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9章 祝福
レクス、教師に─────?
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「へぇ………………ナタリア、オミスティーン学園で教鞭を取ってるんだ」
「ええ……………新米だから、仕事を覚えるのにも一苦労だわ」
苦笑しながらそう言うナタリア。ナタリアはオミスティーン学園で教師をやってるようだ。
「ところで………………どうして僕に教師の依頼を?」
「端的に言えば………………教師の数が不足してるのよ。教師ってあまり収入も高くないし、教えるのが好きか、研究室目当ての人じゃないと教師になりたがらないのよ……………」
どうやら、学園は教師不足に悩まされているらしかった。教師は薄給のようだ。
「ナタリアはどっち? 研究室目当て?」
レクスはからかうように聞いた。
「違うわよっ。教えるのが好きだから入ったのよ。まあ、研究室の方も利用させてもらってはいるけど……………」
ナタリアは再度苦笑しながらそう言った。それにつられて、レクスも微笑む。やはり、学園の頃の友達と久々に会って話すのは楽しい。
「どんな研究してるか聞いてもいい?」
「そうね……………あまり外に漏らすのもよくないんだけど。まあ、いいわ。魔物の生態について研究してるの。大まかに言えばね」
魔物の生態。解明されていることも多いが、解明されていないことの方が圧倒的に多い。研究というのはさぞかし大変であろう。
「とりあえず、一旦話を戻すけど………………レクス、教師の話引き受けてもらえないかしら。勿論、無理にとは言わないけど……………」
「因みに、僕が教師をやるとして、担当する教科は?」
「…………一番下のクラスの、魔法の座学と実技…………かな」
言いづらそうに頬をかきながらも、隠すことはせずに言うナタリア。教師として教壇に立つ時にわかってしまうことだし、あらかじめ話してしまった方がいい。あまり言いたくないのは確かではあるが。
「ふーん……………なるほど」
下の方のクラスがまともに授業が受けられていない状態なのかもしれない。少なくとも、魔法に関してはそうだろう。他は分からないが。故に──────
「分かった、その依頼、引き受けるよ」
「本当に? 引き受けてくれるの? 一番下のクラスだけど………………」
「下とか上とか関係ないよ。ちょっと人に教えるのに興味が出てきただけだから。気にしなくていいよ」
「そっか……………ありがとう」
ホッとしたように息をついてそう言うナタリア。受けてもらえるかどうか不安だったのだろう。安堵の表情が滲み出ていた。
「あ、言っとくけど毎日は出られないからね? 仕事もあるし」
領主の仕事を放棄するわけにはいかない。任せきりにするのも頂けない。
「それは分かってるわ。週に一日~二日くらい来てもらえれば大丈夫。給料も出してもらえるように掛け合ってみるから」
「いや、給料はいいよ」
レクスの所持金は合計で億を越えるくらいのセルクを所持しているのだ。給料はあまり必要ない。
「で、でも、そういうわけには………………」
申し訳なさそうにそう言うナタリア。ここは一つ提案をした方がいいかもしれない。そっちの方がナタリアも納得しやすいかもしれない。
「じゃあ、空いてる研究室を使わせてもらってもいいかな? 余ってたらでいいけど」
「研究室? 何か研究するの?」
「うん。魔法とか、色々」
本当は何も決まっていないが、適当にごまかすレクス。
「………………分かった」
暫くして、頷くナタリア。どうやら納得してくれたらしい。
レクスはこの時、知らなかった。ナタリアの言う、一番下のクラスだけど────の意味を。
「ええ……………新米だから、仕事を覚えるのにも一苦労だわ」
苦笑しながらそう言うナタリア。ナタリアはオミスティーン学園で教師をやってるようだ。
「ところで………………どうして僕に教師の依頼を?」
「端的に言えば………………教師の数が不足してるのよ。教師ってあまり収入も高くないし、教えるのが好きか、研究室目当ての人じゃないと教師になりたがらないのよ……………」
どうやら、学園は教師不足に悩まされているらしかった。教師は薄給のようだ。
「ナタリアはどっち? 研究室目当て?」
レクスはからかうように聞いた。
「違うわよっ。教えるのが好きだから入ったのよ。まあ、研究室の方も利用させてもらってはいるけど……………」
ナタリアは再度苦笑しながらそう言った。それにつられて、レクスも微笑む。やはり、学園の頃の友達と久々に会って話すのは楽しい。
「どんな研究してるか聞いてもいい?」
「そうね……………あまり外に漏らすのもよくないんだけど。まあ、いいわ。魔物の生態について研究してるの。大まかに言えばね」
魔物の生態。解明されていることも多いが、解明されていないことの方が圧倒的に多い。研究というのはさぞかし大変であろう。
「とりあえず、一旦話を戻すけど………………レクス、教師の話引き受けてもらえないかしら。勿論、無理にとは言わないけど……………」
「因みに、僕が教師をやるとして、担当する教科は?」
「…………一番下のクラスの、魔法の座学と実技…………かな」
言いづらそうに頬をかきながらも、隠すことはせずに言うナタリア。教師として教壇に立つ時にわかってしまうことだし、あらかじめ話してしまった方がいい。あまり言いたくないのは確かではあるが。
「ふーん……………なるほど」
下の方のクラスがまともに授業が受けられていない状態なのかもしれない。少なくとも、魔法に関してはそうだろう。他は分からないが。故に──────
「分かった、その依頼、引き受けるよ」
「本当に? 引き受けてくれるの? 一番下のクラスだけど………………」
「下とか上とか関係ないよ。ちょっと人に教えるのに興味が出てきただけだから。気にしなくていいよ」
「そっか……………ありがとう」
ホッとしたように息をついてそう言うナタリア。受けてもらえるかどうか不安だったのだろう。安堵の表情が滲み出ていた。
「あ、言っとくけど毎日は出られないからね? 仕事もあるし」
領主の仕事を放棄するわけにはいかない。任せきりにするのも頂けない。
「それは分かってるわ。週に一日~二日くらい来てもらえれば大丈夫。給料も出してもらえるように掛け合ってみるから」
「いや、給料はいいよ」
レクスの所持金は合計で億を越えるくらいのセルクを所持しているのだ。給料はあまり必要ない。
「で、でも、そういうわけには………………」
申し訳なさそうにそう言うナタリア。ここは一つ提案をした方がいいかもしれない。そっちの方がナタリアも納得しやすいかもしれない。
「じゃあ、空いてる研究室を使わせてもらってもいいかな? 余ってたらでいいけど」
「研究室? 何か研究するの?」
「うん。魔法とか、色々」
本当は何も決まっていないが、適当にごまかすレクス。
「………………分かった」
暫くして、頷くナタリア。どうやら納得してくれたらしい。
レクスはこの時、知らなかった。ナタリアの言う、一番下のクラスだけど────の意味を。
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