18 / 49
第3章 凰家の足跡
後宮の記録
しおりを挟む
泣き始めてしまった紅梅を羅刹は宥めていた。
よくよく聞けば、彼女は賢妃蘭花の妹なのだという。
「農民だった父は早世し、母は私たち家族に土地を貸していた地主と再婚をしました。義父は母に真摯な態度で求婚をし、娘二人も幸せにすると言いましたが。その言葉は嘘だったのです」
雲嵐は壁際にもたれ、腕を組んで紅梅の話を聞いている。先ほどの高圧的な態度は消え失せて、空気と化していた。
紅梅は唇を噛む。生前の蘭花は、目尻の下がった優しげな瞳に、ツンと尖った鼻、小さく薄い唇を持った近所でも評判の美女だったという。
「義父が母と結婚したのは、姉を自分の娘として後宮に送りこむためでした。宮廷との関係を強固にし、あわよくば皇族と外戚関係になれればと目論んでいたようで」
用済みとなった母親は、使用人と同等の扱いを受け、働かされ続けた結果儚くなったそうだ。姉に容姿の劣る紅梅も母と同様の扱いを受けていたが、彼女は希望を失わなかった。
「私は姉のそばにいてあげたくて。後宮女官の試験を受けました。義父には姉が後宮で帝の目に留まるように手を尽くすと嘘をついて。おかげで試験の際は、色々と配慮をしてくれたので助かりましたが」
「そうでしたか……」
妃の出自については聞いていたが、紅梅が彼女と姉妹であることは把握していなかった。
「女官として後宮に出入りできるようになってからは、姉に呼び出され、お茶をすることもできるようになり。姉は私の及第をとても喜んでくれました」
雲嵐と違い、羅刹は話しやすかったのか、紅梅は身の上話を始めた。
「姫を出産した際はとても幸せそうで。三人でいつまでも幸せに暮らせるように、頑張らないとねなどと言っていて」
「三人で、ですか」
羅刹の言葉の意味に、聡い彼女は気づいたらしい。
「不敬ですよね。主上を差し置いて女三人で幸せに暮らそうなどと」
「告げ口をしたりなどはしませんので。どうぞ心のままにお話しください。……それに、そうした境遇であれば、男を厭うのも仕方ないと思います」
「あなたはとても優しい方ですね」
困った顔をしながら、紅梅は目元を拭う。落ち着いてきたのか、涙はおさまっていた。
「姉は、主上に心を許しているようには見えませんでした。私にはなんでも話してくれましたが、主上のことはほぼ話に出てこず。……男性、で話題に出てくるとすれば、そうですね。蔡華様のことでしょうか」
「蔡華様ですか?」
羅刹は首を傾げる。
「あ、誤解しないでくださいませ。ほら、他の官女と同じような理由です。あれほど美しい殿方——いえ、宦官ではございますが。なかなかお目にかかれるものではございませんでしょう。それで他の妃嬪や官女、侍女たちと動揺、見目麗しい方に憧れを抱いていた程度のものです。姉が不義を働こうと思っていたわけではありません」
慌てて弁解する紅梅に、羅刹は笑いかける。
「ええ、わかりますよ。宦官でさえ憧れを抱くものも多いのです。お気持ちはわかります」
ほっと胸を撫で下ろす紅梅は、一息つくと元のキリッとした表情を取り戻す。
「姉は上級妃の一人として、心強くあろうと努めていました。それが突然あのような状態になるなんて……。妃の悪霊などという話は、後宮ではよくある話です。閉鎖された娯楽の少ない空間では、そうした話は受けますでしょう。似たような話は溢れています。しかし」
「立て続けに三妃が同じ状況で亡くなるようなことはなかった」
「その通りでございます。姉の様子がおかしいと聞いて、私も宮に駆けつけました。姉は狂ったように『殺される』と訴えていて……ですが私は、変貌していく姉の様子が、本当に悪霊のせいだとは思えなくて。見目は弱々しい印象ではありましたが、芯は強い人でしたから。人ならざるようなものに怯えるような人ではないと思っています」
両手を握りしめ、俯く彼女だったが。気を取り直したように顔をあげ、羅刹の瞳を見つめる。
「一人語りが長くなってしまいました。書庫へとご案内します。どうか姉の死の真相を暴いてください」
