやらアラタは彼女の地雷を踏んでしまったようだ。
 もしかしたら過去にバカにされたことがあるのかもしれないと自身の言動の軽率さを猛省するが今更どうにもならない。

「い、いえ、そんなことないです。ただ髪の色が同じだからつい……」

「そうですか。それならいいです」

 そうじゃなかったのなら一体どうなっていたのか、想像すらしたくない。
 だけどそうなると話は振出しに戻る。
 俺が用意した後の浴槽から出てきたこの子はいったい何者なのか、と言う話にだ。

 アラタは事の経緯を2人に説明しながらクエスト帰りの片づけを手伝う。
 2人とも金髪幼女に興味津々で片付けどころではなく、ほとんどアラタが道具を片付けていた。
 特にノエルはほとんど何もせずアラタの話を聞いていたが、やがてああ、なるほどと合点のいった表情をした。
 その視線の先にはアラタの背中に張り付きながら、道具の手入れをするアラタの手元をジッと見つめる幼女の姿がある。
 2人の視線が気になったのか、幼女はアラタの陰に隠れ、身体の端から恐る恐ると言った様子で顔を覗かせている。
 視線が気になるようだが同時に気になっているみたいだ。

「いつの子を見つけたんですか?」

「さっきも言っただろ。風呂の準備が出来て浴室から出ようとした時だよ」

「ノエル」

「うん、やっぱりそうだな」

「だから何? 2人はこの子知ってんの?」

「「多分その子はシルキーだ/です」」

 ほぼ被った2人の言葉の中にアラタの知らない単語、シルキーと言うものが出てきた。
 スキルだのクラスだの魔術だの、もうそろそろそう言う異世界限定の専門用語を出すのはやめてほしいと脳みその容量が少なめのアラタは疲れた顔をする。
 だがシルキーと言う単語は元の世界にも存在していて、実際には彼がただ知らないだけだった。
 もしアラタがファンタジーやその手の創作作品に興味があったなら知っていた可能性は十分あるが、残念ながら彼はその手のジャンルに縁がない。
 読むのはせいぜいアスリートの書いた本か、友達が読み終わった週刊少年漫画雑誌くらいだ。

「シルキーって?」

「ですよね。シルキーは妖精の一種です。まあ平たく言えば家事が大好きな妖精さんです」

 家事が大好きな妖精なんて、そんな都合の良いものがこのタイミングで現れるか?
 またこいつらが適当言って小さいメイドさんを連れてきたんじゃないのか?
 そうアラタが考えるのも無理はなかった。

「質問、仮にこの子が妖精さんだとして、なんでシルキーって種類だと分かった? 2人の口ぶりだと他にも種類があるんでしょ?」

「なんでって……ねえ?」

「だな、その子を見ればわかる」

「見ればわかるって…………ああ、そういうこと」

 先ほどまでの警戒心はまだ完全に解けたわけではないのだろう。
 しかし幼女はアラタの後ろには隠れておらず、服の裾を僅かにつかむ程度でアラタの手元に興味津々のようだ。
 2人が言いたいことはつまるところこのことだった。
 この妖精は家事に関することに眼が無くて、一応家事に分類されないこともない彼の作業から目が離せないでいるのだ。

「ねぇ、お名前は?」

 優しい声でリーゼが話しかけると、まだ少し怖いのか表情を強張らせながら、

「……ない。名前、まだもらってないから」

「だそうだ。つけてあげろお父さん」

「だれがパパじゃ。そうだなぁ…………シルキー、シルだな」

「うっわ安直」

「もう少し思い入れのある名前をだな」

「うるさい、別にいいだろ。シルキーの中のシルキー、シルキーの王様になるんだ、だからシルだ。よろしくな、シル」

「シル……いいお名前。シル頑張ります」

 どこかほんわかした雰囲気の妖精さんは、ニコッと笑い、屋敷の一員になった。

「それでいいのか……」

 密かにこのシルキーにつける名前を色々と考えていたノエルは、自分に順番が回ってくる前に決まってしまったことに多少ショックを受けていたようだったが、本人が喜んでいるのならそれが一番だと切り替えた。

「元はと言えばお前らの生活力が無さすぎるんだから生まれたんだぞ。反省しろ」

 そう言いつつシルキー、妖精といったフィクションの世界の存在をすんなりと受け入れている自分に驚き、だいぶこの世界に毒されてきているなとアラタは感じていた。

 まー邪悪な存在じゃなさそうだし、俺の想いが生み出したんだ、仲良くしていきたい。

「シルちゃん、アラタがあなたを呼んだ言葉は何だった?」

「なにそれ」

「それは――」

 なにそれと聞きながら、アラタはその内容に心当たりがあった。

『顔さえよければ何でも許されるわけじゃねーんだよ!』

 やっべ。

「くそっ、顔さえよければ何でも許されるわけじゃねーんだよ! です」

「「アラタ?」」

「いやほら、だってその、あれあのそのー、顔は褒めてるぞ? だからお二人ともその拳を下ろしてはくれませんかね」

 翌日のアラタの頭には2つのたんこぶが隆起していて、【痛覚軽減】を切ると少し痛むのだった。
 そしてシルは2人の見込み通り屋敷の掃除、洗濯、料理などをしてくれている。
 何も教えなくてもモノの位置が分かるのは、親であるアラタの記憶を一部共有しているからだとかなんとか、全く都合の良い話だが本人からしてもその程度でここまで色々やってくれるのは非常に嬉しいので乗っかることにした。
 こうして屋敷には有能なハウスメイドさんが増えてアラタは屋敷の仕事から解放された。
 だが、

「あのさ、コップ握りつぶさないでくれるかな。怪我してない?」

「……ごめん、大丈夫」

 ノエルのダメさ加減に拍車がかかり、結果的にアラタも完全にシルに任せっきりという訳にはいかなかった。

 その時はその程度の認識だった、今となってはもっと深刻に受け止めて、話を真剣に聞くべきだったと後悔している。
 けどいつだって後悔は先に立たない。
 俺はクラスを持たないから、もたざる者には持つ者の気持ちは分からない。
 本気で理解しようと努力しなければたちまちそれは通り存在になってしまうのだから。
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