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9章 祝福
宝と一つなる願い
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「今度こそ、倒れた…………よね?」
レクスは煙が上がる中、そう言った。というか、倒したのはいいが、約束は果たせるのだろうか。まあ、まだ倒したかわからないわけなのだが。倒れていて欲しいなぁ…………なんて、フラグが立ちそうなことを思うレクス。
「黒い炎で焼き焦がしたのだ! 奴は消え去ったのだ!」
ティーナは快活に笑った。どうやらモウバルトを焼き焦がして満足したようだ。
「うぬぅ…………まさか、余がやられるとは…………名前が、貰えぬ…………」
(またアホなこと言ってる奴がいるよ──────って、あれ? なんかこの声、凄い聞き覚えがあるような…………)
なんて思っていると─────目の前に光の粒子が集まり、人の形になっていく。それは見間違えるはずもなかった。なぜなら、先程戦った相手─────モウバルトだったから。
「焼き焦げにしたはずなのに、生きてるのだ! 生き返ったのだ! ずるいのだ!」
ティーナはそう言って地団駄を踏む。そして。
「くらうのだ、黒竜の─────」
「ちょっ、ちょっと待つのである! 貴様らに手出しをするつもりはない! 余の負けだから、勘弁してください!」
土下座しそうな勢い……………というか、実際に土下座していた。だが、遮られたティーナは尚も黒竜のブレスを放とうと─────
「待て待て、待てと言っておろう! これ以上やられたら、余の再生も難しくなってしまう! そ、それに、勝ったら何でも願いを一つ叶えると我は言ったのだ! 叶えられなくなってしまってもよいのか!?」
それはもう、必死だった。自分の命がかかっているからだろう。見ているレクスは達がなんだか気の毒になってきた。
「ティーナ、とりあえずその辺でやめておいてあげて?」
レクスは苦笑しながらそう言った。
「……………レクスが言うなら、仕方ないのだ。わかったなのだ~…………」
レクスの言うことに少々不満そうにしながらも、従うティーナ。
「さてと……………モウバルトうんたら君。君は何でも願いを一つ叶えてくれるんだったね~? 叶えなかったら…………」
「ひいいぃぃぃぃ!? 分かってます、約束は違えませんので、どうかご容赦を!」
レインの脅しめいた口調にもはや泣きそうになっているモウバルト。泣いていたかどうかは……………本人の名誉のために言わないでおいてあげた方がいいだろう、きっと。
「レインまで。冗談でもあまりそういうこと、しちゃ駄目だからね」
「はーい」
レインはいたずらっ子のように微笑みながら頷く。
「じゃあ、モウバルトさん、早速で悪いけど、僕達のお願いを一つ聞いてもらうよ?」
「なんなりとお申し付けください!」
(……………そんなにかしこまらなくてもいいのに………別に取って食おうってわけじゃないし…………こっちが悪者っぽくなってきたような……)
レクスはそんなことを思いつつも、何をお願いしようか迷う。そして、暫く考えている内に少しいい案が思い付いたが……………自分の一存で決めていいものではないし、みんなが別の願いがいいと言うのであれば、当然そっちを優先する。
「みんな、何かお願いしたいこととかある?」
レクスはみんなにそう尋ねる。みんなはちょっと考えるような仕草をしたあと、特にない、というように首を振った。レクスはそっか、と一言呟き、モウバルトに向き直る。
「じゃあ、モウバルトさん。お願いなんだけど──────」
レクスは煙が上がる中、そう言った。というか、倒したのはいいが、約束は果たせるのだろうか。まあ、まだ倒したかわからないわけなのだが。倒れていて欲しいなぁ…………なんて、フラグが立ちそうなことを思うレクス。
「黒い炎で焼き焦がしたのだ! 奴は消え去ったのだ!」
ティーナは快活に笑った。どうやらモウバルトを焼き焦がして満足したようだ。
「うぬぅ…………まさか、余がやられるとは…………名前が、貰えぬ…………」
(またアホなこと言ってる奴がいるよ──────って、あれ? なんかこの声、凄い聞き覚えがあるような…………)
なんて思っていると─────目の前に光の粒子が集まり、人の形になっていく。それは見間違えるはずもなかった。なぜなら、先程戦った相手─────モウバルトだったから。
「焼き焦げにしたはずなのに、生きてるのだ! 生き返ったのだ! ずるいのだ!」
ティーナはそう言って地団駄を踏む。そして。
「くらうのだ、黒竜の─────」
「ちょっ、ちょっと待つのである! 貴様らに手出しをするつもりはない! 余の負けだから、勘弁してください!」
土下座しそうな勢い……………というか、実際に土下座していた。だが、遮られたティーナは尚も黒竜のブレスを放とうと─────
「待て待て、待てと言っておろう! これ以上やられたら、余の再生も難しくなってしまう! そ、それに、勝ったら何でも願いを一つ叶えると我は言ったのだ! 叶えられなくなってしまってもよいのか!?」
それはもう、必死だった。自分の命がかかっているからだろう。見ているレクスは達がなんだか気の毒になってきた。
「ティーナ、とりあえずその辺でやめておいてあげて?」
レクスは苦笑しながらそう言った。
「……………レクスが言うなら、仕方ないのだ。わかったなのだ~…………」
レクスの言うことに少々不満そうにしながらも、従うティーナ。
「さてと……………モウバルトうんたら君。君は何でも願いを一つ叶えてくれるんだったね~? 叶えなかったら…………」
「ひいいぃぃぃぃ!? 分かってます、約束は違えませんので、どうかご容赦を!」
レインの脅しめいた口調にもはや泣きそうになっているモウバルト。泣いていたかどうかは……………本人の名誉のために言わないでおいてあげた方がいいだろう、きっと。
「レインまで。冗談でもあまりそういうこと、しちゃ駄目だからね」
「はーい」
レインはいたずらっ子のように微笑みながら頷く。
「じゃあ、モウバルトさん、早速で悪いけど、僕達のお願いを一つ聞いてもらうよ?」
「なんなりとお申し付けください!」
(……………そんなにかしこまらなくてもいいのに………別に取って食おうってわけじゃないし…………こっちが悪者っぽくなってきたような……)
レクスはそんなことを思いつつも、何をお願いしようか迷う。そして、暫く考えている内に少しいい案が思い付いたが……………自分の一存で決めていいものではないし、みんなが別の願いがいいと言うのであれば、当然そっちを優先する。
「みんな、何かお願いしたいこととかある?」
レクスはみんなにそう尋ねる。みんなはちょっと考えるような仕草をしたあと、特にない、というように首を振った。レクスはそっか、と一言呟き、モウバルトに向き直る。
「じゃあ、モウバルトさん。お願いなんだけど──────」
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