執務室の奥にあった書庫は、きれいに掃除がされていた。紙が傷まないようにするためか、窓には帷が下ろされており、全体的に薄暗い。火の類も置かないようにされており、あかりが必要な時は帷を少しだけあげて、光を入れるのだという。
「文字が読みづらいときは執務室に記録簿をお持ちください。ここよりは明るいですから」
羅刹は紅梅に礼を言うと、雲嵐と手分けして、帝が即位してから今までのお渡りの記録を辿っていく。紅梅はああ言ったが、往復する時間がもったいない。羅刹は立ったまま書棚の前で記録の見聞を進めていく。記録に集中すると、聴覚は遮断され、羅刹の全神経は記録簿の文字にのみ引き付けられていく。
今上帝は後宮を訪れ始めて以降、中級妃から上級妃までは、どの妃も一回ずつは訪れている。後宮内、しいては娘を送った宮廷の権力者たちの力の均衡を保つためだろう。一方で、庶民や商家、地主などから献上された下級妃への訪問は、ないに等しいようだった。下級妃から上級妃まで上り詰めた蘭花のような妃は珍しい。
だが徳妃鏡花の出産以降、帝の御渡りは上級妃に絞られるようになる。そして記録簿の内容に、羅刹は不審な点を発見した。
「雲嵐、ここ!」
薄暗い書庫に不似合いな陽気な面が間近に寄ってきたのを見て、羅刹はギョッとする。が、ここで突っ込んだら負けである。話が先に進まない。
「ここだけ紙が新しくありませんか」
「……そうだな」
「なんでそんなに反応が薄いんですか。大発見でしょう」
新しい紙にすり替わっていたのは、現東宮の母、徳妃についての記録だ。御渡りから出産に至るまでの記録が、全て新しい紙に変わっている。色味は他と変わらないように加工されているようだったが、紙の痛み具合が違った。
そして出産以降、徳妃の元にだけ帝は訪れなくなっていた。四夫人のなかで一人だけ、だ。
「この件については、俺の方で把握している。追ってお前にも話すことにはなるだろう。今は他の記録に集中しろ」
「雲嵐は知っているんですか、この部分が差し代わっている理由を」
「知っている。だが今は話せない」
そう言って別の書棚の方へ歩いて行った雲嵐は、もう羅刹と話をしようとしなかった。仕方なく羅刹は次の記録に手をつける。もやもやした気持ちを抱えたまま。
よくよく聞けば、彼女は賢妃蘭花の妹なのだという。
「農民だった父は早世し、母は私たち家族に土地を貸していた地主と再婚をしました。義父は母に真摯な態度で求婚をし、娘二人も幸せにすると言いましたが。その言葉は嘘だったのです」
雲嵐は壁際にもたれ、腕を組んで紅梅の話を聞いている。先ほどの高圧的な態度は消え失せて、空気と化していた。
紅梅は唇を噛む。生前の蘭花は、目尻の下がった優しげな瞳に、ツンと尖った鼻、小さく薄い唇を持った近所でも評判の美女だったという。
「義父が母と結婚したのは、姉を自分の娘として後宮に送りこむためでした。宮廷との関係を強固にし、あわよくば皇族と外戚関係になれればと目論んでいたようで」
用済みとなった母親は、使用人と同等の扱いを受け、働かされ続けた結果儚くなったそうだ。姉に容姿の劣る紅梅も母と同様の扱いを受けていたが、彼女は希望を失わなかった。
「私は姉のそばにいてあげたくて。後宮女官の試験を受けました。義父には姉が後宮で帝の目に留まるように手を尽くすと嘘をついて。おかげで試験の際は、色々と配慮をしてくれたので助かりましたが」
「そうでしたか……」
妃の出自については聞いていたが、紅梅が彼女と姉妹であることは把握していなかった。
「女官として後宮に出入りできるようになってからは、姉に呼び出され、お茶をすることもできるようになり。姉は私の及第をとても喜んでくれました」
雲嵐と違い、羅刹は話しやすかったのか、紅梅は身の上話を始めた。
「姫を出産した際はとても幸せそうで。三人でいつまでも幸せに暮らせるように、頑張らないとねなどと言っていて」
「三人で、ですか」
羅刹の言葉の意味に、聡い彼女は気づいたらしい。
「不敬ですよね。主上を差し置いて女三人で幸せに暮らそうなどと」
