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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
襲撃
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翌日───────それも、人もまばらになり、静まり返った時間帯。
「よし、みんな準備はいいか?」
「「「「「「イエス、マム!!」」」」」」
一斉に頷き返事を返す部下達。こういう時には決まって皆黒装束。
「お、お前ら、少しは静かにしないかっ。城内の奴らが起きるだろう」
「「「「「「すいませんでした、以後気を着けます、マム!!」」」」」」
「それがうるさいって言ってんだ、バカ共が!」
自分もついうっかり反射的に大声を出してしまい、慌てて口を押さえる女性──────オルクリム。
「いいじゃん、オルクリム~、丁度いい陽動になって~…………。あ、さっきので丁度こっちに兵士達が来てるから、陽動、うまくやってね~」
リミルは無責任にそう言うと、裏工作部隊を引き連れて他の勝手口へと移動していった。オルクリムは、置いてけぼりをくらった気分になったが、もうすぐ兵士達がこちらに来るのなら、早く準備せねばなるまい。あちらの方が、恐らく人数は多いので、戦うには戦うが、あくまでも逃げに徹する感じで。
「みんな、武器を準備。魔法使いは、魔法の準備をしておけ。初っ端に放つぞ」
今度は静かに頷く黒装束の集団。皆女性という少し変わった面子ではあるが─────やるときはやってくれる。オルクリムは、ふぅ…………と自分を落ち着かせるように息をつく。
「……………しか、………ら、聞こえてきたぞ」
「………が、…………んで来い。ここは、俺達が様子を見に行く」
「わかりました!」
兵士達が異常を察知して様子を見に、王宮の扉をあけた──────
「─────今だ! 放てぇ!」
「「「「「「─────『範囲的幻覚作用』!」」」」」」
予め詠唱しておいた魔法を発動。王宮の中に魔法陣が出現し、そこから靄のようなものが発生する。この魔法は視認した場所でないと発動することが出来ない。故に、このタイミングがベストだった。
「うわああぁぁぁ!?」
「なんだ──────うおおぉぉ!?」
彼らには、それぞれ違う幻覚が見えていることだろう。あっちの初老の兵士は、何やら剣を振り回しているし、あっちの若い男性は─────鼻血を垂らしていた。ま、まあ、結果的に足止めになったのだから、良しとしよう。あれは見ないことにした。
「な、なんだ、この靄は!?」
後から別の兵士に連れられて応援に駆けつけた兵士達も靄に困惑していた。これでは迂闊に突っ込むことも出来ないだろう。時間稼ぎと陽動はおおむね成功したと言えるだろう。
「だ、誰か、宮廷魔法士を呼んでこい!」
「そ、それが…………今日は全員非番の日でして…………」
「なっ………!? そんな日があるなんてうらやま─────じゃなくて、とっとと宮廷魔法士を呼びに行け!」
「ちょっ、直接家まで伺うんですか!?」
「そうだっ、それしかないだろう!! もたもたしてないでさっさと呼びに行け!」
「はっ、はい!!」
そう返事をすると、その兵士は宮廷魔法士を呼びに、別の勝手口から──────
「な、なんだか、甘い匂いが、ふる……………」
その兵士は段々と呂律が回らなくなり、宮廷魔法士を呼びに行く道半ばで倒れてしまった。
「お、おいっ、どう、ひひゃ……………」
城内にいる兵士が次々と倒れていく。きっと、リミルの例の薬が効いているのだろう。
「……………私はリミルと合流する。ここは任せたぞ」
オルクリムは仲間の内の一人にそう言うと、リミルと合流するため、事前に打ち合わせた場所へと向かうのだった。
「よし、みんな準備はいいか?」
「「「「「「イエス、マム!!」」」」」」
一斉に頷き返事を返す部下達。こういう時には決まって皆黒装束。
「お、お前ら、少しは静かにしないかっ。城内の奴らが起きるだろう」
「「「「「「すいませんでした、以後気を着けます、マム!!」」」」」」
「それがうるさいって言ってんだ、バカ共が!」
自分もついうっかり反射的に大声を出してしまい、慌てて口を押さえる女性──────オルクリム。
「いいじゃん、オルクリム~、丁度いい陽動になって~…………。あ、さっきので丁度こっちに兵士達が来てるから、陽動、うまくやってね~」
リミルは無責任にそう言うと、裏工作部隊を引き連れて他の勝手口へと移動していった。オルクリムは、置いてけぼりをくらった気分になったが、もうすぐ兵士達がこちらに来るのなら、早く準備せねばなるまい。あちらの方が、恐らく人数は多いので、戦うには戦うが、あくまでも逃げに徹する感じで。
「みんな、武器を準備。魔法使いは、魔法の準備をしておけ。初っ端に放つぞ」
今度は静かに頷く黒装束の集団。皆女性という少し変わった面子ではあるが─────やるときはやってくれる。オルクリムは、ふぅ…………と自分を落ち着かせるように息をつく。
「……………しか、………ら、聞こえてきたぞ」
「………が、…………んで来い。ここは、俺達が様子を見に行く」
「わかりました!」
兵士達が異常を察知して様子を見に、王宮の扉をあけた──────
「─────今だ! 放てぇ!」
「「「「「「─────『範囲的幻覚作用』!」」」」」」
予め詠唱しておいた魔法を発動。王宮の中に魔法陣が出現し、そこから靄のようなものが発生する。この魔法は視認した場所でないと発動することが出来ない。故に、このタイミングがベストだった。
「うわああぁぁぁ!?」
「なんだ──────うおおぉぉ!?」
彼らには、それぞれ違う幻覚が見えていることだろう。あっちの初老の兵士は、何やら剣を振り回しているし、あっちの若い男性は─────鼻血を垂らしていた。ま、まあ、結果的に足止めになったのだから、良しとしよう。あれは見ないことにした。
「な、なんだ、この靄は!?」
後から別の兵士に連れられて応援に駆けつけた兵士達も靄に困惑していた。これでは迂闊に突っ込むことも出来ないだろう。時間稼ぎと陽動はおおむね成功したと言えるだろう。
「だ、誰か、宮廷魔法士を呼んでこい!」
「そ、それが…………今日は全員非番の日でして…………」
「なっ………!? そんな日があるなんてうらやま─────じゃなくて、とっとと宮廷魔法士を呼びに行け!」
「ちょっ、直接家まで伺うんですか!?」
「そうだっ、それしかないだろう!! もたもたしてないでさっさと呼びに行け!」
「はっ、はい!!」
そう返事をすると、その兵士は宮廷魔法士を呼びに、別の勝手口から──────
「な、なんだか、甘い匂いが、ふる……………」
その兵士は段々と呂律が回らなくなり、宮廷魔法士を呼びに行く道半ばで倒れてしまった。
「お、おいっ、どう、ひひゃ……………」
城内にいる兵士が次々と倒れていく。きっと、リミルの例の薬が効いているのだろう。
「……………私はリミルと合流する。ここは任せたぞ」
オルクリムは仲間の内の一人にそう言うと、リミルと合流するため、事前に打ち合わせた場所へと向かうのだった。
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