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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
トノクの里
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レクス達は依頼を終えた後、冒険者ギルドに依頼達成を報告しに言った。その際に、事情諸々を説明する際に色々と隠すことが多く、たどたどしい説明になってしまった気がするが…………気にしない方がいいだろう。
レクス達は現在、鳥型の人形に乗ってトノクの里に向かっていた。因みに、全員それぞれ自己紹介は済ませてある。
「あそこだよ! あれがトノクの里!」
シュエイルが指差した先には─────のどかな草原が広がっていた。もう何百年も前なので、流石に家の跡とか、住んでいた形跡などは残っていない。
「ねえ、レクス。悪いんだけど、何か鉱石とか持ってない? なるべく頑丈なやつがいいな」
「ああ、それなら…………ほら、これ」
レクスは魔法袋から、真っ黒な鉱石を取り出してシュエイルに投げ渡した。
「これは…………?」
「それはミスリルの鉱石に極限まで魔力を注ぎ込んで強化したやつだよ。ドワーフの国のダンジョンでいくらか採れたから、試しにやってみたんだ。『ミスリル・改』だったかな、確か」
興味本意でミスリルを強化し続けた結果、こんなに真っ黒になったのだ。
「色が嫌だったりしたら、別の鉱石を出すけど………………」
「…………いや、この逞しい黒は父さんにピッタリだよ」
そう言うと、シュエイルは『ミスリル・改』を適切な形に変形した。聞いたところによればゴウガ族は強かったらしく、魔族を後一歩まで追い詰めていたそうだ。その血が、シュエイルにも流れているのだ。
「ふぅ…………完成っと」
シュエイルは父と2人暮らしだった。戦い方も何もかも、全て父から教わったのだ。
「後はこれを土で埋めて固定すれば…………」
シュエイルは出来た墓を魔法で土を掘って埋めた。これで、簡易的ではあるが墓の完成だ。本当はもっと豪華な墓を作ってやりたいけど…………目立ちすぎても駄目だからね。
「あっと、そうだ。確か入ってたはず…………」
シュエイルは、自分の小さいバッグの中から花を取り出した。それは白い花弁と鮮やかな青の混ざった、美しい花だった。父の好きだった『トウレイ花』。
それを墓の前に供えると、手を合わせるシュエイル。それを見ていたレクス達も、墓の前で手を合わせた。
「みんな………………ありがとう」
涙ながらに笑顔を見せてそう言うシュエイル。嬉しくて堪らなかったのだ。自分の父のために手を合わせてくれたことが。
「…………よし。レクスにみんな、付き合ってくれてありがとう」
涙をごしごしと拭きながら言った。それと同時に、何やら目付きが変わった。決意は固まったようだ。これなら大丈夫だろう。
「うん」
レクス達は頷くと、シュエイルと共にその場を離れたのだった。
◇◆◇◆◇
「お帰り、レクス。フィオナ様からこれがきていたぞ」
屋敷の玄関にはセレスがおり、王家の紋章の入った手紙の封を持っていた。
「ありがとう、セレスさん」
お礼を言って手紙を受け取るレクス。
「ところで………………そこの少年は?」
「僕はシュエイルと申します。レクスが、行く宛もなかった僕を拾ってくれて、ここの屋敷に泊まるように勧めてくれたんです」
シュエイルの角は、シュエイル自身の魔法で隠蔽させた。ゴウガ族だとバレれば、厄介事になりかねないからである。
「なるほどな…………分かった。私はセレスという。宜しくな、シュエイル」
セレスは微笑みながらそう言った。
「…………タイプ………」
「ん? なんだ? 聞きたいことでもあるのか?」
「い、いや、な、何でもありません」
顔を赤くしながらそう言うシュエイル。この態度に、エレナ達はピーンときてしまった。
「じゃあ、シュエイル。僕についてきて」
「う、うん」
レクスはシュエイルを自分の部屋まで案内した。なお、シュエイルがこの後問い詰められるのは言うまでもないことである。
レクス達は現在、鳥型の人形に乗ってトノクの里に向かっていた。因みに、全員それぞれ自己紹介は済ませてある。
「あそこだよ! あれがトノクの里!」
シュエイルが指差した先には─────のどかな草原が広がっていた。もう何百年も前なので、流石に家の跡とか、住んでいた形跡などは残っていない。
「ねえ、レクス。悪いんだけど、何か鉱石とか持ってない? なるべく頑丈なやつがいいな」
「ああ、それなら…………ほら、これ」
レクスは魔法袋から、真っ黒な鉱石を取り出してシュエイルに投げ渡した。
「これは…………?」
「それはミスリルの鉱石に極限まで魔力を注ぎ込んで強化したやつだよ。ドワーフの国のダンジョンでいくらか採れたから、試しにやってみたんだ。『ミスリル・改』だったかな、確か」
興味本意でミスリルを強化し続けた結果、こんなに真っ黒になったのだ。
「色が嫌だったりしたら、別の鉱石を出すけど………………」
「…………いや、この逞しい黒は父さんにピッタリだよ」
そう言うと、シュエイルは『ミスリル・改』を適切な形に変形した。聞いたところによればゴウガ族は強かったらしく、魔族を後一歩まで追い詰めていたそうだ。その血が、シュエイルにも流れているのだ。
「ふぅ…………完成っと」
シュエイルは父と2人暮らしだった。戦い方も何もかも、全て父から教わったのだ。
「後はこれを土で埋めて固定すれば…………」
シュエイルは出来た墓を魔法で土を掘って埋めた。これで、簡易的ではあるが墓の完成だ。本当はもっと豪華な墓を作ってやりたいけど…………目立ちすぎても駄目だからね。
「あっと、そうだ。確か入ってたはず…………」
シュエイルは、自分の小さいバッグの中から花を取り出した。それは白い花弁と鮮やかな青の混ざった、美しい花だった。父の好きだった『トウレイ花』。
それを墓の前に供えると、手を合わせるシュエイル。それを見ていたレクス達も、墓の前で手を合わせた。
「みんな………………ありがとう」
涙ながらに笑顔を見せてそう言うシュエイル。嬉しくて堪らなかったのだ。自分の父のために手を合わせてくれたことが。
「…………よし。レクスにみんな、付き合ってくれてありがとう」
涙をごしごしと拭きながら言った。それと同時に、何やら目付きが変わった。決意は固まったようだ。これなら大丈夫だろう。
「うん」
レクス達は頷くと、シュエイルと共にその場を離れたのだった。
◇◆◇◆◇
「お帰り、レクス。フィオナ様からこれがきていたぞ」
屋敷の玄関にはセレスがおり、王家の紋章の入った手紙の封を持っていた。
「ありがとう、セレスさん」
お礼を言って手紙を受け取るレクス。
「ところで………………そこの少年は?」
「僕はシュエイルと申します。レクスが、行く宛もなかった僕を拾ってくれて、ここの屋敷に泊まるように勧めてくれたんです」
シュエイルの角は、シュエイル自身の魔法で隠蔽させた。ゴウガ族だとバレれば、厄介事になりかねないからである。
「なるほどな…………分かった。私はセレスという。宜しくな、シュエイル」
セレスは微笑みながらそう言った。
「…………タイプ………」
「ん? なんだ? 聞きたいことでもあるのか?」
「い、いや、な、何でもありません」
顔を赤くしながらそう言うシュエイル。この態度に、エレナ達はピーンときてしまった。
「じゃあ、シュエイル。僕についてきて」
「う、うん」
レクスはシュエイルを自分の部屋まで案内した。なお、シュエイルがこの後問い詰められるのは言うまでもないことである。
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