スキル『日常動作』は最強です ゴミスキルとバカにされましたが、実は超万能でした

メイ(旧名:Mei)

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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~

水着回

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「う~ん…………どれにしようかな………」


 レクスは、どの水着にしようか悩んでいた。赤を基調とした水着か、黒を基調とした水着か。─────と。


「…………レクス」


「ん?」


「…………ちょっとこっち……来て…………」


 エレナはレクスの手を引いて、ある所に向かう。そのある所とは─────。


「…………レクス。……今から、これに着替えるから…………似合ってるか見て欲しい………」


 エレナはそう言って、白色の水着をレクスに見えるように前に掲げた。エレナの後ろには、試着室があった。どうやらここで着替えるらしい。


「う、うん…………。い、いいけど…………」


 レクスはエレナの水着姿を想像したのだろうか、顔を赤くしながらも頷いて了承した。


「…………じゃあ、ちょっと待ってて………」


 エレナはそう言うと、試着室へと入っていく。レクスは試着室の前で1人で待つ。何とも気まずいような、恥ずかしいような気持ちになってしまう。


 暫くして、エレナが着替え終わって試着室から出てきた。


「………………どう?」


「あ…………に、似合ってると、思う………」


 レクスは目を伏せて、恥ずかしそうにそう口にした。端的に言えば─────白い天使のようだった。エレナの容姿とベストマッチしており、レクスは思わず息を飲んでいた。


「…………良かった………。……似合ってなかったら………どうしようって……あり、がと…………」



 エレナはそう言ってかぁ…………と頬を赤くさせていた。エレナも水着姿が恥ずかしいようだった。



「…………今の様子、宝珠にバッチリ収めさせてもらったわ」


 ミーシャはこっそりと2人の様子を窺いながらそう呟いた。自分の魔力の流れが、エレナにいかないよう、きっちり制御している。つまり、気配を断っているということだ。



 あとでミアとも共有して、暫くからかいの種にでもしようかしら。



 いたずら好きな笑みを浮かべながら、ミーシャはそんな事を思った。



◇◆◇◆◇


「わはは! 海も案外楽しいのだ!」


 ティーナは魚を手掴みしながらそう言った。魚はピチピチ跳ねながらティーナから逃れようとするが、抜けられない。ティーナの事だから、あの魚を食べるつもりでいるんだろうなぁ…………。


「レクス、食らいなさい! 水流ウォータージェット!」


「あわわわわわ!?」


 ミーシャがそう言った直後、下から水が押し上げて来て、レクスがそのまま上空に投げ出される。そして、バッシャ──────ン! と勢いよく海に落ちた。


「あはははは!」


 レクスのそんな様子を見て、楽しそうにゲラゲラ笑うミーシャ。恐らく、風魔法で水を押し上げたに違いない。


「『旋風』!」


「───────え、うそぉ!?」


 ミーシャは、水の竜巻に巻き込まれながら、空高く打ち上げられた。そして、追加で発生させ、ポーン、ポーン、ポーンとミーシャをバウンドさせて海に落とした。えげつない仕返しである。


「ぷくくく………………!」


 レクスはそんな光景を見て、笑っていた。




「やってるなぁ…………」


 カレンはそんな様子を見て、溜め息をつきながらそう呟いた。周囲の人々がその光景を見て、ドン引いているのを端から眺めていた。


《ご主人…………やりすぎだよぉ…………》


 レインもプカプカ浮かびながら、そんな事を呟いていた。これもレクスに聞こえてはいるのだが…………レクスは仕返しに夢中で気づいていない。あまりにドンぱちやりすぎて、周囲の人々は次々と海から上がり始めた。身の危険を感じたのだろうか。──────と。



ドパァン!!



 2人の間に、大きな水しぶきが上がった。見れば、そこにはエレナがいた。


「…………2人とも、そこまでにして………………?」


 
 謎の威圧感を出すエレナ。2人は、思わずたじろぐ。


「ご、ごめん…………」


「ごめんなさい………………」


 
 2人とも、シュン…………と落ち込みながらそう言うのだった。
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