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5章 『一神教』の野望と王都の危機
VS 悪魔と冒険者ギルド
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「た、助けて下さい!」
普段に似合わぬ声でそう言ったのはーーーーアイリーンだ。ここは、ジェナント地区の隣のカフス地区。その冒険者ギルドに来ている。
「どうした、嬢ちゃん?」
男性冒険者がそう尋ねる。
「あ、悪魔が………………! 早くしないと、ニンファが!!」
「悪魔? 悪魔が出たのか?」
悪魔、という単語に冒険者ギルドの冒険者達がどよめく。
本来は驚くべきことなのだが、至って冷静に話を聞く男性冒険者。自分が取り乱しては、話が進まないからだ。それに、ここには頼りになる人達がいる。アイリーンから事細かに話を聞く男性冒険者。
「ーーーーというわけだ。受付嬢さんや。ギルドマスターにこの事を伝えてくれ」
「わ、分かりました!」
受付嬢はそう言うと、急いで2階へと向かう。暫くして、オーグデンと共に降りてきた。
「ノエルから話は聞かせてもらった。ジェナント地区で悪魔が出現したそうだな。悪魔討伐に参加する意志のあるものはーーーーって愚問か」
冒険者達の顔を見て、そう言うオーグデン。その顔は、覚悟を決めた表情だ。
「では、急いで悪魔討伐にーーーー」
「ご、ご報告がございます! ギルドマスターはいらっしゃいますでしょうか!?」
騎士甲冑を着た男性が、冒険者ギルドに来てそう叫んだ。
「俺がギルドマスターだが…………」
「ま、魔物の大群が、突如王都に出現しました! 出所は不明だそうで、至急冒険者の方々にも協力して頂きたく、馳せ参じました!」
魔物の大群、という言葉に、大きくどよめく冒険者達。アイリーンもその事には驚きを隠せなかった。
「どうするか………………」
オーグデンは、悩んだ。
「ーーーー悪魔討伐の方には、私達が向かうわ」
そう名乗りをあげたのは、『四英雄』のローザ。他の3人も、それぞれ行くという意志をオーグデンに伝えた。
「よ、『四英雄』……………!」
騎士甲冑姿の男性は、驚きながらそう呟いた。
「ーーーー分かった。では、悪魔の件はお前達に任せよう。俺達は魔物の殲滅にあたろう。俺が先頭をきる」
こうして、王都中を巻き込んだ戦いが、本格化していったのだった。
◇◆◇◆◇
ガキイイイィィィィーーーーン!!
「魔力障壁が堅いね…………! これじゃ、『分解』が通らない………!」
レクスは歯噛みしながらそう言った。ーーーと、レクスは有効なスキルがあったことを思い出した。
「『発散』、『発散』!!」
重ね掛けして発動させるレクス。
「グガアアァァァァァ!?」
突如魔力が抜かれ始めた事に驚く醜い塊。そして、徐々に魔力が減っていきーーーーなくなった。レクスが『見る』でMPを見たので、間違いない。しかしーーーー。
「グガアアァァァァァ!!」
死んでいなかった。そうだ、こいつは元は悪魔だ。魔物じゃない。ということはーーーー。
「HPも全て削りきらないと駄目か…………!」
ステータスを見る限り、どれも数十万台。素早さだけは、ないも同然だった。どうやらあの薬は、使用者のステータスを強引に高めるものだったらしい。
「蝕むは悪しき記憶。魔力よ、集いて敵を苦悶させよ!『侵食』!」
いつぞやのダークエルフ族が使った魔法。それを、醜い塊に向けて放った。
「なっ………………!?」
しかし、効果はなく、苦しむような様子もなかった。カレンは驚いたような表情をした。
それは、悪魔がまだ実体化している訳ではないからだ。これは、あくまで仮初めの身体だ。精神魔法は実態の敵にしか効かないので、無意味だった。
「グガアアァァァァァ!!」
醜い塊は叫ぶと、口から黒い光線を吐き出した。スキル『邪の波動』である。
「『守る』ッ!!」
レクスを中心に、全員を囲むように障壁が展開された。
「ぐっ…………!!」
レクスは、歯を食い縛って何とか耐えた。しかし、腕が少しばかり痺れてしまった。
「レイン、僕に『王の威厳』を! エレナ、カレン! どうにかして、相手の防御力を下げて!!」
《分かったー》
「………………了解………」
「で、出来るだけやってみるよ!!」
2人と1匹は、そう返事した。
レクスは、『超重斬撃』、『攻撃力上昇』、『王の威厳』を連続で発動。更に『走砲』で加速する。
「「…………我が求めるは無…………今、集まりて敵の防御を打ち砕け…………『防御力下降』…………!!」」
2人の魔法により、防御力が下がった。後は、攻撃を叩き込むだけだ。
「はああぁぁぁぁぁーーーー!!」
「グガアアアァァァァァーーーー!」