「告げ口をしたりなどはしませんので。どうぞ心のままにお話しください。……それに、そうした境遇であれば、男を厭うのも仕方ないと思います」
「あなたはとても優しい方ですね」
困った顔をしながら、紅梅は目元を拭う。落ち着いてきたのか、涙はおさまっていた。
「姉は、主上に心を許しているようには見えませんでした。私にはなんでも話してくれましたが、主上のことはほぼ話に出てこず。……男性、で話題に出てくるとすれば、そうですね。蔡華様のことでしょうか」
「蔡華様ですか?」
羅刹は首を傾げる。
「あ、誤解しないでくださいませ。ほら、他の官女と同じような理由です。あれほど美しい殿方——いえ、宦官ではございますが。なかなかお目にかかれるものではございませんでしょう。それで他の妃嬪や官女、侍女たちと動揺、見目麗しい方に憧れを抱いていた程度のものです。姉が不義を働こうと思っていたわけではありません」
慌てて弁解する紅梅に、羅刹は笑いかける。
「ええ、わかりますよ。宦官でさえ憧れを抱くものも多いのです。お気持ちはわかります」
ほっと胸を撫で下ろす紅梅は、一息つくと元のキリッとした表情を取り戻す。
「姉は上級妃の一人として、心強くあろうと努めていました。それが突然あのような状態になるなんて……。妃の悪霊などという話は、後宮ではよくある話です。閉鎖された娯楽の少ない空間では、そうした話は受けますでしょう。似たような話は溢れています。しかし」
「立て続けに三妃が同じ状況で亡くなるようなことはなかった」
「その通りでございます。姉の様子がおかしいと聞いて、私も宮に駆けつけました。姉は狂ったように『殺される』と訴えていて……ですが私は、変貌していく姉の様子が、本当に悪霊のせいだとは思えなくて。見目は弱々しい印象ではありましたが、芯は強い人でしたから。人ならざるようなものに怯えるような人ではないと思っています」
両手を握りしめ、俯く彼女だったが。気を取り直したように顔をあげ、羅刹の瞳を見つめる。
「一人語りが長くなってしまいました。書庫へとご案内します。どうか姉の死の真相を暴いてください」
執務室の奥にあった書庫は、きれいに掃除がされていた。紙が傷まないようにするためか、窓には帷が下ろされており、全体的に薄暗い。火の類も置かないようにされており、あかりが必要な時は帷を少しだけあげて、光を入れるのだという。
「文字が読みづらいときは執務室に記録簿をお持ちください。ここよりは明るいですから」
羅刹は紅梅に礼を言うと、雲嵐と手分けして、帝が即位してから今までのお渡りの記録を辿っていく。紅梅はああ言ったが、往復する時間がもったいない。羅刹は立ったまま書棚の前で記録の見聞を進めていく。記録に集中すると、聴覚は遮断され、羅刹の全神経は記録簿の文字にのみ引き付けられていく。
今上帝は後宮を訪れ始めて以降、中級妃から上級妃までは、どの妃も一回ずつは訪れている。後宮内、しいては娘を送った宮廷の権力者たちの力の均衡を保つためだろう。一方で、庶民や商家、地主などから献上された下級妃への訪問は、ないに等しいようだった。下級妃から上級妃まで上り詰めた蘭花のような妃は珍しい。
だが徳妃鏡花の出産以降、帝の御渡りは上級妃に絞られるようになる。そして記録簿の内容に、羅刹は不審な点を発見した。
「雲嵐、ここ!」
薄暗い書庫に不似合いな陽気な面が間近に寄ってきたのを見て、羅刹はギョッとする。が、ここで突っ込んだら負けである。話が先に進まない。
「ここだけ紙が新しくありませんか」
「……そうだな」
「なんでそんなに反応が薄いんですか。大発見でしょう」
新しい紙にすり替わっていたのは、現東宮の母、徳妃についての記録だ。御渡りから出産に至るまでの記録が、全て新しい紙に変わっている。色味は他と変わらないように加工されているようだったが、紙の痛み具合が違った。
そして出産以降、徳妃の元にだけ帝は訪れなくなっていた。四夫人のなかで一人だけ、だ。
「この件については、俺の方で把握している。追ってお前にも話すことにはなるだろう。今は他の記録に集中しろ」
「雲嵐は知っているんですか、この部分が差し代わっている理由を」
