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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
いつも通りの日常⑤
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「う~ん…………自分で作ったやつに言うのもなんだけど、強いね。結構」
シュエイルはそう呟いた。端から見ればヤバい一人遊びだが、やってる本人は一番楽しいようだ。現在の戦況は、こっちがやや不利といったところだ。
「どうにかしてあっちの兵の数を減らしたいな…………」
シュエイルは自身の手札と睨み合いながら黙考する。
一つ言い忘れていたのだが、このゲームにはカードというものが存在する。同じマスに両方の駒────兵士達が止まれば、戦闘が発生する。その際にターンの一番最初に引いたカードを含めた自分の手札を使用することができる。そのカードは多岐に渡っており、カード一枚で戦局がガラリと変わるのだ。
「でも、もしあっちが僕より強いカードを持ってたら、こっちの兵が一人減っちゃうし…………」
自分の兵を相手の兵にぶつけるべきか。悩み所である。
「…………まあ、当たって砕けろってことで」
シュエイルは右端の駒を相手の兵の居るマスへ動かす。
『カードを選択してください』
魔法で文字が表示される。シュエイルは、思い切って攻撃力+100のカードを場に出す。こっちの兵士のランクはB、相手の兵はAランク。攻撃力+100によって相手の防御力を上回った。
「これで相手が何も出して来なければ…………」
─────相手の主要な兵を一体潰せる。
『相手側がカードを発動しました。相手の防御力が+50されました』
「まずい…………このままじゃ、僕の兵が…………」
もう一枚、攻撃力強化カードはあるにはある。だが、これを使うのはためらわれる。これを使ってしまえば、後々の戦況が苦しくなるかもしれないから。だけど─────カード勝負に出たからには、最後まで勝負しようじゃないか。
「もう一枚カードを追加─────」
「おい、シュエイル。何をやってるんだ?」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。シュエイルはギギギ…………とまるで固まったロボットの如く後ろを向く。そこには──────
「────セ、セレスさん…………これは、その……」
「ん? どうしたんだ? そんなに慌てて?」
シュエイルは赤っ恥をかく羽目になってしまったようだ。
◇◆◇◆◇
「てっきり、部屋の中に誰もいないかと思ったぞ。ノックしても反応がないから」
「ご、ごめんなさい…………気づきませんでした」
よりにもよって、シュエイルにとって好意を持っている相手であるセレスにこれを見られるとは、シュエイル自身も思っても見なかった。
(穴があったら入りたい…………っていうか、恥ずかしすぎて死にたい…………)
シュエイルはなるべく表に出ないようにはしているが、羞恥心で死にそうだった。本当なら、ここで悶えているところだが、セレスの前でそんな格好悪い所など見せられないので、必死に堪えているのだ。
「それにしても何をしていたんだ?」
セレスが後ろの盤面や人型の人形もどきを見て、そう尋ねてくる。やはり気になるらしい。
「ひ、一人でゲームをしてました…………」
「ゲーム? ゲームっていうと、後ろのやつか?」
セレスはそう言うと、シュエイルのやっていたゲームがどんなものなのか、近くに行って見てみる。それは、形こそ違えど、セレスが昔よくやっていたゲームだ。
「─────『陣地取りゲーム』か。懐かしいな。私もよくやってたな」
セレスは微笑みながらそう言った。
「──────うむ。見てたら久しぶりにやりたくなってきたな。シュエイル、私と一戦やらないか?」
「──────え?」
セレスの言葉にシュエイルは驚いたような顔になったのだった。
シュエイルはそう呟いた。端から見ればヤバい一人遊びだが、やってる本人は一番楽しいようだ。現在の戦況は、こっちがやや不利といったところだ。
「どうにかしてあっちの兵の数を減らしたいな…………」
シュエイルは自身の手札と睨み合いながら黙考する。
一つ言い忘れていたのだが、このゲームにはカードというものが存在する。同じマスに両方の駒────兵士達が止まれば、戦闘が発生する。その際にターンの一番最初に引いたカードを含めた自分の手札を使用することができる。そのカードは多岐に渡っており、カード一枚で戦局がガラリと変わるのだ。
「でも、もしあっちが僕より強いカードを持ってたら、こっちの兵が一人減っちゃうし…………」
自分の兵を相手の兵にぶつけるべきか。悩み所である。
「…………まあ、当たって砕けろってことで」
シュエイルは右端の駒を相手の兵の居るマスへ動かす。
『カードを選択してください』
魔法で文字が表示される。シュエイルは、思い切って攻撃力+100のカードを場に出す。こっちの兵士のランクはB、相手の兵はAランク。攻撃力+100によって相手の防御力を上回った。
「これで相手が何も出して来なければ…………」
─────相手の主要な兵を一体潰せる。
『相手側がカードを発動しました。相手の防御力が+50されました』
「まずい…………このままじゃ、僕の兵が…………」
もう一枚、攻撃力強化カードはあるにはある。だが、これを使うのはためらわれる。これを使ってしまえば、後々の戦況が苦しくなるかもしれないから。だけど─────カード勝負に出たからには、最後まで勝負しようじゃないか。
「もう一枚カードを追加─────」
「おい、シュエイル。何をやってるんだ?」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。シュエイルはギギギ…………とまるで固まったロボットの如く後ろを向く。そこには──────
「────セ、セレスさん…………これは、その……」
「ん? どうしたんだ? そんなに慌てて?」
シュエイルは赤っ恥をかく羽目になってしまったようだ。
◇◆◇◆◇
「てっきり、部屋の中に誰もいないかと思ったぞ。ノックしても反応がないから」
「ご、ごめんなさい…………気づきませんでした」
よりにもよって、シュエイルにとって好意を持っている相手であるセレスにこれを見られるとは、シュエイル自身も思っても見なかった。
(穴があったら入りたい…………っていうか、恥ずかしすぎて死にたい…………)
シュエイルはなるべく表に出ないようにはしているが、羞恥心で死にそうだった。本当なら、ここで悶えているところだが、セレスの前でそんな格好悪い所など見せられないので、必死に堪えているのだ。
「それにしても何をしていたんだ?」
セレスが後ろの盤面や人型の人形もどきを見て、そう尋ねてくる。やはり気になるらしい。
「ひ、一人でゲームをしてました…………」
「ゲーム? ゲームっていうと、後ろのやつか?」
セレスはそう言うと、シュエイルのやっていたゲームがどんなものなのか、近くに行って見てみる。それは、形こそ違えど、セレスが昔よくやっていたゲームだ。
「─────『陣地取りゲーム』か。懐かしいな。私もよくやってたな」
セレスは微笑みながらそう言った。
「──────うむ。見てたら久しぶりにやりたくなってきたな。シュエイル、私と一戦やらないか?」
「──────え?」
セレスの言葉にシュエイルは驚いたような顔になったのだった。
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