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第6章 蔡華の想い
ことのは
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自分に覆い被さる雲嵐を見て、羅刹は思った。
「ばかじゃないですか」
「……おい、口に出ているぞ」
「すみません」
東宮ともあろうものが、一官吏を救うため、身を呈して焼け落ちる建物から守るだなんて、馬鹿げているとしか言いようがない。
だが雲嵐は躊躇うことなく羅刹を守った。致命傷は避けられたようだが、背には炎をまとった柱を受けていた。般若の面をつけたまま、背中に炎を背負う様は、もはや地獄から這い出した怪物にしか見えない。
それゆえに事態の深刻さを、いまいち羅刹は感じられずにいる。
「蔡華あぁぁ!」
突如、普段は物静かな雲嵐が、天を衝くほどの大声で叫ぶ。
ガラガラと建物が崩れていく中でも、彼の声は通った。
「貴様帝に生きながらの苦しみを与えて焼き殺すつもりかぁぁ!」
その言葉に、蔡華は唇を噛み締める。
「父上を抱えて池へ飛べ! ここはもう保たん。そこまで心を尽くして仕えた相手に、無惨な最後を遂げさせるな!」
羅刹は雲嵐の太い左腕に、グッと抱えられる。
みるみるうちに崩れていく宮の中、雲嵐は羅刹を横抱きにすると、床を蹴り、降り注ぐ火の粉や瓦礫を右腕でさえ切りながら、凄まじい速度で露台へと駆けていく。
「舌を噛むぞ。歯を食いしばっておけ!」
腹に食い込んだ雲嵐の腕のせいで、羅刹は軽くえずいた。瞬間、体が浮遊感に包まれる。
燃える般若が業火に照らされた闇の中を飛んだ。
正しくは、雲嵐が露台から外へと飛び出し、雷光宮下の池めがけて落下したのだ。
蒼徳の寝所は斜面に突き出すように建っている。その下には池があるとはいえ、それなりの高度があるし、宮からは少し離れた場所にある。
だが雲嵐の脚力は相当なものらしい。羅刹を抱えた状態で、見事な跳躍を見せ、二人は池に向かって一直線に落ちていく。
悲鳴をあげる暇などなかった。
雲嵐に頭を押さえ込まれたと思ったら、水に叩きつけられる。視界は泡だらけ、息を漏らさぬように鼻と口を押さえているうち。天地が回転し、気づけば雲嵐と共に池の水面に顔を出していた。
「む、無茶苦茶にも程があるでしょ!」
「ああするしかなかっただろう」
「いや、そもそも何で私を助けるの! ここは主上を助けるのが雲嵐の役目でしょ!」
敬語も吹っ飛び、早口でそう捲し立てた。
人間生き死にの場面になると、遠慮など吹っ飛んでしまうものらしい。
「お前を助けることしか考えていなかった」
「だから、何で!」
「お前は俺の唯一の友で、同胞だからだ」
大事そうに羅刹を抱えたまま、そう言った彼の言葉に、羅刹の心臓が疼いた。
唯一の友。それは羅刹にとっても、同じだ。
自分を友と呼んでくれる相手に、羅刹も初めて出会った。
「と、とにかく、岸まで泳ぎましょう」
体に絡められた腕から逃れ、水をかいて陸へと泳ぎすすむ。
自分のことを心配してくれて、大事にしてくれる相手。それがいかにありがたく、温かなものなのかを、羅刹は知った。
東宮なのだから、尊きお方が他にいたのだから、自分のことなど見捨てるべきだった。
それがこの世のことわりである。官吏ならそう思わねばならない。
口が裂けても言えぬことだが、雲嵐が咄嗟に自分を選んでくれたことが、内心とても嬉しかった。
羅刹たちは池から上がると、陸から蔡華と蒼徳の姿を探した。池の周囲には崖側から帝を助けようと動いていた軍がいたため、彼らにも事情を話し、捜索を頼んだ。
人手は多い方がいいだろうと、雷光宮側の池の周りを雲嵐と二人で探していく。すると自然のものとは思えない、錦の色が水面で光るのを見つけた。
「雲嵐、あれ!」