レクスが真上から、醜い塊を斬りつけた。醜い塊は、悲鳴をあげると真っ二つに斬れて、重い音をたてて倒れたのだった。
普段に似合わぬ声でそう言ったのはーーーーアイリーンだ。ここは、ジェナント地区の隣のカフス地区。その冒険者ギルドに来ている。
「どうした、嬢ちゃん?」
男性冒険者がそう尋ねる。
「あ、悪魔が………………! 早くしないと、ニンファが!!」
「悪魔? 悪魔が出たのか?」
悪魔、という単語に冒険者ギルドの冒険者達がどよめく。
本来は驚くべきことなのだが、至って冷静に話を聞く男性冒険者。自分が取り乱しては、話が進まないからだ。それに、ここには頼りになる人達がいる。アイリーンから事細かに話を聞く男性冒険者。
「ーーーーというわけだ。受付嬢さんや。ギルドマスターにこの事を伝えてくれ」
「わ、分かりました!」
受付嬢はそう言うと、急いで2階へと向かう。暫くして、オーグデンと共に降りてきた。
「ノエルから話は聞かせてもらった。ジェナント地区で悪魔が出現したそうだな。悪魔討伐に参加する意志のあるものはーーーーって愚問か」
冒険者達の顔を見て、そう言うオーグデン。その顔は、覚悟を決めた表情だ。
「では、急いで悪魔討伐にーーーー」
「ご、ご報告がございます! ギルドマスターはいらっしゃいますでしょうか!?」
騎士甲冑を着た男性が、冒険者ギルドに来てそう叫んだ。
「俺がギルドマスターだが…………」
「ま、魔物の大群が、突如王都に出現しました! 出所は不明だそうで、至急冒険者の方々にも協力して頂きたく、馳せ参じました!」
魔物の大群、という言葉に、大きくどよめく冒険者達。アイリーンもその事には驚きを隠せなかった。
「どうするか………………」
オーグデンは、悩んだ。
「ーーーー悪魔討伐の方には、私達が向かうわ」
そう名乗りをあげたのは、『四英雄』のローザ。他の3人も、それぞれ行くという意志をオーグデンに伝えた。
「よ、『四英雄』……………!」
騎士甲冑姿の男性は、驚きながらそう呟いた。
「ーーーー分かった。では、悪魔の件はお前達に任せよう。俺達は魔物の殲滅にあたろう。俺が先頭をきる」
こうして、王都中を巻き込んだ戦いが、本格化していったのだった。
◇◆◇◆◇
ガキイイイィィィィーーーーン!!
「魔力障壁が堅いね…………! これじゃ、『分解』が通らない………!」
レクスは歯噛みしながらそう言った。ーーーと、レクスは有効なスキルがあったことを思い出した。
「『発散』、『発散』!!」
重ね掛けして発動させるレクス。
「グガアアァァァァァ!?」
突如魔力が抜かれ始めた事に驚く醜い塊。そして、徐々に魔力が減っていきーーーーなくなった。レクスが『見る』でMPを見たので、間違いない。しかしーーーー。
「グガアアァァァァァ!!」
死んでいなかった。そうだ、こいつは元は悪魔だ。魔物じゃない。ということはーーーー。
「HPも全て削りきらないと駄目か…………!」
ステータスを見る限り、どれも数十万台。素早さだけは、ないも同然だった。どうやらあの薬は、使用者のステータスを強引に高めるものだったらしい。
「蝕むは悪しき記憶。魔力よ、集いて敵を苦悶させよ!『侵食』!」
いつぞやのダークエルフ族が使った魔法。それを、醜い塊に向けて放った。
「なっ………………!?」
しかし、効果はなく、苦しむような様子もなかった。カレンは驚いたような表情をした。
それは、悪魔がまだ実体化している訳ではないからだ。これは、あくまで仮初めの身体だ。精神魔法は実態の敵にしか効かないので、無意味だった。
「グガアアァァァァァ!!」
醜い塊は叫ぶと、口から黒い光線を吐き出した。スキル『邪の波動』である。
「『守る』ッ!!」
レクスを中心に、全員を囲むように障壁が展開された。
「ぐっ…………!!」
レクスは、歯を食い縛って何とか耐えた。しかし、腕が少しばかり痺れてしまった。
「レイン、僕に『王の威厳』を! エレナ、カレン! どうにかして、相手の防御力を下げて!!」
《分かったー》
「………………了解………」
「で、出来るだけやってみるよ!!」
2人と1匹は、そう返事した。
レクスは、『超重斬撃』、『攻撃力上昇』、『王の威厳』を連続で発動。更に『走砲』で加速する。
「「…………我が求めるは無…………今、集まりて敵の防御を打ち砕け…………『防御力下降』…………!!」」
2人の魔法により、防御力が下がった。後は、攻撃を叩き込むだけだ。
「はああぁぁぁぁぁーーーー!!」
「グガアアアァァァァァーーーー!」
レクスが真上から、醜い塊を斬りつけた。醜い塊は、悲鳴をあげると真っ二つに斬れて、重い音をたてて倒れたのだった。
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