91 / 454
6章 突如、領地経営へ
今日も領地を開拓する…………?
しおりを挟む
数日後ーーーー。
あれから、フードの男は現れていない。今は監視を続け、フードの男が現れるのを待っている状況だ。
「じゃあ、今日も領地を開拓しよう…………って思ったんだけど………」
もう大体終わっちゃってるんだよね…………。
街道も無事に開拓し終えてしまった。他にやることは…………。
「そう言えば、タイル板みたいなのが地面に敷き詰められてたような…………」
そう。どの街にも、地面の土が剥き出しになっていることはなく、タイル板みたいなものが綺麗に敷き詰められてたいた。
「あれを作って街道だけでも敷き詰めちゃおうかな?」
でも、どうやって作るかだよね…………。作り方を教われば出来るかもだけど…………。うん、『建築士』が来るまで待つしかないね。多分、そこら辺も詳しいと思うし。
「みんな、今日はもうこれでいいよ」
「まだ作業もしてないのに?」
ミーシャがそう問う。
「だって、もう開拓する場所もないでしょ?」
「確かに、それもそうだね」
カレンがレクスの言葉に同意した。
「………………たまに、草を抜きに来る………」
「そうだね」
というわけで、『建築士』が来るまで生えてくる雑草とかの手入れをしようということに決まった。
◇◆◇◆◇
「見てくださーい! 何も入ってない帽子からーーーー鳩が出てきましたぁ!!」
手品師が、路傍でマジックを披露していた。女性だ。背はレクス達よりも一回り以上大きい。年も、レクスよりも少し年上みたいな感じだ。
「あの手品…………帽子に魔力を通してるだけじゃん」
帽子に魔力を通すことで、自動的に鳩の形が作られるのだ。何とも胡散臭い。
「すげえーーーー!!」
「タネが全然わかんねえよ!」
「本当ね!!」
そう言いながら次々と手品師に向かって金を投げる観客達。ある意味詐欺の被害者とも言えるだろう。可哀想だ。
「じゃあ、鳩以外の生き物を帽子から出して欲しいわ!」
「ミ、ミーシャ………………」
いつの間にか、ミーシャが観客に紛れ込んでそう叫んでいた。その顔は、イタズラ好きのする笑みだった。レクスは慌てて止めようとしたが。
「他の生き物が出てくる所も見せてくれーー!」
「帽子よりでかい生き物が出てくるのかーー!?」
それよりも前に観客達は、ミーシャの言葉に乗せられて大盛り上がり。
「そ、それは…………」
その女性はたじろいだ。鳩以外のものを出すのは現状不可能だからだ。
「きょ、今日はネタが切れたから、これで終わりよ!!」
女性はしっかりとお金を拾うと、急いでその場を立ち去った。
「おい、まさか出来ないってのか!?」
「金返せーーーー!!」
観客達から響く、怒声。
「ちっ…………。もうここで芸が出来なくなったじゃないのっ」
女性は去り際に、ミーシャを睨みながらそう悪態をついた。
「それにしても…………さっきの手品師………魔力コントロールが精密だったね………」
女性が去った後、レクスはそう呟いた。
あれだったら手品じゃなくてもやってけると思うんだけど…………。
「いやーっ、楽しかったわ!」
ミーシャはレクス達の元に駆け寄り、そう言った。
「ミーシャ、人の商売の邪魔をしちゃ駄目でしょ?」
レクスは諭すようにそう言った。ミーシャはうっ…………と罰の悪そうな顔でたじろいだ。ーーーーと、そこに。
「あ、ありがとうございます!! 手品師の方を追い払って下さって!」
ドアを開けて駆け寄ってきたのは、エプロンを身に付けた男性だ。
「………………へ?」
レクスは突然の展開に頭が追いつかず、間抜けな声を出してしまった。
「いやー、あの人、営業の邪魔なんでどいて下さいって何度も言ったんですけど、中々どいてくれなくて。このままじゃ、営業に支障が出るところでした」
「は、はぁ…………」
どうやら商売の邪魔をしていたのは、あの手品師だったようだ。
「お礼と言っては何ですが、当店で自慢の一品を無料で提供します! どうぞこちらへ」
そう言って、店に入ることを促す男性。
「わ、私のおかげね!」
先程の態度から一変、勝ち誇ったようにそう言うミーシャ。
レクス達は取り敢えず店に入るのだった。
あれから、フードの男は現れていない。今は監視を続け、フードの男が現れるのを待っている状況だ。
「じゃあ、今日も領地を開拓しよう…………って思ったんだけど………」
もう大体終わっちゃってるんだよね…………。
街道も無事に開拓し終えてしまった。他にやることは…………。
「そう言えば、タイル板みたいなのが地面に敷き詰められてたような…………」
そう。どの街にも、地面の土が剥き出しになっていることはなく、タイル板みたいなものが綺麗に敷き詰められてたいた。
「あれを作って街道だけでも敷き詰めちゃおうかな?」
でも、どうやって作るかだよね…………。作り方を教われば出来るかもだけど…………。うん、『建築士』が来るまで待つしかないね。多分、そこら辺も詳しいと思うし。
「みんな、今日はもうこれでいいよ」
「まだ作業もしてないのに?」
ミーシャがそう問う。
「だって、もう開拓する場所もないでしょ?」
「確かに、それもそうだね」
カレンがレクスの言葉に同意した。
「………………たまに、草を抜きに来る………」
「そうだね」
というわけで、『建築士』が来るまで生えてくる雑草とかの手入れをしようということに決まった。
◇◆◇◆◇
「見てくださーい! 何も入ってない帽子からーーーー鳩が出てきましたぁ!!」
手品師が、路傍でマジックを披露していた。女性だ。背はレクス達よりも一回り以上大きい。年も、レクスよりも少し年上みたいな感じだ。
「あの手品…………帽子に魔力を通してるだけじゃん」
帽子に魔力を通すことで、自動的に鳩の形が作られるのだ。何とも胡散臭い。
「すげえーーーー!!」
「タネが全然わかんねえよ!」
「本当ね!!」
そう言いながら次々と手品師に向かって金を投げる観客達。ある意味詐欺の被害者とも言えるだろう。可哀想だ。
「じゃあ、鳩以外の生き物を帽子から出して欲しいわ!」
「ミ、ミーシャ………………」
いつの間にか、ミーシャが観客に紛れ込んでそう叫んでいた。その顔は、イタズラ好きのする笑みだった。レクスは慌てて止めようとしたが。
「他の生き物が出てくる所も見せてくれーー!」
「帽子よりでかい生き物が出てくるのかーー!?」
それよりも前に観客達は、ミーシャの言葉に乗せられて大盛り上がり。
「そ、それは…………」
その女性はたじろいだ。鳩以外のものを出すのは現状不可能だからだ。
「きょ、今日はネタが切れたから、これで終わりよ!!」
女性はしっかりとお金を拾うと、急いでその場を立ち去った。
「おい、まさか出来ないってのか!?」
「金返せーーーー!!」
観客達から響く、怒声。
「ちっ…………。もうここで芸が出来なくなったじゃないのっ」
女性は去り際に、ミーシャを睨みながらそう悪態をついた。
「それにしても…………さっきの手品師………魔力コントロールが精密だったね………」
女性が去った後、レクスはそう呟いた。
あれだったら手品じゃなくてもやってけると思うんだけど…………。
「いやーっ、楽しかったわ!」
ミーシャはレクス達の元に駆け寄り、そう言った。
「ミーシャ、人の商売の邪魔をしちゃ駄目でしょ?」
レクスは諭すようにそう言った。ミーシャはうっ…………と罰の悪そうな顔でたじろいだ。ーーーーと、そこに。
「あ、ありがとうございます!! 手品師の方を追い払って下さって!」
ドアを開けて駆け寄ってきたのは、エプロンを身に付けた男性だ。
「………………へ?」
レクスは突然の展開に頭が追いつかず、間抜けな声を出してしまった。
「いやー、あの人、営業の邪魔なんでどいて下さいって何度も言ったんですけど、中々どいてくれなくて。このままじゃ、営業に支障が出るところでした」
「は、はぁ…………」
どうやら商売の邪魔をしていたのは、あの手品師だったようだ。
「お礼と言っては何ですが、当店で自慢の一品を無料で提供します! どうぞこちらへ」
そう言って、店に入ることを促す男性。
「わ、私のおかげね!」
先程の態度から一変、勝ち誇ったようにそう言うミーシャ。
レクス達は取り敢えず店に入るのだった。
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。