慌てて駆け寄れば、それはまさしく蔡華だった。しかし顔面蒼白で目は虚ろ、もはや自分の力で泳ぐ気力はなく、顔だけがかろうじて水面からでている状態である。隣には蒼徳がおり、彼が岸に手をかけ、必死に蔡華が沈まぬよう支えていた。男としては華奢な蔡華であっても、水で濡れた衣服を着た男は非常に重い。意識がないとなれば尚更だ。蔡華を見捨てなければ、自分の命も危ない。だが蒼徳の手は、しっかりと側付きの宦官を捉えている。
「父上、手を!」
雲嵐が蒼徳の手を握り、彼の上体を引き上げた。直後に蔡華の服の背のあたりを掴み、一気に岸へと引っ張り上げる。羅刹は帝の無事を確かめる。特に怪我はなく、疲弊しているものの命に別状はないようだった。だが。
「地面に落ちたのか」
その言葉に、羅刹は後ろを振り向く。
跪いて様子を見る雲嵐の前寝かされた蔡華の足は、ありえない方向に曲がっていた。
「蔡華は余を庇ったのだ」
蒼徳は苦渋に満ちた顔でそう言った。
想像は容易い。狂うほどに帝を愛した男が、彼を助けるために命を賭さないはずがない。
蔡華は雲嵐ほど体躯に恵まれていない。あれほどの跳躍はできなかったはずだ。露台から池までは距離がある。宦官の体で、池まで飛ぶことはできなかったのだろう。
だから彼は、自分の体を保護材にした。
雲嵐が服をはだけさせ、彼の体を確かめる。般若の面は、池に飛び込む際に落としてしまったらしい。
翠玉のような瞳が、悲しげに歪んだ。
「もう、助かるまい」
「そんな」
はらわたが飛び出ている、と雲嵐は言った。
紺色の胡服のためわかりづらかったが、よく見れば血が服のあちこちに染み出している。
彼にはまだ確かめなければならないことがある。大麻の出所、精製はどこで行ったのか。次なる悪意の芽を摘むため、聞き出しておかねばならない。
虫の息の彼が、目を開ける。しばし空を漂った青眼は、帝をとらえた。
「主上、どうか貴方様の手で、息の根を止めてください」
蔡華の声に、蒼徳は答えない。何と答えたら良いのか、わからないのかもしれない。
「どうせ死ぬのなら、貴方に殺されたいのです。どうか……」
彼の最期の言葉は、それだけだった。
冷たくなっても、動かなくなっても。まるで人形のような美貌は、そのままだった。
「ばかじゃないですか」
「……おい、口に出ているぞ」
「すみません」
東宮ともあろうものが、一官吏を救うため、身を呈して焼け落ちる建物から守るだなんて、馬鹿げているとしか言いようがない。
だが雲嵐は躊躇うことなく羅刹を守った。致命傷は避けられたようだが、背には炎をまとった柱を受けていた。般若の面をつけたまま、背中に炎を背負う様は、もはや地獄から這い出した怪物にしか見えない。
それゆえに事態の深刻さを、いまいち羅刹は感じられずにいる。
「蔡華あぁぁ!」
突如、普段は物静かな雲嵐が、天を衝くほどの大声で叫ぶ。
ガラガラと建物が崩れていく中でも、彼の声は通った。
「貴様帝に生きながらの苦しみを与えて焼き殺すつもりかぁぁ!」
その言葉に、蔡華は唇を噛み締める。
「父上を抱えて池へ飛べ! ここはもう保たん。そこまで心を尽くして仕えた相手に、無惨な最後を遂げさせるな!」
羅刹は雲嵐の太い左腕に、グッと抱えられる。
みるみるうちに崩れていく宮の中、雲嵐は羅刹を横抱きにすると、床を蹴り、降り注ぐ火の粉や瓦礫を右腕でさえ切りながら、凄まじい速度で露台へと駆けていく。
「舌を噛むぞ。歯を食いしばっておけ!」
腹に食い込んだ雲嵐の腕のせいで、羅刹は軽くえずいた。瞬間、体が浮遊感に包まれる。
燃える般若が業火に照らされた闇の中を飛んだ。
正しくは、雲嵐が露台から外へと飛び出し、雷光宮下の池めがけて落下したのだ。
蒼徳の寝所は斜面に突き出すように建っている。その下には池があるとはいえ、それなりの高度があるし、宮からは少し離れた場所にある。
だが雲嵐の脚力は相当なものらしい。羅刹を抱えた状態で、見事な跳躍を見せ、二人は池に向かって一直線に落ちていく。
悲鳴をあげる暇などなかった。
雲嵐に頭を押さえ込まれたと思ったら、水に叩きつけられる。視界は泡だらけ、息を漏らさぬように鼻と口を押さえているうち。天地が回転し、気づけば雲嵐と共に池の水面に顔を出していた。