「知っている。だが今は話せない」
そう言って別の書棚の方へ歩いて行った雲嵐は、もう羅刹と話をしようとしなかった。仕方なく羅刹は次の記録に手をつける。もやもやした気持ちを抱えたまま。
2
あなたにおすすめの小説
後宮の偽花妃 国を追われた巫女見習いは宦官になる
gari@七柚カリン
キャラ文芸
旧題:国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
☆4月上旬に書籍発売です。たくさんの応援をありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
あやかしが家族になりました
山いい奈
キャラ文芸
★お知らせ
いつもありがとうございます。
当作品、3月末にて非公開にさせていただきます。再公開の日時は未定です。
ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
母親に結婚をせっつかれている主人公、真琴。
一人前の料理人になるべく、天王寺の割烹で修行している。
ある日また母親にうるさく言われ、たわむれに観音さまに良縁を願うと、それがきっかけとなり、白狐のあやかしである雅玖と結婚することになってしまう。
そして5体のあやかしの子を預かり、5つ子として育てることになる。
真琴の夢を知った雅玖は、真琴のために和カフェを建ててくれた。真琴は昼は人間相手に、夜には子どもたちに会いに来るあやかし相手に切り盛りする。
しかし、子どもたちには、ある秘密があるのだった。
家族の行く末は、一体どこにたどり着くのだろうか。
芙蓉は後宮で花開く
速見 沙弥
キャラ文芸
下級貴族の親をもつ5人姉弟の長女 蓮花《リェンファ》。
借金返済で苦しむ家計を助けるために後宮へと働きに出る。忙しくも穏やかな暮らしの中、出会ったのは翡翠の色の目をした青年。さらに思いもよらぬ思惑に巻き込まれてゆくーーー
カクヨムでも連載しております。
【純愛百合】檸檬色に染まる泉【純愛GL】
里見 亮和
キャラ文芸
”世界で一番美しいと思ってしまった憧れの女性”
女子高生の私が、生まれてはじめて我を忘れて好きになったひと。
雑誌で見つけたたった一枚の写真しか手掛かりがないその女性が……
手なんか届かくはずがなかった憧れの女性が……
いま……私の目の前ににいる。
奇跡的な出会いを果たしてしまった私の人生は、大きく動き出す……
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
月華後宮伝
織部ソマリ
キャラ文芸
★10/30よりコミカライズが始まりました!どうぞよろしくお願いします!
◆神託により後宮に入ることになった『跳ねっ返りの薬草姫』と呼ばれている凛花。冷徹で女嫌いとの噂がある皇帝・紫曄の妃となるのは気が進まないが、ある目的のために月華宮へ行くと心に決めていた。凛花の秘めた目的とは、皇帝の寵を得ることではなく『虎に変化してしまう』という特殊すぎる体質の秘密を解き明かすこと! だが後宮入り早々、凛花は紫曄に秘密を知られてしまう。しかし同じく秘密を抱えている紫曄は、凛花に「抱き枕になれ」と予想外なことを言い出して――?
◆第14回恋愛小説大賞【中華後宮ラブ賞】受賞。ありがとうございます!
◆旧題:月華宮の虎猫の妃は眠れぬ皇帝の膝の上 ~不本意ながらモフモフ抱き枕を拝命いたします~
視える宮廷女官 ―霊能力で後宮の事件を解決します!―
島崎 紗都子
キャラ文芸
父の手伝いで薬を売るかたわら 生まれ持った霊能力で占いをしながら日々の生活費を稼ぐ蓮花。ある日 突然襲ってきた賊に両親を殺され 自分も命を狙われそうになったところを 景安国の将軍 一颯に助けられ成り行きで後宮の女官に! 持ち前の明るさと霊能力で 後宮の事件を解決していくうちに 蓮花は母の秘密を知ることに――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる