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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
いつも通りの日常⑥
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「うむ…………大体ルールは分かった」
ルールは大体自分が知っているものとほぼ変わらなかった。違うとすれば、カードシステムとかぐらいであろうか。セレスがやっていた物は、カードの代わりにダイスシステムだった。ダイスシステムでは、ダイスの振り目に応じて兵士の総ステータスが上がるのだ。ステータスを割り振れるのは一人までで、これが大きく戦略に関わってくるのだ。
「じゃあ、最初はセレスさんのターンだよ」
「そうだったな」
セレスはそう言うと、手を顎に当ててわずかに思考する。とりあえず、一番前の騎兵を前に進めるのは確定として…………。当然、まだカードは使わない。
「よし、これでいこう」
セレスは一番前の真ん中の騎兵を前に動かす。大胆な作戦をとってきた。これにもしっかりと考えがある。大丈夫だ。
「見かけによらず大胆だねぇ、セレスさん」
シュエイルは少し驚いたようにそう言うと、いつも通り王を囲うような陣形を整えるべく、王の周りの駒を動かす。
「次は私の番だな」
セレスは次もまたアグレッシブに攻める。真ん中の隣の駒を動かす。シュエイルは守りを固め、セレスはアグレッシブの姿勢を崩さなかった。そんなやり取りが続いてから────僅か十ターン目のことだった。
「や、やばい…………段々兵が減ってきた」
「どうした? シュエイル。攻めないと負けてしまうぞ?」
思った以上にセレスはやり手だったようだ。カードシステムでは一歩リードしているはずのシュエイルがセレスに圧倒的な兵力差で負けている。逆転にかけるとすれば…………このカードを出すしかない。しかし、ここで出すのは早すぎる。そういう事を言っていられるような状況かと言われれば、そりゃ、違うのだが。
「仕方ないか──────」
シュエイルは逆転の一手であるカード─────恐怖の圧政を発動した。このカードは、駒のランクで一番上から三つ消すことが出来るのだ。
「ここから逆転しないと…………!」
シュエイルは意気込んだ様子でそう言った。
◇◆◇◆◇
「はぁ~、気持ち良かったね。お風呂」
「そうだね~」
ミアの言葉に同意するようにそう言うカレン。エレナ達は現在、レクスの屋敷に帰る途中である。風呂があまりにも気持ち良すぎたために、少し長居してしまった。もう日もすっかり落ちており、辺りは暗い。
「フィオナ、震えてるように見えるけど、大丈夫!?」
「ひい!?」
ミーシャが肩を叩いた瞬間、ビクンッと跳ね上がってしまった。これはもしや…………。
「………………フィオナって暗いの苦手…………?」
「…………そうよ。…………私は昔から夜だけはぁ───────!?」
再びミーシャが肩を触ったことで、驚きのあまり大きな声が出てしまった。後ろからいきなり肩を叩かれるのは、フィオナにとっては十分恐怖だ。──────と。
「おうおう…………こんな時間に女達が歩いてるなんてよぉ、不用心すぎやしねぇか?」
チンピラが数十人くらい、建物の陰から出てきた。エレナ達のほとんどは、それに気づいていた。逆に気づかない方がおかしいと思うほど、気配が駄々漏れであった。
「…………不用心なのは、どっちかしらねぇ?」
「…………あ?」
チンピラが訝しげな声をあげた瞬間─────上から石が大量に落ちてきた。
「うわあああぁぁぁぁぁ!?」
チンピラ達は一瞬にして埋もれてしまった。
「死ななかっただけありがたいと思うことね」
ミーシャは不機嫌そうな口調でそう言った。
そんな感じでチンピラ達を片付けた後、カレンがふと思い出したように。
「そういえばさ、あの少年のことなんだけど…………ずっと魔法袋に入ったままだよね?」
ルールは大体自分が知っているものとほぼ変わらなかった。違うとすれば、カードシステムとかぐらいであろうか。セレスがやっていた物は、カードの代わりにダイスシステムだった。ダイスシステムでは、ダイスの振り目に応じて兵士の総ステータスが上がるのだ。ステータスを割り振れるのは一人までで、これが大きく戦略に関わってくるのだ。
「じゃあ、最初はセレスさんのターンだよ」
「そうだったな」
セレスはそう言うと、手を顎に当ててわずかに思考する。とりあえず、一番前の騎兵を前に進めるのは確定として…………。当然、まだカードは使わない。
「よし、これでいこう」
セレスは一番前の真ん中の騎兵を前に動かす。大胆な作戦をとってきた。これにもしっかりと考えがある。大丈夫だ。
「見かけによらず大胆だねぇ、セレスさん」
シュエイルは少し驚いたようにそう言うと、いつも通り王を囲うような陣形を整えるべく、王の周りの駒を動かす。
「次は私の番だな」
セレスは次もまたアグレッシブに攻める。真ん中の隣の駒を動かす。シュエイルは守りを固め、セレスはアグレッシブの姿勢を崩さなかった。そんなやり取りが続いてから────僅か十ターン目のことだった。
「や、やばい…………段々兵が減ってきた」
「どうした? シュエイル。攻めないと負けてしまうぞ?」
思った以上にセレスはやり手だったようだ。カードシステムでは一歩リードしているはずのシュエイルがセレスに圧倒的な兵力差で負けている。逆転にかけるとすれば…………このカードを出すしかない。しかし、ここで出すのは早すぎる。そういう事を言っていられるような状況かと言われれば、そりゃ、違うのだが。
「仕方ないか──────」
シュエイルは逆転の一手であるカード─────恐怖の圧政を発動した。このカードは、駒のランクで一番上から三つ消すことが出来るのだ。
「ここから逆転しないと…………!」
シュエイルは意気込んだ様子でそう言った。
◇◆◇◆◇
「はぁ~、気持ち良かったね。お風呂」
「そうだね~」
ミアの言葉に同意するようにそう言うカレン。エレナ達は現在、レクスの屋敷に帰る途中である。風呂があまりにも気持ち良すぎたために、少し長居してしまった。もう日もすっかり落ちており、辺りは暗い。
「フィオナ、震えてるように見えるけど、大丈夫!?」
「ひい!?」
ミーシャが肩を叩いた瞬間、ビクンッと跳ね上がってしまった。これはもしや…………。
「………………フィオナって暗いの苦手…………?」
「…………そうよ。…………私は昔から夜だけはぁ───────!?」
再びミーシャが肩を触ったことで、驚きのあまり大きな声が出てしまった。後ろからいきなり肩を叩かれるのは、フィオナにとっては十分恐怖だ。──────と。
「おうおう…………こんな時間に女達が歩いてるなんてよぉ、不用心すぎやしねぇか?」
チンピラが数十人くらい、建物の陰から出てきた。エレナ達のほとんどは、それに気づいていた。逆に気づかない方がおかしいと思うほど、気配が駄々漏れであった。
「…………不用心なのは、どっちかしらねぇ?」
「…………あ?」
チンピラが訝しげな声をあげた瞬間─────上から石が大量に落ちてきた。
「うわあああぁぁぁぁぁ!?」
チンピラ達は一瞬にして埋もれてしまった。
「死ななかっただけありがたいと思うことね」
ミーシャは不機嫌そうな口調でそう言った。
そんな感じでチンピラ達を片付けた後、カレンがふと思い出したように。
「そういえばさ、あの少年のことなんだけど…………ずっと魔法袋に入ったままだよね?」
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