「む、無茶苦茶にも程があるでしょ!」
「ああするしかなかっただろう」
「いや、そもそも何で私を助けるの! ここは主上を助けるのが雲嵐の役目でしょ!」
敬語も吹っ飛び、早口でそう捲し立てた。
人間生き死にの場面になると、遠慮など吹っ飛んでしまうものらしい。
「お前を助けることしか考えていなかった」
「だから、何で!」
「お前は俺の唯一の友で、同胞だからだ」
大事そうに羅刹を抱えたまま、そう言った彼の言葉に、羅刹の心臓が疼いた。
唯一の友。それは羅刹にとっても、同じだ。
自分を友と呼んでくれる相手に、羅刹も初めて出会った。
「と、とにかく、岸まで泳ぎましょう」
体に絡められた腕から逃れ、水をかいて陸へと泳ぎすすむ。
自分のことを心配してくれて、大事にしてくれる相手。それがいかにありがたく、温かなものなのかを、羅刹は知った。
東宮なのだから、尊きお方が他にいたのだから、自分のことなど見捨てるべきだった。
それがこの世のことわりである。官吏ならそう思わねばならない。
口が裂けても言えぬことだが、雲嵐が咄嗟に自分を選んでくれたことが、内心とても嬉しかった。
羅刹たちは池から上がると、陸から蔡華と蒼徳の姿を探した。池の周囲には崖側から帝を助けようと動いていた軍がいたため、彼らにも事情を話し、捜索を頼んだ。
人手は多い方がいいだろうと、雷光宮側の池の周りを雲嵐と二人で探していく。すると自然のものとは思えない、錦の色が水面で光るのを見つけた。
「雲嵐、あれ!」
慌てて駆け寄れば、それはまさしく蔡華だった。しかし顔面蒼白で目は虚ろ、もはや自分の力で泳ぐ気力はなく、顔だけがかろうじて水面からでている状態である。隣には蒼徳がおり、彼が岸に手をかけ、必死に蔡華が沈まぬよう支えていた。男としては華奢な蔡華であっても、水で濡れた衣服を着た男は非常に重い。意識がないとなれば尚更だ。蔡華を見捨てなければ、自分の命も危ない。だが蒼徳の手は、しっかりと側付きの宦官を捉えている。
「父上、手を!」
雲嵐が蒼徳の手を握り、彼の上体を引き上げた。直後に蔡華の服の背のあたりを掴み、一気に岸へと引っ張り上げる。羅刹は帝の無事を確かめる。特に怪我はなく、疲弊しているものの命に別状はないようだった。だが。
「地面に落ちたのか」
その言葉に、羅刹は後ろを振り向く。
跪いて様子を見る雲嵐の前寝かされた蔡華の足は、ありえない方向に曲がっていた。
「蔡華は余を庇ったのだ」
蒼徳は苦渋に満ちた顔でそう言った。
想像は容易い。狂うほどに帝を愛した男が、彼を助けるために命を賭さないはずがない。
蔡華は雲嵐ほど体躯に恵まれていない。あれほどの跳躍はできなかったはずだ。露台から池までは距離がある。宦官の体で、池まで飛ぶことはできなかったのだろう。
だから彼は、自分の体を保護材にした。
雲嵐が服をはだけさせ、彼の体を確かめる。般若の面は、池に飛び込む際に落としてしまったらしい。
翠玉のような瞳が、悲しげに歪んだ。
「もう、助かるまい」
「そんな」
はらわたが飛び出ている、と雲嵐は言った。
紺色の胡服のためわかりづらかったが、よく見れば血が服のあちこちに染み出している。
彼にはまだ確かめなければならないことがある。大麻の出所、精製はどこで行ったのか。次なる悪意の芽を摘むため、聞き出しておかねばならない。
虫の息の彼が、目を開ける。しばし空を漂った青眼は、帝をとらえた。
「主上、どうか貴方様の手で、息の根を止めてください」
蔡華の声に、蒼徳は答えない。何と答えたら良いのか、わからないのかもしれない。
「どうせ死ぬのなら、貴方に殺されたいのです。どうか……」
彼の最期の言葉は、それだけだった。
冷たくなっても、動かなくなっても。まるで人形のような美貌は、そのままだった。
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