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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
魔遊戯所①
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「一見、普通の建物に見えるけど…………」
シュエイルがそう呟いた。一見すると、確かに普通の建物─────というか、地味にすら見えてしまう。ここが娯楽施設に思えないのが正直なところだ。
レクス達は、レクス区の隣にある区────名前はなんといったか覚えていないが─────に来ていた。あまり来ない区なので、それぐらいは許してほしい。
「どこも大体こんな感じだよ。まあ、『ゴウルニィ』に行ったら、どこもかしこも魔遊戯のみせばっかりなんだ。こんな建物じゃなくて、もっと派手だしもっと分かりやすく店も出てるよ」
「ゴウルニィ?」
レクスにとっては聞いたこともない国名だった。
「ゴウルニィはサキュバスの国だよ。あそこの国は色んな遊戯があるんだ。遊戯で国を回してるって言ってもいいくらい」
「サ、サキュバス!? サキュバスってあの、サキュバス!?」
ミアが驚いたようにそう言った。ミアもゴウルニィについてはよく知らなかったらしく、その種族の名を聞いて何度も確認するような口振りだった。
「うん…………まあ、そうなんだけど。そこまでじゃないよ。ほとんどのサキュバスは普通だし。まあ、一部アレ系の店も立ち並んでたりするけど、それは一部の場所だけ。そこにさえ行かなければ、大丈夫だよ」
カレンはそう言った。
「それよりも、早く中に入るのだ!」
ワクワクしたような表情でそう言うティーナ。
レクス達はそんなティーナに苦笑しつつ、その建物の中へと入っていった。
◇◆◇◆◇
「お客様、すいません、うちは従魔は入れられない決まりになっておりまして……その、従魔を怖がる人もいらっしゃいますので」
「そっかぁ…………残念。レイン、外で待っててもらってもいい?」
「グルゥ…………《残念…………》」
レクスはスキルを失ったので、レクスからレインの声は聞こえない。レインからの一方通行だ。だが、レインは賢いので、レクスの言わんとしていることは理解した。
レインは分かりやすいくらいに落ち込んだ表情でうなだれると、店の外に出ていった。
「ねえねえ、お兄ちゃん、魔法袋の中に入ってもらえばよかったんじゃない?」
「うーん…………どっちにしても同じだと思うよ。レインが遊べないことには変わりないだろうし」
「いや…………そういうことじゃなくてね。レインを見た人がレインのことを怖がるかもしれないしさ」
「? レインは怖くないと思うけど…………」
レクスは小首を傾げた。ミアは兄の様子にはぁ…………と溜め息をついた。やはり、こういうことに関しては疎いらしい。いくら言っても無駄だと悟った。
「それにしても…………初めて見るけど凄いね、ここ」
見渡してみると、外とはまるで別空間のようだった。レクス達の周りには、数え切れないほどの機械だったり、遊ぶ場所があった。
「…………どこから行く…………?」
「あそこから行ってみたいのだ!」
ティーナがそう言って指を差したのは、長く広い場所が設けられているところ。そこには多くの人が並んでおり、今からゲームが始まろうとしていた。
「あれなんだろう?」
「見てれば分かるわよ」
フィオナは前を指差して言った。
「それもそっか」
レクスは納得すると、今から始まるゲームを観戦することに。
『さあ、間もなくエスケープ・オブ・フィールドが始まります! ルールは至って簡単! このフィールド内に設置された妨害魔法を突破して奥にある正方形のオブジェクトを見事、破壊することが出来たら─────こちらをプレゼントします!』
そのアナウンスの後、魔力が空中に集まり、現れたのは───────
『名匠のドワーフが鍛え上げた杖、その名もロイヤル・ロッドだーーーー!』
大層な名前の杖だった。見た目は普通だが、その杖からは今まで見てきた杖とは違う力が感じられた。
シュエイルがそう呟いた。一見すると、確かに普通の建物─────というか、地味にすら見えてしまう。ここが娯楽施設に思えないのが正直なところだ。
レクス達は、レクス区の隣にある区────名前はなんといったか覚えていないが─────に来ていた。あまり来ない区なので、それぐらいは許してほしい。
「どこも大体こんな感じだよ。まあ、『ゴウルニィ』に行ったら、どこもかしこも魔遊戯のみせばっかりなんだ。こんな建物じゃなくて、もっと派手だしもっと分かりやすく店も出てるよ」
「ゴウルニィ?」
レクスにとっては聞いたこともない国名だった。
「ゴウルニィはサキュバスの国だよ。あそこの国は色んな遊戯があるんだ。遊戯で国を回してるって言ってもいいくらい」
「サ、サキュバス!? サキュバスってあの、サキュバス!?」
ミアが驚いたようにそう言った。ミアもゴウルニィについてはよく知らなかったらしく、その種族の名を聞いて何度も確認するような口振りだった。
「うん…………まあ、そうなんだけど。そこまでじゃないよ。ほとんどのサキュバスは普通だし。まあ、一部アレ系の店も立ち並んでたりするけど、それは一部の場所だけ。そこにさえ行かなければ、大丈夫だよ」
カレンはそう言った。
「それよりも、早く中に入るのだ!」
ワクワクしたような表情でそう言うティーナ。
レクス達はそんなティーナに苦笑しつつ、その建物の中へと入っていった。
◇◆◇◆◇
「お客様、すいません、うちは従魔は入れられない決まりになっておりまして……その、従魔を怖がる人もいらっしゃいますので」
「そっかぁ…………残念。レイン、外で待っててもらってもいい?」
「グルゥ…………《残念…………》」
レクスはスキルを失ったので、レクスからレインの声は聞こえない。レインからの一方通行だ。だが、レインは賢いので、レクスの言わんとしていることは理解した。
レインは分かりやすいくらいに落ち込んだ表情でうなだれると、店の外に出ていった。
「ねえねえ、お兄ちゃん、魔法袋の中に入ってもらえばよかったんじゃない?」
「うーん…………どっちにしても同じだと思うよ。レインが遊べないことには変わりないだろうし」
「いや…………そういうことじゃなくてね。レインを見た人がレインのことを怖がるかもしれないしさ」
「? レインは怖くないと思うけど…………」
レクスは小首を傾げた。ミアは兄の様子にはぁ…………と溜め息をついた。やはり、こういうことに関しては疎いらしい。いくら言っても無駄だと悟った。
「それにしても…………初めて見るけど凄いね、ここ」
見渡してみると、外とはまるで別空間のようだった。レクス達の周りには、数え切れないほどの機械だったり、遊ぶ場所があった。
「…………どこから行く…………?」
「あそこから行ってみたいのだ!」
ティーナがそう言って指を差したのは、長く広い場所が設けられているところ。そこには多くの人が並んでおり、今からゲームが始まろうとしていた。
「あれなんだろう?」
「見てれば分かるわよ」
フィオナは前を指差して言った。
「それもそっか」
レクスは納得すると、今から始まるゲームを観戦することに。
『さあ、間もなくエスケープ・オブ・フィールドが始まります! ルールは至って簡単! このフィールド内に設置された妨害魔法を突破して奥にある正方形のオブジェクトを見事、破壊することが出来たら─────こちらをプレゼントします!』
そのアナウンスの後、魔力が空中に集まり、現れたのは───────
『名匠のドワーフが鍛え上げた杖、その名もロイヤル・ロッドだーーーー!』
大層な名前の杖だった。見た目は普通だが、その杖からは今まで見てきた杖とは違う力が感じられた。
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